ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

政治も経済も結局、カードは中国が握っている(学校で教えてくれない経済学)

2011-07-07 09:46:13 | 経済学
2018年の冬季オリンピック開催地に、韓国有数の冬のリゾート地、平昌(ピョンチャン)が決まったとドイツZDF,韓国KBS,ロシアRTRが伝えていた。香港ATVは江沢民氏(84)が北京の病院に心筋梗塞で入院していたが、死亡したと伝え、ただし、中国政府は正式に発表していない。中国共産党90周年記念式典に江沢民氏の姿が見えなかったことから既に死亡説は流れていたなどと解説していた。中国関連では、中国が一年物貸出金利を6.31%から6.56%へ、預金金利を3.25%から3.50%へ引き上げを決めたと伝えていた。

6日付けのWSJ紙は、中国の利上げを伝え、中国政府がインフレ対策に継続して取り組んでいるが、インフレ率は5月の5.5%に次いで6月も6%突破するだろうとの専門家の見通しを紹介していた。特に食料品価格の急騰が目立っている。食料品価格の急騰では、今朝の英BBCが「英国では、年率5%高と食料品価格の上昇が厳しい。小麦の値上がりが目立つ。ロシア以外の国では、コントロール出来ない状態に悪化している。」と伝え、「少しでも値段の安い物を買うようにしている」と語る買い物中の主婦のインタビューの様子を流していた。

英BBCは、ロンドン警察から特ダネをもらうために多額の金銭を新聞記者が払っていたと伝え、元刑事だった男が、このようなことは10年前からあった。容疑者の記事を警察が売ることは十分あると証言する様子を紹介していた。今回、ロンドンテロの犠牲者の家族が電話盗聴されていた事実も暴露された。一部の日本の企業も英大衆紙News of tのheWorldへ広告掲載を見合す動きが出ている。アフガニスタン訪問から帰国したカメロン首相が情報スキャンダルについて議会で質問攻めにあっている様子を伝えていた。

「ワールドWaveMorning」では幸い出ていなかったが、九州電力が玄海原発に賛成すようにメールで働きかけていた事実が発覚、「やらせ」だったことを真部利応、九電社長が記者会見で一部認める発言をしたと「モーニングサテライト」が報じていた。「東電のウソつき」はフクシマ原発事故で定着している。九電も同じ穴のむじなということになりそうだ。独占状態が40年、50年続くと、人間、ついつい傲慢になる好例であろう。

一方、7日のNY株式市場では中国の利上げ、ポルトガル国債格下げ、週末に6月の米雇用統計発表を控えて様子見気分が強かった。一方、ガソリン相場の落ち着き、米企業業績への期待感から、NYダウは、前日比56ドル高、12,626ドルで取引を終了した。NY原油(WTI)は小幅安のバレル96.65ドル、NY金先物はトロイオンス16.40ドル高、1,528.70ドルで取引された。NY外国為替市場は、小動きに終始、1ドル=80.91円、ユーロは、ポルトガル国債格下げが響き、1ユーロ=115.83円とややユーロが売り優勢だった。

フランスF2が昨日に続きポルトガル国債格下げを取り上げ、ギリシャとポルトガルの人口は1,100万で並びだが、ギリシャの赤字はGDP比143%、ポルトガルは93%と低い。ただ、財政収入でギリシャ1,100億ユーロに対してポルトガルは780億ユ-ロと少ない。格下げ発表後、ポルトガル株は大きく値下がりしたと紹介していた。

直近のニューズウイーク日本版は「ユーロ圏より危ない崖っぷち米財政」について書いていた。ギリシャはEUみんなが助ける。アメリカは米議会が財政支出の上限を引き上げないと予算執行が出来ない。アメリカの借金(国債)は、中国2兆ドル、日本1兆ドルでバランスしている。日本はアメリカのポチだから逃げない。中国はアメリカは危ないと感じている。当然ながら、目立たないように劇場の「出口」に席を移している。カードは政治も経済も結局中国が握っている。(了)

