(学校で教えてくれない経済学)
「頼むからシエールガス以外の話を質問してくれ。」と、Naimiサウジアラビア石油相は、「OPECはナイジエリア、アンゴラ、アルジエリアを守る責任があるのではないか」と記者団に聞かれた後いらだって答えたと31日付けWSJ紙電子版にSummerSid記者は書いた。ウイ―ンで開かれていたOPEC総会で日量3,000万バレルの生産上限枠据え置きを決めた。Badri,OPEC専務理事は「OPEC事務局は、シェ―ルガスの影響調査を開始する。しかし、結局のところ、影響を受けるメンバーが独自に新たな市場を見つけることになる。」と語った。「OPECは2008年の金融危機に際し、生産枠上限を150万バレル削減することで危機を乗り切った。5年前にはシェ―ルガスはなかった。サウジアラビアは資金的余裕がある。重質油中心の生産のため米シェ―ルガスとダイレクトに競合しない。OPECは、シェ―ルガス革命の後、メンバー間の利害対立が表面化し、分裂状態に入った。」と書いた。
米EIA(エネルギー情報局)によれば、米シェ―ルガスと類似の石油を生産しているナイジエリア、アンゴラ、アルジエリア3国合計で2012年の米国向け輸出が前年比41%減った。Maduekeナイジエリア石油相は「米国のシェ―ルガスの増産でアフリカからの原油輸出は25%減る。アメリカから中国、インドなどアジア向けに輸出先を転換しろというが、中国は極めて早い段階で、独自にシェ-ルガスの生産を始める。中国はパートナーではない。」と1ケ月前に語っていた。31日、NY原油(WTI)相場は、バレル2.05ドル値下がり、91.56ドルで取引を終了した。6月1日朝6時台放送の米ブルームバーグは「OPEC総会で生産上限枠据え置きを受けて値下りした。OPECは枠を90万バレルオ―バ―で現在生産を続けている。NY金先物も売られ、トロイオンス1,388ドルへ値下がりした。」と解説していた。
31日、NYダウは前日比208ドル安、15,115ドルと急落した。31日付けのWSJ紙電子版は取引終了前5分間のみで50ドル下げた。」と書いていた。米ブルームバーグ出演のジュリー・ハイマン記者は「米FRBによる量的緩和政策の早期撤廃観測でムードは変わった。いずれ値下がりすることは分かっていた。「押し目を買う。」から「戻れば売る。」に変わった。積りに積り溜っていたものが取引終了に向けて一気に溢れ出た。」と解説していた。
6月1日朝7時台放送の ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「幅広い銘柄が下落した。NY為替市場では、良好な米国経済統計発表を受けて、ドルが買われ、一時1ドル=101円台まであった。株安から一転してドルが売られ1ドル=100.48円へドル安・円高へ変わった。来週はISM統計、ADP民間雇用統計、最後に金曜日、6月7日に5月雇用統計を控えており神経質な取引が予想される。雇用統計が予想外に悪い結果になれば、ドルが売られ、1ドル=100円割れも十分考えられる。」と解説していた。外人は乗る時も早いが降りる時も早い。人と思うと間違う。鳥と思えばいい。
OPECは生産枠据え置きを決めた。纏めきれずにシェ―ルガス革命に白旗を上げた。(了)
「頼むからシエールガス以外の話を質問してくれ。」と、Naimiサウジアラビア石油相は、「OPECはナイジエリア、アンゴラ、アルジエリアを守る責任があるのではないか」と記者団に聞かれた後いらだって答えたと31日付けWSJ紙電子版にSummerSid記者は書いた。ウイ―ンで開かれていたOPEC総会で日量3,000万バレルの生産上限枠据え置きを決めた。Badri,OPEC専務理事は「OPEC事務局は、シェ―ルガスの影響調査を開始する。しかし、結局のところ、影響を受けるメンバーが独自に新たな市場を見つけることになる。」と語った。「OPECは2008年の金融危機に際し、生産枠上限を150万バレル削減することで危機を乗り切った。5年前にはシェ―ルガスはなかった。サウジアラビアは資金的余裕がある。重質油中心の生産のため米シェ―ルガスとダイレクトに競合しない。OPECは、シェ―ルガス革命の後、メンバー間の利害対立が表面化し、分裂状態に入った。」と書いた。
米EIA(エネルギー情報局)によれば、米シェ―ルガスと類似の石油を生産しているナイジエリア、アンゴラ、アルジエリア3国合計で2012年の米国向け輸出が前年比41%減った。Maduekeナイジエリア石油相は「米国のシェ―ルガスの増産でアフリカからの原油輸出は25%減る。アメリカから中国、インドなどアジア向けに輸出先を転換しろというが、中国は極めて早い段階で、独自にシェ-ルガスの生産を始める。中国はパートナーではない。」と1ケ月前に語っていた。31日、NY原油(WTI)相場は、バレル2.05ドル値下がり、91.56ドルで取引を終了した。6月1日朝6時台放送の米ブルームバーグは「OPEC総会で生産上限枠据え置きを受けて値下りした。OPECは枠を90万バレルオ―バ―で現在生産を続けている。NY金先物も売られ、トロイオンス1,388ドルへ値下がりした。」と解説していた。
31日、NYダウは前日比208ドル安、15,115ドルと急落した。31日付けのWSJ紙電子版は取引終了前5分間のみで50ドル下げた。」と書いていた。米ブルームバーグ出演のジュリー・ハイマン記者は「米FRBによる量的緩和政策の早期撤廃観測でムードは変わった。いずれ値下がりすることは分かっていた。「押し目を買う。」から「戻れば売る。」に変わった。積りに積り溜っていたものが取引終了に向けて一気に溢れ出た。」と解説していた。
6月1日朝7時台放送の ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「幅広い銘柄が下落した。NY為替市場では、良好な米国経済統計発表を受けて、ドルが買われ、一時1ドル=101円台まであった。株安から一転してドルが売られ1ドル=100.48円へドル安・円高へ変わった。来週はISM統計、ADP民間雇用統計、最後に金曜日、6月7日に5月雇用統計を控えており神経質な取引が予想される。雇用統計が予想外に悪い結果になれば、ドルが売られ、1ドル=100円割れも十分考えられる。」と解説していた。外人は乗る時も早いが降りる時も早い。人と思うと間違う。鳥と思えばいい。
OPECは生産枠据え置きを決めた。纏めきれずにシェ―ルガス革命に白旗を上げた。(了)