米FOMC(12月15日開催)議事録で米労働市場が堅調で利上げ継続を正当化する内容だった。しかし、4日のNY株式市場は議事録概要に反応せず米株は値上がりしたとブルームバーグ電子版は伝えた。概要以下の通り。
4日、NY市場でダウは37,269ドル、133ドル、0.40%高、S&P500は3,852と28ポイント、0.75%高、ナスダックは10,458と71ポイント、0.69%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは28.36と2.58%低下、米10年債利回りは3.694% と0.41%下落した。NY外為市場では1ドル=131.98円、0.48%安、1ユーロ=140.10円、0.38%安、1英ポンド=159.13 円、0.44%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル73.39ドル、0.77%高、北海ブレントは同78.09 ドル、0.06%高で取引された。原油動向から目を離すことは出来ない。金利が落ち着いた動きを示したことで、NY金はオンス1,861.20ドル、0.12%高と続伸した。ビットコインは1万6,870ドルで取引された。
4日、FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「フランスの12月のインフレ率が予想外に低下、物価高騰終焉に希望が生まれた、②EUは中国からの入国者に出発前検査を要求した、③ロシア国内でウクライナ東部のロシア占領地区マキイフカでのロシア兵死亡に国内で反発が高まってきている。」と伝えた。
WSJ紙電子版は「①欧州の天然ガス先物相場が暖冬予測と供給増で下落が続いている。単位当たり5ドルを割り込んだ。一方、原油相場も中国市場での需要減少見通しで弱持ち合いが予測される。」と伝えた。ブルームバーグ電子版は「労働市場堅調が米FOMC議事概要で確認され米利上げ継続を示唆したが議事録発表後売られたが値は保った。」と伝えた。
5日の日経株価は米郭高を受けて前場こじっかりでスタートした。2023年は厳しい年になるとの見通しが相場の底流を流れている。積極的に上値を追う動きではないと専門家は見ている。
株価は全てではないが人の心の鏡かもしれない。イソップ物語に肉をくわえた犬が己の姿を川面に見て二兎を追い加えた肉を落とした寓話は余りにも有名だ。卯跳ねる歳であるが二兎を追えば失うと諺は教えている。何はともあれ健康第一である。健康を失えば全てを失うと日々自らに言い聞かせる日々を年初から続けている。(了)