(学校で教えてくれない経済学)
キムジョンイル総書記死去発表後、一夜明けた日本時間20日朝、「ワールドWaveMorning」は、北朝鮮の今後の展望中心に世界のテレビ局の報道を紹介していた。北朝鮮国営放送は後継者としていかにキムジョンウン氏がふさわしい人物であるかを強調、注目の中国CCTVは、キムジョンイル総書記に哀悼の意を表明し後継者キムジョンウン支援を鮮明に表明した。隣国韓国KBSは非常警戒態勢に入った。韓国政府は、米国、中国などと情報を共有することを確認したと紹介していた。
一方、キムジョンイル死去を受けて、NY株式市場の反応が注目されたが、北朝鮮情勢には極めて限定的だった。ECBドラギ総裁がユーロ圏経済の先行き懸念表明とEFSF(欧州金融安定化基金)拡大に消極的姿勢を示したこと、さらに米FRBが米金融機関に資本増強を求めたことを嫌気して、米金融株が軒並み下落、NYダウは先週末比100ドル安、11,766ドルで取引を終了した。
20日付けのWSJ紙によると、バンクオブアメリカ株4.1%安で5ドル割れ、JPMorgan3.7% 安、MorganStanley5.5%安、Citigroup4.7%安など金融株の下げがNY株安をリードした。アメリカ市場は既にクリスマス休暇モ―ドに入り、商いも通常の43億株が33億株と低調なことも影響したと書いた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)で、米10年物国債が買われ、利回りは年1.81%台まで下落した。NY原油(WTI)は小動きでバレル93.88ドル、NY金先物はトロイオンス1,594.40ドルで取引された。NY外国為替市場で、1ドル=78.02~05ドル、1ユーロ=101.42~47ドルと小動きだったと伝えた。
英BBCは、北朝鮮政権が、キムジョンイルからキムジョンウン時代へ入ったと述べ、英へイグ外相が「キムジョンイル死去に伴い北朝鮮が転換点に立つことを希望する」と語ったと紹介し、「中国は北朝鮮を追い詰めたくなかった。北朝鮮が危険な地域であることには変わりない。今後北朝鮮国内で強行姿勢を示す人物が出て来る可能性を残している」と解説していた。ロシアRTRは、ロシアに残された文書を紹介し、キムジョンイル氏はロシアハバロフスクで生まれ、防諜機関で育ったのち権力の座についたなどと紹介、キムジョンウン氏に一切言及しなかった。
豪ABCは「死後2日経ってキムジョイル死去が伝えらえた。中国外務省は哀悼の意を表した。中国は難民の動きを最も警戒している。29歳のジョンウン氏は表に出た後わずか1年半に過ぎない。準備不十分だ。」と解説していた。シンガポールCNAは「韓国が最も影響を受ける。今のところ南北の韓国との国境地帯に変化は見られないと発表している。北はミサイル2発を今朝発射したがキムジョンイル死去との関連はない。」と述べたあと、格付け会社S&Pが、現在安定している北朝鮮政治体制が急速に悪化すれば韓国国債格下げにつながる。韓国株価は一時5%近く下げ、韓国ウオンが値下がりしたと解説していた。
フランスF2は、空のスーパーマ―ケットで撮られたキムジョンイルの最後の写真と紹介、2,400万の人口、100万の軍隊、核もミサイルも持つ、深刻な飢餓状態にある国と伝え、キムジョンウンを叔父叔母など側近で固めた矢先のキムジョンイル死去だった。EU,米、中国も今後のキムジョンウンの体制を注目していると紹介していた。ドイツZDFはメルケル首相がコソボ訪問の様子を伝えていた。北コソボは現在無政府状態だと紹介していた。カタールアルジャジ―ラは、19日、シリアで反体制派部隊100人が死亡した。シリア政府ははじめて監視団を受け入れたと紹介していた。世界の動きをテレビ画面通じてだが見ていると、つくづく日本は平和な国であると実感する。(了)
