瀧本周造展風景
江嵜企画代表・Ken
(株)サクラクレパス秘書課からA4サイズの封筒が届いた。久しぶりだったので、
オやッ?と一瞬思ったが、 開けて見てわかった。中から「油彩画の基本講座」と
「大人たちのクレパス画教室」の紹介と瀧本周造展(6月14日~7月3日)の案内が
同封されていた。
講座の方はせっかくのご案内だが、今は日本画に集中している。歳をとってから
あれこれ間口を広げるとうまくいかないと昔から相場が決まっているからだ。
ただ、色々なジャンルの一流の方の絵を見ることは疎かにしてはいけないと、
日本画の手ほどきを高島屋友の会日本画教室で、日本画家の森田りえ子さんから
しばしば聞かされた。森田りえ子さんは洋画でも日本画でも水彩画でもいい絵を
機会あるごとにどんどん見なさいと教えられた。
前置きが長くなった。会場のサクラアートミュージアムはJR大阪環状線森ノ宮駅
から徒歩5分の分かり易い場所にある。しかし、最近はすっかりご無沙汰となって
いた。かれこれ7~8年振りかもしれない。
展覧会案内パンフレットよれば、瀧本周造氏は、1951年生まれ、現在、二紀会
会長とあった。恥ずかしながら知らなかった。会場は一階と二階に分かれていた。
同じ作家が油彩、水彩、クレパス、パステル4種の絵の具を使って描かれた絵を
初めて見て、大変勉強になった。
会場まん中正面の壁に「展覧会のプロフィール」というパネルが貼ってあった。
「油彩画、水彩画、クレパス画、パステル画を瀧本周造画伯に描いてもらった。
それぞれの絵画の特性の違いが明快に見てとれます。」という言葉で始まる。
以下一部を抜粋する。
「水彩画は、水加減で色のにじみや濃淡のバリエーションの美しさが出る。
クレパス画は、しっとりとした美しい色が、重色と混色で深みのある色合い、
パステル画は、指先などで伸ばして出来る柔らかな色合いが表現できる」
などと出ていた。
パステル画とクレパス画で描かれたコーナーの前でいつものようにあわただ
しくスケッチした。ドア入り口にお嬢さんがおられたが幸いおとがめはなかった。
スケッチは右から椿、ザクロ、レモン、シクラメンがそれぞれパステル画、左2つの
絵がクレパス画である。
パステル画は一度トライしたことはある。今回はサクラプレパスからのご案内
だった。一人でも多くのクレパスファンが増えればいいなと思いながら会場を
後にした。大阪は梅雨の晴れ間で結構暑かった。
沖縄は梅雨が明けたと先週末出ていた。関西も7月に入れば梅雨明けと
なるだろう。エアコンなしでなんとか夏をしのぎたいが果たして問屋が
卸してくれるだろうか。
先日、近くの喫茶店でエアコンは午後2時から3時まで5分止めるだけで
節電出来るとテレビで聞いたとマスターに話した。「つけたり消したり
する方が余計電気代がかさむ。温度を少し上げそのままにしておく。
客商売だからエアコンなしは許されない」と厳しくたしなめられた。
関西電力は一方的に15%節電を呼びかけている。電力を独占している
ことから人間がどうしても横柄になるのだろう。独占が一番いけない。(了)