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中国経済成長鈍化懸念でNY金、1,229ドルへ急落、一方、NYダウ149ドル高、米金融緩和縮小懸念後退で

2013-06-27 10:12:51 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「中国では今年夏、700万人が大学を卒業する。北京市の就職内定率は4月末段階だが28%大学新卒で仕事に付けるのは52%で12年の60%から悪化している。中国の経済成長率が本当に3.6%になれば、町にホームレスが溢れ、社会不安に火が付くだろう。世界の投資家や企業や政府関係者は中国経済大減速に備えるべきだろう。」と近着のニュ‐ズウイーク(NW)誌日本版でダニエル・グロス(ビズネス担当)記者が書いていた。グロス記者は統計と実態のギャップを指摘し「中国の住宅投資は行きつくところまで来た。アメリカのサブプライム危機から分かるように、バブルは長引くほど崩壊したときの衝撃は大きい。中国は米国債の最大の買い手である。GMはアメリカ国内より中国での販売の方が多い。安全ベルトの用意を。」と書いていた。

NW誌は別ページでイブ・ケアリー記者が「The Shadow-Banking Time Bomb(影の銀行、時限爆弾)」のタイトルで、「米ム-ディ―ズによれば、シャドー・バンキング(影の銀行)の規模は67%増加、12年末には4兆7,000億ドルに達した。シャドー・バンキングは、2種類、①信託機関などのノンバンク提供融資と②銀行が、各種の規制や責任を逃れるために、簿外で提供する金融商品で、債券を小口化した資産運用商品{WMP}{昨年12月末/
1兆2,400億ドル)などが含まれる。昨年12月,いくつかのWMPが償還不能になった。その一方で、新しいWMPを売りその資金で別のWMPの配当にまわす。まさにネズミ講だ。アメリカで07~08年の金融危機を起こしたサブプライムローン問題と不気味なほど似ている。」と指摘していた。

一方、26日NY市場では、NYダウが前日比149ドル高、14,910ドルで取引を終了した。26日付けWSJ紙電子版でAlexandraScaggs記者は「米FRBの金融緩和縮小懸念が後退したことがこの日の相場を押し上げた。」と書いた。「ECBドラギ総裁と中国銀行総裁による市場にフレンドリ―な発言、米1~3月期GDP統計確報値が下方修正されたことによりFRB金融緩和時期が先延ばしされるとの思惑が強まった。」と書いた。NY原油(WTI)は0.2%高、バレル95.50ドル,NY金相場は、トロイオンス、前日比3.5%,45ドル安、1,229.60ドルで取引を終えた。NY外国為替市場では、ドルが買われ、ドルは、1ユーロ=1.3010ドルまで値上がりした。対円では、1ドル=97.83円、1ユーロ=127.27円で取引された。

WSJ紙は別ぺ―ジで金相場急落についてTatyanaShumsky記者が「金相場は3年来の安値を更新した。米FRBが金融緩和を開始した直後からインフレヘッジとして買われ、一時トロイオンス1,900ドルまで急騰した。ところが物価は上がらず、むしろインフレ率は低下、失望売りから1300ドルを割った後も低迷していた。金はアジアで下げ欧州で下げの連鎖から1,230ドルまで値下がりした。中国経済後退とバ―ナンキ発言が影響したと書いた。

NW誌最新号は「危険水域の中国経済」を特集した。安全ベルト用意よと呼びかけた。(了)

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