ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米10年物国債利回り、2.54%もNYダウ3日振り反発、41ドル高、市場に落ち着き

2013-06-22 11:10:53 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


ブラジルでのデモが全土で100万人の規模に達したと22日朝放送の英BBCが伝えていた。リオデジャネイロでは30万デモが行われた。一部は暴徒化した。訪日を予定していたジルマ・ルセフ大統領(65)はキャセル、緊急の閣議を開いた。政界腐敗、汚職諸々の政府への怒りが爆発した。ここ20年で最悪の事態だ。きっかけはお粗末な公共サービスへの対応の遅れにある。きっかけは地下鉄、バス運賃の値上げだった。フランスF2もブラジルでのデモの動きを詳しく報道した。世界青年の日を来週に控えている。コンフェデレーションズカップ会場には警官隊が配備されたと伝えていた。

NHK・BS、ワ―ルドWaveMorning出演のキャスターは、ブラジル経済はここ10年で17%の成長を謳歌していた。ブラジル大統領は3,500万人を貧困から解放した。今政府は対応に戸惑いを見せている。その背景に6.5%のインフレがある。ジャガイモ、野菜の値段が2倍以上値上がりした。ブラジル・レアルの対ドル相場が1レアル=0.50ドル台から同0.40ドル台へ急落している。米FRBの金融政策の転換がブルジルから急激な資金流失をもたらしたなどと指摘していた。アメリカの金融政策の転換はブラジルに限らない。トルコ・リラ、インド・ルピーの史上第安値更新もブラジルと同じ流れの中で起こった。世界の金融市場を水浸ししていたアメリカの余剰マネーの引き揚げははじまったばかりである。ブラジルでのデモはバ―ナンキ発言と背中合わせの現象のひとつだと思われる。

21日、NY市場は、3営業日振りに反発、NYダウは、前日比41ドル高、14,799ドルで取引を終えた。今朝6時台放送の米ブルームバーグニュ-スに出たドミニク・コ―記者は「この日の最大のトピックスは米国債が引きつき売られ10年物国債の利回りが2.542%をつけたことに尽きる。」と解説していた。NY外国為替市場ではドルが買われ、1ドル=97.86円、1ユーロ=128.41円で取引された。7時台放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「消費関連銘柄に買いが入った。先日のバ―ナンキ発言も利上げの「後倒し」を示唆している。金利急騰が一服すれば株価も落ち着くだろう。来週予定されているEUサミットを注目している。」と解説していた。NY原油はバレル93.19ドル、NY金はオンス1,291.60ドルだった。

先の米ブルームバーグにゲスト出演したディ―ラ―、マーク・ファーバー氏は「売られ過ぎの反動が必ず出て来る。バ―ナンキは来年半ばに国債買上げを中止すると発言した。その一方で、金融引き締めは行わないと明言している。自分は天の邪鬼だからいうのかもしれないが、量的金融緩和が直ちに縮小、撤廃するとの見方は極めて危険だと思っている。」と発言していた。アメリカ景気は時間をかけながら回復に向かう。7.7%の失業率を6.5%まで下げることは容易でないとバ―ナンキさん自身も思っているに違いない。

楽観し過ぎは危険だが極端な悲観はそれ以上に危険だ。慌てる乞食はもらいが少ない。(了)

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老舗合繊メーカーT社株主総会風景(スケッチ&コメント)

2013-06-22 05:51:04 | スケッチ


老舗合繊メーカーT社株主総会風景

江嵜企画代表・Ken



大阪堺筋本町に本社を置く老舗合繊メーカーT社株主総会が6月21日大阪北区のさるホテルで開かれ、株主と経営者との間でどのような質疑応答が行われるか楽しみにして出かけた。総会が始まった頃には空席が目立ったがいつとはなしにほぼ席は埋まった。

会社の現状についてナレーションによる説明のあと10時40分過ぎから質疑応答がはじまった。数人が質問した。2番目に質問に立った株主は①赤字を出した関係会社の内容、②想定為替レート。③赤字を出した経営者の責任について回答を求めた。

社長は自ら答えず、それぞれ担当役員が答えた。関係会社の数は2ケタある。中身は言えない。全体で10億の赤字だった。為替レートは1ドル=95円、1ユーロ=125円で想定した。1円の変動で2~3億円が上下動く。赤字を出したことにお詫びする(ここで役員全員起立して頭を下げる)。役員の賞与を70%カットした。早急に構造改革を進める。それに伴う人員削減も対策に含まれると答えた。

4番目に立った元T社に勤めていたという男性が「楽しみにして総会にやってきた。少しもいい話しが出ず失望した。」と話しを切りだした。

「世の中悪いからだと言うが、同業の東レ、クラレは好業績を上げている。昨年の総会で430億の利益を上げると株主を喜ばしたが結果は290億の赤字だ。周りの環境に左右されない経営をする。そんなことは当り前ではないか。今期は350億の黒字を出すと云うが大丈夫か。」と聞いた。

ここでも担当役員が答えた。昨年は自動車とエレクトロニクスの苦境の影響をもろに受けた。のれん代の減損処理が響いた。今年はそれがない。大丈夫だと突っぱねた。

神戸三宮でお昼過ぎから所用があり、総会の途中、11時20分過ぎに会場を後にした。退出後どのようなやりとりがあったのか知らない。個人的な印象だが、社長自らがマイクを持ち、気勢だけでもいいから、熱烈に株主に向かって自らの声で答えて欲しかった。

ナレーションの中では女性管理職を大幅に増やすなど世間受けするプレゼンテーションがあった。株価は200円近辺で低迷している。株価は全てではないが、株価は社長さんの通信簿である。この日の株主総会の話しを聞いて当社の株を買い増ししたいという気にならなかったことを白状する。(了)

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