ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米雇用者数37万9,000人増加は「サプライズ」でNY株続伸、一方、長期金利上昇トレンド変わらず「要警戒」と専門家は見ているとロイター電(学校で教えてくれない経済学)

2021-03-06 10:55:05 | 経済学
2月の米雇用者数(非農業部門)が379,000人増加、1月の18万2,000人増から大幅に増えたと米労働省が5日、発表した。エコノミストの事前の予想は12万人増だった。市場ではサプライズ(驚き)でもって受け取られたと5日のロイター電子版は書いた。WSJ紙もFT(フイナンシアルタイムズ)も電子版トップで米雇用数の増加を伝えた。5日のNY市場はダウ、31,496ドル、572ドル、1.9%高、S&P500、3,841,2.0%高、ナスダック、12,920,1.6%高と揃って値上がりした。市場関係者の多くは冷静に長期金利上昇のトレンドはこの先も変わらないと見ている。失業者減少、景気回復に伴う「良い」長期金利上昇は歓迎するが、0.6%台だった利回りがここ4ケ月で倍以上急騰するような「悪い」長期金利上昇は警戒しなければならないと専門家は見ているとロイター電は書いた。

1.9兆ドル規模のバイデンコロナ対策予算は米上院で審議中であるが3月中旬には可決成立すると見られている。現在一人600ドル現金給付が原案どうり決まれば一人1,400ドルが懐にはいる。さらに失業者にはひとり600ドルが継続支払はれる。仮に半分貯金されても残りは消費に向かうから米GDPの70%は個人消費が占めるから景気は良くなる。ワクチン接種がさらに増えれば 感染者は減る。レストラン、バーも順次再開の方向にある。一方、パウエル米FRB議長は「米国にはなお1,000万の失業者がいる。長期金利上昇は懸念しているが、失業率は6.2%、コロナ以前の失業率3%台の完全雇用の状態には程遠い。」との見方を変えていないから超金融緩和状況は当面続くとの見方が5日の株価反発を支えている。

ロイター電によれば、恐怖指数VIXは24.61,13.7%低下した。米債券が売られ米10年債利回りは一時、1.625%まで上昇した、あと債券が買い戻され1.577%と前日比1.7%高い。NY外為市場では1ドル=108.36円とドルは対円で0.4%上げた。1ユーロ=129.13円、1英ポンド=149.99円でほぼ変わらず。NY原油(WTI)はバレル66.26ドル、3.8%高、北海ブレント、同69.54ドル、4.2%高と共に値上がりした。人々の動きが徐々に回復するに伴いガソリン相場が3.8%値上りしたこととOPECプラスの5日の会合でロシア、カザフスタンは若干の増産に転じるが、OPEC本体は盟主サウジリードで現行の減産幅を4月一杯維持すると伝えられた後、原油相場は高値追いとなった。一方、NY金はオンス1,698.00ドルと0.2%安と、低迷相場が続いている。

NY市場の個別銘柄を見ればダウではマイクロソフト、231.69ドル、2.2%高、ダウを32押し上げ、キャタピラー、220.16ドル、3.5%高、ダウを48押し上げ、石油株のシエブロン
109.06ドル、4.3%高、ダウを29押し上げた。ほぼ全面高の展開だった。一方、ナスダックは全般値がりした。しかし、テスラ、597.95ドル、3.8%安と続落した。5日のブルームバーグ電子版はテスラの時価総額が株価急落でここ4週間だけで2,340億ドル(25兆2,000億円)喪失したと書いた。巣ごもり需要で有卦にいっていたズーム株も1.7%安と続落した。過ぎたれば尚及ばざるがごとしの言葉がある。好事魔多しと共にしばし名言である。(了)

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