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NY原油バレル26ドル台へ下落、ダボス会議出席の石油幹部、長期下落を公言、NYダウ249ドル安

2016-01-21 17:32:51 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


韓国KBSは21日朝の放送で「20日、NY原油相場がバレル26.50ドルと2003年5月7日以来の安値まで下落した。BPのCEOが20日『原油10ドル台も十分ありうる』と語ったことも売りを加速した。原油安を受けて、欧州株、アメリカ株が続落した。20日のNYダウは249ドル安、15,766ドルで終了した。韓国株も20日2.3%下落,8月24日以来の安値を付けた。韓国株の時価総額は今年だけで5兆8千億ウオン減少した。外国人と機関投資家が売り続けている。原油安、中国経済減速、IMFが世界経済見通しを3.4%増へ0.4ポイント下方修正した。韓国から外国資本流出が止まらない。1ドル=1,214ウオンまでドル高・ウオン安が加速している。韓国ウオンは年初来対ドルで15%以上下落した。」と伝えた。韓国KBSはこのところの余りの寒さの影響でボラやカキの養殖に大きな被害が出ていると紹介した後「韓国では10年先に理系の大学生が21万5千人減る一方で文系が31万8千余剰になる。理系学生不足に備えて19の大学で工学部増設と技術系高卒を増やすと同時に高校生の職業訓練のための施設拡充に政府は助成する方針だ。」と伝えていた。

21日の韓国KBSの放送では原油安により、外国人資本が韓国から流失、それがウオン安を加速させる。米国の利上げ、中国の人民元安もウオン安に追い打ちをかけた」と解説した。
韓国ウオンは売られたが、20日のNY外為市場では安全な避難先として円が買われ、一時115円後半まで上昇あとドル買戻しから1ドル=116.93~95円、1ユーロ=127.33~36円で取引された。原油は売られたが安全資産とし一部資金が金に流れ、1オンス=1,107.10ドルへ反発したと21日付けブルームバーグが書いていた。

韓国KBSが紹介したBPのCEOによる10ドル台の原油も十分ありうるとの発言は、21日朝放送の英BBCがトップで取り上げた。英BBCとのインタビューでダボス会議に参加したBPダドリーCEOはこのところの原油安の理由を聞かれた時、即座に「問題は中国にある」と答えていた。21日付けのブルームバーグでYeXie記者は「中国の外貨保有高は3兆3千億ドル(385兆円)と巨大だが、広範なマネーサプライ(通貨供給量)指標M2に対しては15.5%に過ぎない。2004年来の低さだ。タイ、シンガポール、台湾、フィリピン、マレーシアより低い。M2に対する外貨準備高の比率は資本流出圧力をモニターする重要なカギとなる。対マネーサプライ比が小さいと、一端資本流失が起きればバッファー機能が急低下する。資本逃避がエスカレートすると止められないと専門家は指摘している」と書いた。

21日付けのブルームバーグ電子版でJavierBlas記者は「世界の石油大手トップがダボスで非公式に会合を開き、探索や生産装置の一部統一化でコスト削減を話し合った。」と書いた。WillKennedy記者は「IEA(国際エネルギー機関)ファティ・ピロㇽ事務局長は『3年連続で供給が需要を上回っている。価格はさらに下押し圧力がかかるだろう』と語った」と書いた。

ダボス会議に集まった石油会社幹部が原油相場の長期の下落を口にしたことは重大だ。(了)

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