(学校で教えてくれない経済学)
「週明け、6月3日、NYダウは、先週末比138ドル、0.9%高、15,254ドルで取引を終えた。米製造業指数が予想外に悪かったことを受けて、米FRB金融緩和縮小に対する懸念が和らいだ。」と3日付け、WSJ紙電子版でAlexandraScaggs記者が書いた。「Bad news is good news(悪い知らせは良い知らせ)」という言葉を引用して、投資金融会社、PNC、ストラテジスト、BillStone氏は「ISM製造業指数を見て、相場は平常に戻るだろう。バ―ナンキは金融緩和を早期に縮小しづらくなる。多くのアメリカの投資家は、金曜日、7日発表の5月雇用統計を注目している。」と書いていた。
ISM統計が49と50を割ったことを受けて、3日のNY外国為替市場では、ドルが売られ一時1ドル=98円台までドル安・円高が進み、あと買い戻されて、1ドル=99.43円で取引された。対ユーロでは1ユーロ=130円をはさんだ値動きで推移している。4日朝7時台放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した三井住友銀行、山下えつ子氏は「ISM統計が下振れした結果、NYダウは上昇した。早ければ9月にも量的緩和縮小へ米FRBが動くとの思惑から債券が売られ、利回りが上昇した。米国債利回り上昇でドルが買われ、商品市場が売られていた。それがISM製造業指数が悪く出た。5日にはISM非製造業指数、7日に雇用統計が発表される。バ―ナンキFRB議長は5月22日の会合で、量的金融緩和の規模と時期は雇用統計見て判断すると話していた。」と解説していた。ドルが売られ、その反動で、NY原油(WTI)は小幅反発、バレル93.28ドル、NY金相場は、トロイオンス19ドル高、1,411.70ドルで取引された。
4日朝の「ワールドWaveMorning」「世界の扉」コーナーで、「加熱化する高級住宅」と題して、「米国の高級住宅市場が活況を呈している。3億,4億する住宅が在庫がなく手に入らない状態になっている。月850億ドル(約8兆5,000億円)の債券購入を通じて大量の資金を供給、その結果、株が値上がりした。株で大儲けした投資家が高級不動産へ資金を流している。」と布施谷博士、NHK特派員が解説していた。一方、番組の中で「1年半職探ししているが見つからない。」と語る市民の声を紹介していた。「アメリカはまだ800万が失業している。失業率は7.8%台で高止まりしている。就業した者もパート労働者が多い。」と解説していた。米国の雇用の実態は必ずしも良くない。3日発表のISM統計がそれを裏付けた。投資家はバ―ナンキは従来通り金融緩和を続けると見て、株反発につながった。
4日朝放送のテレビ東京系番組の「モーニングサテライト」を見ていたら、日本の失業率は平均では4.1%とアメリカと比べ低いが、年齢階層別完全失業率でみると今年4月で15~24歳は8.1%と高い。対前月比で1.6% 増加していると紹介していた。若者の失業率高止まりは世界的現象であるが、日本でもアメリカの失業問題を対岸の火災視できない。
カネ余りによる株高。経済が改善し給料が上がらぬ限り日本の景気回復も疑わしい。(了)
「週明け、6月3日、NYダウは、先週末比138ドル、0.9%高、15,254ドルで取引を終えた。米製造業指数が予想外に悪かったことを受けて、米FRB金融緩和縮小に対する懸念が和らいだ。」と3日付け、WSJ紙電子版でAlexandraScaggs記者が書いた。「Bad news is good news(悪い知らせは良い知らせ)」という言葉を引用して、投資金融会社、PNC、ストラテジスト、BillStone氏は「ISM製造業指数を見て、相場は平常に戻るだろう。バ―ナンキは金融緩和を早期に縮小しづらくなる。多くのアメリカの投資家は、金曜日、7日発表の5月雇用統計を注目している。」と書いていた。
ISM統計が49と50を割ったことを受けて、3日のNY外国為替市場では、ドルが売られ一時1ドル=98円台までドル安・円高が進み、あと買い戻されて、1ドル=99.43円で取引された。対ユーロでは1ユーロ=130円をはさんだ値動きで推移している。4日朝7時台放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した三井住友銀行、山下えつ子氏は「ISM統計が下振れした結果、NYダウは上昇した。早ければ9月にも量的緩和縮小へ米FRBが動くとの思惑から債券が売られ、利回りが上昇した。米国債利回り上昇でドルが買われ、商品市場が売られていた。それがISM製造業指数が悪く出た。5日にはISM非製造業指数、7日に雇用統計が発表される。バ―ナンキFRB議長は5月22日の会合で、量的金融緩和の規模と時期は雇用統計見て判断すると話していた。」と解説していた。ドルが売られ、その反動で、NY原油(WTI)は小幅反発、バレル93.28ドル、NY金相場は、トロイオンス19ドル高、1,411.70ドルで取引された。
4日朝の「ワールドWaveMorning」「世界の扉」コーナーで、「加熱化する高級住宅」と題して、「米国の高級住宅市場が活況を呈している。3億,4億する住宅が在庫がなく手に入らない状態になっている。月850億ドル(約8兆5,000億円)の債券購入を通じて大量の資金を供給、その結果、株が値上がりした。株で大儲けした投資家が高級不動産へ資金を流している。」と布施谷博士、NHK特派員が解説していた。一方、番組の中で「1年半職探ししているが見つからない。」と語る市民の声を紹介していた。「アメリカはまだ800万が失業している。失業率は7.8%台で高止まりしている。就業した者もパート労働者が多い。」と解説していた。米国の雇用の実態は必ずしも良くない。3日発表のISM統計がそれを裏付けた。投資家はバ―ナンキは従来通り金融緩和を続けると見て、株反発につながった。
4日朝放送のテレビ東京系番組の「モーニングサテライト」を見ていたら、日本の失業率は平均では4.1%とアメリカと比べ低いが、年齢階層別完全失業率でみると今年4月で15~24歳は8.1%と高い。対前月比で1.6% 増加していると紹介していた。若者の失業率高止まりは世界的現象であるが、日本でもアメリカの失業問題を対岸の火災視できない。
カネ余りによる株高。経済が改善し給料が上がらぬ限り日本の景気回復も疑わしい。(了)