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アマリリス(スケッチ&コメント)

2011-07-07 08:41:55 | スケッチ


アマリリス

江嵜企画代表・Ken



義弟の所属するさる写真同好会の展覧会がJR神戸駅に
隣接したクリスタルビル2階で開かれており楽しみに
して出かけた。約30点、いずれ劣らぬ腕に撚り掛けた 
作品が並んでいた。今回、出展作品には景色が多く
大いに堪能した。

日本画と写真に大いに共通点があると前々から思っている。
いずれも構図が重要なポイントの一つであると思っている。
義弟の説明では、コンピューターで修正して作品に仕上げる
人が増えたと話していた。人それぞれだから自由である。
しかし、修正してまで見てもらって何が楽しいのかと
つい思ってしまう。

帰路、地下鉄で終点フラワー公園駅駅まで出てお馴染の「潤」に寄った。
お姉さんに先日スケッチした「むくげ」の花をハガキにプリントして
プレゼントさせもらった。

店の中に入るなりバッチ目が合った花があった。今回の作品のアマリリス
である。自宅でデッサンし、日本画の絵具を使って仕上げた。

店に入って来たご婦人が目ざとく見つけて、アマリリスの花言葉は
「おしゃべり」というのよと教えてくれた。念のためヤフーで検索した。
「誇り」、「内気」「素晴らしく美しい」「おしゃべり」、
「強い虚栄心」と出ていた。

店では一輪だったが、絵を描いているうちに二番目のつぼみが膨らみ
始めた。明日の朝には咲きそうだ。球根だから来年も咲きますよ、と
お姉さんが教えてくれた。地植えしておけば、毎年、5~6月になれば、
アマリリスの花を楽しむことが出来そうだ。(了)


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和歌山で震度5強、神戸でもマンションのガラス戸がカタカタ音をたてた(学校で教えてくれない経済学)

2011-07-06 11:07:29 | 経済学
6日夜の地震は、パソコンをたたいている時に起こった。書斎の窓ガラスがカタカタと珍しく音を立てた。「地震情報」を検索すると震源地は和歌山北部、地下10キロ、震度5強,神戸では震度2と出ていた。関西の人間の多くは、次は和歌山だと覚悟している。

和歌山に原発を作る話が出た時に、賛成、反対で村や町が真二つに分かれたと聞いた。フクシマ原発の被害を見聞きして、改めて市民の感覚が間違っていなかったと実感したという原発反対者の声を聞いた。ところが、住民の間で、原発による町興しを期待していた人の怨み消えないという。一端、ねたみ、つらみ、恨みを買うと村社会では厳しいようだ。

6日朝、NHK/BSニュースで、NHKが原発を抱える自治体を対象に「脱原発」アンケート調査結果の概要を流していた。回答のあった28の内、静岡県を含む4か所が「脱原発」を進める。「脱原発」については「今は判断できぬ」と答えた自治体は15だった。関西では福井原発で何かが起これば琵琶湖の水が飲めなくなると本気で心配している。福井の3つの自治体が「脱原発」に反対した。人間の業の深さを痛感する。

NHK・BS「ワールドWaveMorning」を見た。フランスF2が、病原性大腸菌O104の感染源が、ロッテルダムから入ったエジプト産の種だとフランス食品安全庁が突きとめ、その結果、暫定的にエジプトからの種の輸入の禁止を決めた。この問題はそろそろ終わりを迎えそうだとF2のアナは解説していた。今回のO104で48人が命を落とした。スペイン産キュウリがまず疑われ次にドイツのもやし、今回はエジプトの種である。

フランスF2は、ストロスカーン前IMF専務理事の性的暴力事件で起訴を取り下げられる可能性が出て来たと報じていた。暴行を受けた側の女性の弁護士は「彼女は真実を語っている。検事が起訴を取り下げないことを願っている。」と話す様子を、テレビ映像で流していた。この事件はフランス次期大統領選挙に絡めてストロスカーン氏がはめられたという見方は当初からあった。ただ、裁判は終わっていないとF2のアナも釘を刺していた。