キムジョンイル総書記死去発表後、一夜明けた日本時間20日朝、「ワールドWaveMorning」は、北朝鮮の今後の展望中心に世界のテレビ局の報道を紹介していた。北朝鮮国営放送は後継者としていかにキムジョンウン氏がふさわしい人物であるかを強調、注目の中国CCTVは、キムジョンイル総書記に哀悼の意を表明し後継者キムジョンウン支援を鮮明に表明した。隣国韓国KBSは非常警戒態勢に入った。韓国政府は、米国、中国などと情報を共有することを確認したと紹介していた。
一方、キムジョンイル死去を受けて、NY株式市場の反応が注目されたが、北朝鮮情勢には極めて限定的だった。ECBドラギ総裁がユーロ圏経済の先行き懸念表明とEFSF(欧州金融安定化基金)拡大に消極的姿勢を示したこと、さらに米FRBが米金融機関に資本増強を求めたことを嫌気して、米金融株が軒並み下落、NYダウは先週末比100ドル安、11,766ドルで取引を終了した。
20日付けのWSJ紙によると、バンクオブアメリカ株4.1%安で5ドル割れ、JPMorgan3.7% 安、MorganStanley5.5%安、Citigroup4.7%安など金融株の下げがNY株安をリードした。アメリカ市場は既にクリスマス休暇モ―ドに入り、商いも通常の43億株が33億株と低調なことも影響したと書いた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)で、米10年物国債が買われ、利回りは年1.81%台まで下落した。NY原油(WTI)は小動きでバレル93.88ドル、NY金先物はトロイオンス1,594.40ドルで取引された。NY外国為替市場で、1ドル=78.02~05ドル、1ユーロ=101.42~47ドルと小動きだったと伝えた。
英BBCは、北朝鮮政権が、キムジョンイルからキムジョンウン時代へ入ったと述べ、英へイグ外相が「キムジョンイル死去に伴い北朝鮮が転換点に立つことを希望する」と語ったと紹介し、「中国は北朝鮮を追い詰めたくなかった。北朝鮮が危険な地域であることには変わりない。今後北朝鮮国内で強行姿勢を示す人物が出て来る可能性を残している」と解説していた。ロシアRTRは、ロシアに残された文書を紹介し、キムジョンイル氏はロシアハバロフスクで生まれ、防諜機関で育ったのち権力の座についたなどと紹介、キムジョンウン氏に一切言及しなかった。
豪ABCは「死後2日経ってキムジョイル死去が伝えらえた。中国外務省は哀悼の意を表した。中国は難民の動きを最も警戒している。29歳のジョンウン氏は表に出た後わずか1年半に過ぎない。準備不十分だ。」と解説していた。シンガポールCNAは「韓国が最も影響を受ける。今のところ南北の韓国との国境地帯に変化は見られないと発表している。北はミサイル2発を今朝発射したがキムジョンイル死去との関連はない。」と述べたあと、格付け会社S&Pが、現在安定している北朝鮮政治体制が急速に悪化すれば韓国国債格下げにつながる。韓国株価は一時5%近く下げ、韓国ウオンが値下がりしたと解説していた。
フランスF2は、空のスーパーマ―ケットで撮られたキムジョンイルの最後の写真と紹介、2,400万の人口、100万の軍隊、核もミサイルも持つ、深刻な飢餓状態にある国と伝え、キムジョンウンを叔父叔母など側近で固めた矢先のキムジョンイル死去だった。EU,米、中国も今後のキムジョンウンの体制を注目していると紹介していた。ドイツZDFはメルケル首相がコソボ訪問の様子を伝えていた。北コソボは現在無政府状態だと紹介していた。カタールアルジャジ―ラは、19日、シリアで反体制派部隊100人が死亡した。シリア政府ははじめて監視団を受け入れたと紹介していた。世界の動きをテレビ画面通じてだが見ていると、つくづく日本は平和な国であると実感する。(了)