ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

吉岡幸雄、染織史家大いに語る:神戸月堂サロン講座風景(スケッチ&コメント)

2016-01-24 08:32:14 | スケッチ


吉岡幸雄、染織史家大いに語る:神戸月堂サロン講座風景

江嵜企画代表・Ken


染織史家、染司 よしおか 五代目当主、吉岡幸雄氏を講師に迎えて、第174回神戸月堂サロンが、1月23日(土)午後1時半から開かれ楽しみにして出かけた。

休憩時間には、神戸風月堂サロン恒例により、そのときどきの季節や講演の話題に合わせた当店特性のお菓子が煎茶をつけてふるまわれた。この日は雪に薄いピンクで梅をあしらったお菓子をおいしくいただいた。

いつものように会場の様子をスケッチした。100人近い客が10ほどの丸テーブルに分かれて座った。大部分はご婦人だったが、男性の姿も結構目立った。スケッチの効用だと自画自賛しているが、スケッチでもしなければ気づかないかもしれない

正直聞き取りにくい箇所はあった。できるだけ聞き漏らすまいとメモした。話は15分の休憩をはさんで前半40分、後半30分に分かれた。

休憩後の第二部は舞台正面にプロジエクターで、工房で「草木染」、「植物染」される工房の様子や桜,菊、南天、タチバナ、カキツバタ、もみじ、松竹梅のいわれなどにも話が飛んで、面白かった。石清水八幡宮の祭事で神官が造花をさばく様子は珍しかった。話の中で、造花はトルコが発祥地だということを初めて知った。

葉緑素は染まりにくい。その為、藍色と黄色をゆっくりと時間をかけながら色をかけていくことがコツだという説明が印象に残った。ゆっくりと、ゆっくりと、時間をかけて、少しづつ、静かに染めていくさまが印象に残った。黄色は「カリヤス」という草を使う。染めてはほぐし、染めてはほぐす。見事な黄色に染まる様子が画面に示された。

薬にならない植物はない。色素のない植物もないという話も面白かった。化学染料が新しく生まれるが、使わないと吉岡さんは話された。突拍子もないアイデアを出していただくことがあります。私は、先代、先先代が書き残したものをそのまま伝承していると話された。

自分でできないものは、頼まれても、できませんと断る。世の中に100%できるものはない。しかし、99%に近づけようと努力している。先輩が残したものを読んでいると、同じ個所が途切れているのが面白い。行間を読んでやっていくと話されたくだりが妙に印象に残った。

人間便利になるとダメになりますという言葉も印象に残った。日本の伝統を海外に紹介しようと努力している。最後の悪あがきですかね、と笑ったお顔がまた良かった。会場で配られたチラシに昭和21年京都生まれとあった。数々の賞を受賞しておられる。素晴らしい機会を用意していただいた神戸凮月堂さんにひたすら感謝である。(了)


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