5日、米独立記念日明けのNY株式市場は、格付け会社、ムーディーズが、ポルトガル国債を4段階引き下げ「投機的」と発表したことが水を差し、NYダウは、先週末比12ドル安,12,569ドルで取引を終了した。一方、NY原油(WTI)先物相場は、バレル1.95ドル上げ96.89ドルで取引された。NY金先物相場は、トロイオンス30ドル高、1,512ドルで取引された。欧州金融不安再燃からユーロ売りを促し、商品相場への資金の移動を促したのかもしれない。

日本人はお金の話をすると嫌がる。ところが、お金は危険を察知するとまず逃げる。様子見して回復すると見れば再びエサ場に戻って来る。命に関わると見れば生まれ故郷でも戻って来ない。「逃げる」という文字をつらつら眺めてほしい。「逃げる」は「跳ねる」、「挑む」同様「兆」の仲間である。「逃げる」とは新しい生き場所に挑むことだと勝手に解釈している。桃という文字にも「兆」という字がしっかり入っている。「兆」は、卜(うらない)で亀の甲羅を焼いた。その時出来る裂け目で吉凶を決めた。昨年、奈良の古代遺跡から桃の種が大量に出て来た。これも中国の故事にならったのであろう。

16年前、神戸震災の1月17日、年老いた父,叔母、ワンちゃんも乗せて、長男の運転する車で大阪へ逃げた。なぜ逃げるのかと土地の人に散々揶揄された。神戸はお陰で復活した。全壊後同じ場所に再建されたマンションで住んでいる。危機に直面すれば、生命を最優先して行動する。年寄りを抱えておればなおさらである。ますその場を離れる。逃げることを恐れてはなるまい。(了)

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不毛の議論(無精卵)が多すぎる。ヒヨコが生まれる議論(有精卵)をして欲しい

2011-07-05 08:23:14 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



無精卵をいくら抱いていてもヒヨコにならない。このような当り前のことが、当り前に扱われないのが今の世の中に多く見られる。無精卵か有精卵かの見極めなしに、不毛の議論を惰性で続けているケースがほとんどなのかもしれない。3.11以降、4ケ月近く経って相変わらず「無精卵」をいじくりまわしているような気がしてならない。

パックインジャーナルという朝日ニユ―ススタ―というケーブルテレビの番組をたまたま見た。番組の中でさるコメンテーターが「原発の安全性はクリアされた。」と述べた佐賀県知事の古川康氏は、経済産業省出身だから当然だろう、と発言していた。事はそんな単純な中身でなかろうが、一般的に見て、関係者の間では当り前の話であっても、一般の人間から見れば、何を根拠にして「原発の安全性はクリアされた」といった大胆不敵な発言が、出来るのかが分からなかったからだ。

「原発撤退」で電気代2,121円増という大見出しが7月3日付けの読売朝刊に出ていた。日本学術会議の分科会がまとめた試算である。記事を最後まで読むと「安全対策のほか、廃炉や使用済み核燃料の処理コストの増大や、事故が起きた場合の社会への甚大な影響もある」と書いてあった。見出しが、天地逆ではないかとつい思ってしまう記事だった。

読売新聞になんの怨みもない。定期購読の場合、全紙とれない。せいぜい一紙に絞らざるを得ない家庭がほとんどであろう。たまたま筆者は読売新聞が手許にあるにすぎない。ところで、5日付けの読売朝刊{関西版}一面に、「学び、再出発」というシリーズ記事を見つけた。久しぶりに、積極的に掲載して欲しい記事に出会った。

その記事の中で、「日本ではこの数十年、放射能の怖さも利点も教えて来なかった。被爆国であり大事なことなのに、大臣だった私も気付かなかった。」と、1998年から翌年にかけて文相を務めた原子核物理学者,有馬朗人・武蔵学園長(80)の話が紹介されていた。

