ユリ&クレマチス
江嵜企画代表・Ken
2、3日前まではつぼみだったユリが、一気に開花した。数日前から
ほんのりとつぼみに紅が射していたので開花が近いとは思っていたが、
咲き出したらあっという間にわれもわれもと開花してきた。
神戸地方の天気予報では明日は、日中の気温は28度近くまで上がると
いうことだから、次々花を咲かせるであろう。とにかく元気だ。
いつもの話だが、誰が植物人間という言葉を使ったのか、と思う。
夢中になってスケッチしていたら初老の男性が「ユリですか?
元気ですね」と声をかけて来た。いつものように植物談義に
花が咲いた。
「西宮に満地谷というところがありましてね」と件の老人は
話し始めた。なにを言いだすのかと思ったら「そこには松下
幸之助さんの別荘がありますが、植木屋さんが、8月になると
まだ青々と茂っている木をばっさり切るんですよ。ところがね、
それがいいんでしょうね。春になると、前の年より勢いよく
新しい芽が噴き出してくるんですよ」と一気に喋った。
ユリの前に盛りを過ぎたクレマチスだが私を忘れないでね、と
言わんばかりに咲いているところを画き込んでスケッチを
仕上げた。
スケッチに入れていないが、実はユリの右にはむくげが
ユリの高さ近くまで伸びてきている。なんと無数のつぼみが
次は私と言わんばかりに待機している。
ダリアも小さなつぼみを一杯付けている。キキョウもよくみると
小さなつぼみをおつむに付けていた。雨が降って気温が上がる。
気温が上がると土中の温度も上がるのであろう。日照時間も
長くなる。
May Flowerというのは西洋生まれの言葉であるが、
花の季節到来を、日々実感する。(了)