第107回「尚歯会」会場入り口
江嵜企画代表・Ken
第107回「尚歯会」が9月19日(土)午後1時から神戸市立、住吉小学校で開かれ楽しみにして出かけた。
例年演芸会と記念品引き渡しが同時に行はれるが今年はコロナ対策のため記念品引き渡しのみとなった。
「尚歯会」とは何か。「歯」は年齢を表す。「尚歯」は敬老を意味する。明治44年(1911)12月、住吉村が主催、村の繁栄を支えて来た村民の長寿を祝い尊ぶことを目的に70歳以上の高齢者を住吉小学校に招待し始められたと住吉学園ホームページに説明がある。
今年は記念品引き渡しのみとなったが小学校正門から入ったあと校舎廊下で係り員の誘導のもと手を消毒する。
廊下を通過した後、運動場に出る。あらかじめ配布された案内状が3つに色別されていたことがそのとき初めて分かった。広い運動場を色別に離れて設定された場所で葉書内容が確認され、お土産と交換される念の入れようだ。
帰宅していただいた手土産袋を開けた。「御祝、一般財団法人住吉学園」と表書きされた封筒があり、挨拶状と2年前にオープンした住吉小学校区校庭とほぼ隣接した恋野温泉、うはら湯と同温泉にある岩盤浴の招待券が該当家族数分同封されていた。
お土産袋を開けると①紀州梅100%梅干し(350グラム)2ケース、②混ぜご飯用食材2袋、③せんべい1ケース、④ロシア風洋菓子1ケースが出てきた。2人家族なら倍になる。紀州梅は目玉のため変わらず。
あとは毎年協議されるのであろう、毎年、微妙に替えてある。昔は飴が入っていたがいつの年から姿を消した。せんべいは梅干しと共に定番だ。
小生宅のように2袋でも結構重い。帰路、例によって行きがけの駄賃よろしく校門前の様子をスケッチした。
2つ抱えてのお姿も散見された。車で来られる方も多いようだ。多くの係の方が手分けして交通整理に精を出しておられた。「3密」回避のためであろう、例年はお世話いただく住吉小学校及び友愛学園の生徒さんの姿は今年はなかった。
旧住吉村に現住所のある方全員に案内状が配布される。例年、7千数百人が該当者と伝えられる。今年は開かれなかったが演芸会を例年、5千数百名が小学校講堂で楽しむ。コロナ収拾の暁には再開されようが、その機会が待たれてならない。
余談ながら、先日、朝日新聞夕刊に当の住吉学園の事業概要が大きく取り上げられた。阪神淡路大震災の際もお見舞いをいただいたが、このたびは新型コロナ感染1家族一律3万円の見舞金が配布された。
明治44年以降、百有余年を超えてご先祖の遺志が見事に継承されている。感謝以外に言葉がない。(了)