記事を読むと放射能の性質等に関する記述は80年代初頭まで中学教科書にあった。以降30年間消え、高校でも重要な扱いでない。特に、人体への影響については学校でも社会でもあまり語られなかった。(中略)中学教科書から放射能が消えたきっかけは「ゆとり教育」だ」と書いていた。ここでマスコミも責任の一端を担っているとせめても書いて欲しかった。

話は飛ぶ。3.11は、日本人に改めて質素な生活に戻ることの大切さを教えてくれたと知人のSさんからメールをいただいた。その返事に「質素な生活」という言葉自体、どういう意味なのか実感出来ない世代に具体的にどのように教えたらいいのか自信がないと書いた。そういう意味では「被爆国」という言葉も同じかもしれない。

無精卵ですか?有精卵ですか?と聞かれても、ピンと来ない世代が増えているのであろう。と偉そうな口ぶりで書いていると、とんでもないことになるかもしれない。ちなみに「無精卵」を広辞苑で引くと「受精していない卵。」と書いてあった。「受精卵」は「受精を終えて雌核と雄核が合体した卵」と出ていた。「有精卵」を引いたが、広辞苑にはなかった。教科書にどのように出ているのだろうか。

「無精卵」を抱いていてもヒヨコが生まれないことだけは確かである。世の中、不毛の議論が多すぎる。ヒヨコが生まれる議論をしてほしいい。(了)

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宝塚雪組公演風景(スケッチ&コメント)

2011-07-04 22:48:58 | スケッチ


宝塚雪組公演風景

江嵜企画代表・Ken




梅田芸術劇場で、宝塚の雪組公演「ハウ・ツー・サクシ―ド」というタイトルの
ミュージカルをやっている。リピーターチケットで頼めば、3000円の席で
良ければ、一枚1000円の特割で買える。行きますか、と宝塚ファンのIさんが
前日晩、突然電話して来た。

切符の受け渡しはどうするのか、と確かめたら、これこれ、と会場の受付で言えば
済むから大丈夫だということで家族と出かけた。ところが話はそう簡単に済まない。
こうこうしかじか、と話したが、事務所に件の話は届いていないとなった。

女の子ではラチがあかない。日本のいいところもあれば悪いところもある。
えらいさんにご足労願って、「業務」扱いで、友達が予約したという座席に晴れて
座れた。ミュージカルそのものは、タイトル通りで、会社の玄関でたまたま社長に
会った主人公の出世物語である。

二幕もので、副社長まで上り詰める。副社長就任パ―テイ―が開かれたとき
社長が「お前は社長は狙わなかったからな」とにやりと笑った言葉が一番印象に
残った。社長というカテゴリーに属する「種」は自分を襲う輩かそうで
ないか独特のきゅう覚で見抜くところがある。襲うなと思うと見事に外していく。

Iさんによれば、20年前のミュージカルだそうで、今もブロードウエ―で
上演中で人気を博していると解説してくれた。

3階は3,000円の席である。少し空席があったが、あとはほぼ満員だった。
日曜日というせいもあって、子供連れの姿を結構見かけた。子供の時から
宝塚を見られるのは幸せな家族であろう。

いずれにしろ関西に住んでいる人間は、子供に限らない。映画、演劇、京都、
奈良など神社仏閣よりどりみどりである。ひとこと付け加えれば甲子園球場も
ある。有難すぎてその有難さが分からないひとが結構おられる。もったいない、
ああ、もったいない、といつも思っている。

帰り途、梅田三番街を散策した。モロゾフで、一息いれて帰宅の途についた。
梅田界隈はごった返していた。

甘いかもしれないが、16年前、神戸での大震災で手ひどい目に遭ったからまだ
多少は許していただけると思うが、東日本大震災で今もって、先々の生活のめど
すら立たない日々を送っておられる多くの方々の話を聞くと、胸が痛む。(了)

