学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表
今朝の日本の新聞では
米国は強いドルを堅持すると
ブッシュさんは発言したと
報道しています。
自国通貨を弱くする(安くする)
と公言する国のリーダーはおりません。
日本という国は自国通貨を安くする〔円安〕に
すると公言する珍しい国です。
日本は円安に積極的に誘導すると
公言しています。
「必要とあれば断固対応する。」と
谷垣大臣は昨日も胸を張ったと報道
されました。
国の税金を30兆円以上もかけて『対応する』
(円安に強引に持って行く)国は
日本以外にはありません。
報道に関して言えば、
最近の中国潜水艦の報道話はまるで
御伽噺です。
中国政府が謝罪したとまるで
鬼の首をとったかのように
日本の新聞テレビで報道しています。
政府発表を丸ごと伝えているようです。
一部報道では中国潜水艦が
操縦を誤ったとさえ書いています。
本当でしょうか。
マスコミ関係者は小学児童が見た今回の
潜水艦報道という特別番組を
是非組んでほしいと思います。
子供の目はごまかせません。
小泉さんの虹彩を是非調べていただきたいと
思う次第です。
くまなく日本の海域を調査するよう
特命を受けているはずの
中国の潜水艦が操縦を誤るはずなど
想像すら出来ません。
そんなことをすれば軍法会議に
かけられ即銃殺でしょう。
もぐっているから潜水艦です。
国旗を海面から出して航行していたのでは
潜水艦と呼びません。
「海上自衛隊の艦艇は
戦闘状態に巻き込まれる
危険性を回避しながら
追跡していた。
原子力潜水艦の攻撃を回避出きる
距離をおきながら〔逃がすことなく〕
十分成果を上げられた。
わが艦隊の能力がいかに
優れているかを実証できた。」
という発言部分をテレビで報道していました。
記者会見が30分なり15分なりあり
あと質疑応答があります。
しかしわずか15秒か20秒のワンカットのみを
テレビで流します。
国民は全く知らされていないも同然です。
中国では今回の原子力潜水艦の
事件をどのように報道されているか
是非日本のテレビや新聞で報道して
欲しいのですが目につきません。
ブッシュ演説もそうでしょう。
グリーンスパン氏の演説の方が
はるかに真実味はあります。
もちろん政治の世界です。
裏も表もあるでしょう。
しかしグリーンスパン氏は
米国が赤字を放置すれば
どういうことになるか警告しました。
日本は米国以上の莫大な赤字を
かかえています。
1ドル=100円の円高だから物価が
まだ落ちついています。
円安になれば日本政府はどうするのでしょう。
円安が進めば物価は当然上がります。
そのとき日本政府は円高へ『誘導』するのでしょうか。
いったんその国の通貨が、値打ちがないとレッテルを
はられたら悲惨な結末が待ち構えているはずです。
円安になれば金利は即上がります。
金利が上がれば国債は即暴落します。
イチロー選手が
日興コーディアル証券の
コマーシャルに出ています。
ご商売は自由です。
しかし、おそらく国債の怖さについて、
イチローさんはなにひとつご存知ないでしょう。
金利が上がれば債券は暴落するからです。
米国の国債は金利高を嫌気して
値下りをはじめています。
グリーンスパンしがドル安を危惧したのは
そのためです。
米国から外国の資金が逃げることの
危険性を訴えました。
むかしNHKテレビで
『明るい農村』という番組がありました。
明るければこんな番組は不要です。
米ドルは『弱い』から『強いドル』とわざわざ言わざるを
得ないのです。
『暗い』から『明るい』といわざるを得ないのです。
日本政府も『円安』(弱い通貨〕へ誘導していますが、
『弱い通貨』になれば『インフレ』が進みます。
インフレが進めば、『通貨の値打ち』が下がります。
これは一万円のお札の値打ちが
9,000円、8,000円へと使い勝手が
なくなることです。
一万円で買えていたものが
一万円で買えなくなることです。
新聞やテレビの報道の裏に何が
隠されているかこれから益々大切になりそうです。
今回のドル安〔円高〕報道は、
日本人ひとりひとりの
暮らしむきに直接間接かかわりをもった
身近な問題ではないでしょうか。(了)