ワクチン接種、米景気対策期待からダウ、S&P500,ともに過去最高値更新も、長期金利の指標、米10年債利回り1.625%へ上昇でナスダックは下げる（学校で教えてくれない経済学）

バイデン米大統領は「5月1日には米国成人全てにワクチン接種が可能となる」と12日語った。11日、バイデン大統領は1.9兆ドル追加経済対策法案に署名した。12日、WSJ紙電子版は「追加経済対策、ワクチン接種進展,商業活動の漸次再開で経済拡大期待から12日、NY市場はダウ、S&P500は過去最高値を更新した。ナスダックは、長期金利上昇を受け下落した。ただ、週間ベースではダウ（4.1%高）、S&P500（2.6%高）、ナスダック（3.1%高）とそれぞれ値上がりした。」と伝えた。

ロイター電子版は「①12日発表の3月度の米ミシガン大学消費者信頼感指数は83.0と2月の76.8から大幅上昇した。来年の期待インフレ率は3.1%、5年先は2.7%、②ECB(欧州中央銀行)は米国の1.9兆ドル追加経済対策を巡り激しい議論が行われた。ECBによる債券購入総額は据え置くが購入テンポが緩慢だったことを認め大幅に前倒して欧州景気回復を促すことが決まった。ただ、ワクチン接種も欧州では大幅に後れが生じている。米国と対比して欧州経済回復の遅れが目立つ。」と伝えた。

12日、NYタイムズ電子版は「米国は日本、インド、豪州、オンライン首脳会談を開催、ワクチン供給でパートナー関係を堅持することを確認した。ただ、バイデン大統領はワクチン供給は米国第一であり、米国として具体的約束（コミット）はなかった。」と伝えた。「菅首相は「米豪印との4国首脳会議を開いた。コロナウイルスワクチン接種での支援、海洋進出の中国に反対することを訴え支持を得た。ブリンケン米国務長官が司会を務めた。」と13日のロイター電は伝えた。

12日、NY市場でダウは32,784ドル、292ドル、0.9%高、Ｓ&P500、3,943，0.1%高、過去最高値を更新。ナスダック、13,319，0.6%安だった。ダウではボーイング、269.07ドル、6.8%高、1銘柄でダウを112ポイント押し上げた。キャタピラー、229.13ドル、4.3%高、ダウを61押し上げた。一方、ナスダックでは、テスラ、693.73ドル、0.8%安、ズームビデオ、346.39ドル、2.5%安、アマゾン、3，089.49ドル、0.8%安と主力銘柄が値下がりした。恐怖指数VIX,20.78 ,5.2%低下、米10年債利回りは1.625%へ上昇した。NY外為市場では1ドル＝109.01円、0.5%高、1ユーロ＝130.57円、1英ポンド＝151.82円で取引された。NY原油（WTI）はバレル 65.59ドル、北海ブレント、同69.19ドル、NY金はオンス1,723ドルとともに前日比横ばいだった。ビットコインは5万6，602ドルと2.1%反落した。

閑話休題。長年お世話になった近くの喫茶店がコロナの影響で閉店になったのは昨年6月末だった。同店と道一つ隔てたところにあるガソリンスタンドの店長と昨日立ち話する機会があったが、いまだに新しい入り手が決まらない。目抜きの好位置にある当のガソリンスタンドもりコロナ以前から下げ基調にあった。厳しいです。」と話していた。日々米国の景気のいい話を見聞するにつけ日本との彼我の差の大きさを痛感しながら週末を迎える。（了）