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年寄りは、出来るだけ多くの機会を作り、恥ずかしがらないで、話したり書き残しておいて欲しい

2011-07-04 05:21:25 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



南禅寺僧坊にある金地院(こんちいん)(電話:075-771-3511)を昨日、知人二人と訪ねた。金地院に以心崇伝(いしんそうでん)が寛永五年(1628)に建てた東照宮がある。正面向かって左に徳川家康、右に豊臣秀吉像が安置してある。創建当初は諸堂完備し日光東照宮に比すべきものであったと寺が用意した案内チラシに書いてあった。

金地院には慶長十六年、崇伝が伏見桃山城の一部を三代将軍、徳川家光より賜って、移設した方丈がある。方丈を背にして、寛永七年に小堀遠州作の枯山水の「鶴亀の庭園」という壮大な庭園がある。天正拾年明智光秀が母の菩提のため、黄金千枚を寄進して大徳寺に建立し明治初年、金地院に移設した明智門がある。拝観券の裏に、崇伝は黒衣の宰相とも言われ、宗教界の人事、行政を左右、家康の死後境内に東照宮を建立、南禅寺造営につとめたとあった。家康、秀吉、家光、光秀とくれば正に大河ドラマではないかと話した次第である。

京都を訪れる観光客の多くが南禅寺は訪れる。特に山門を通しての緑が見事である。紅葉の頃もいいが緑一杯の真夏も涼感に溢れている。ことのほか夏の京都は暑い。しかし、大勢の人が南禅寺を参詣していた。ところが、一般の日本人は、なぜか金地院は素通りしていく。なんと外人さんが3人の子供連れで奥さんと金地院を訪れていた。筆者も恥ずかしながら金地院なる寺があることさえ知らなかったことを白状する。

一番驚いたのは家康と秀吉の像にお二人並んでお出迎えいただいたことである。崇伝は家康に帰依したが秀吉にも浅からぬ縁があった。ところが、知人の話ではバスツアーのコースには、金地院は、昔から入っていないそうだ。「家康と秀吉が二人並んで皆さんをお出迎え、是非、金地院を参詣を!!」となぜPRしないのであろうか。KONCHI-INやISHIN SUDEN、はてまたEnshiuKoboriと言えば、外人さんの方が詳しいと、物知り博士の知人のSさんが解説してくれた。

方丈の縁側に腰をおろし、小堀遠州作の枯山水を見ながら、知人に徒然草第五十二段の「仁和寺の法師」にある「先達者はあらまほしきかな」のくだりを思い出したと話をした。

その話はあらかた次のとおりである。「仁和寺にいる僧が、年をとるまでに石清水八幡宮に参拝しないでいた。あるとき思い立ってただひとりで出かけた。極楽寺や高良社などを拝んで、石清水はこれぐらいと思いこんで帰ってしまった。帰って仲間に「長年の間、思っていたことを成し遂げた。ところが参詣に来ている人が誰も彼も、山へ登ったのは、山の上には何があったのでしょうと思ったが、山まで見ませんと言って別れた。お目当ての石清水八幡宮を見落とした。「ちょっとしたことにも指導者はあってほしい。」で終る話である。

高等学校時代、国語の副読本で徒然草を学んだ。最近では「徒然草」を「つれずれぐさ」と読めない学生もいるらしい。年寄りの仲間には、徒然草を座右に置き、時々目を通しているひとも結構おられると聞く。

徒然草には、「仁和寺の法師」以外で、「先達」ということばが、横笛の話として「先達、後世を恐る」という言葉で終わる徒然草二百九十段がある。ここでは、先達(その道において他より先に達したもの)が、後から生まれたものの進歩を恐れ(敬服す)る、話が出て来る。先に達する者すべからく優れているわけではないと徒然草の作者、吉田兼好は伝えたかったのかもしれない。

世の中には、年をとれば何もする事がない、と言う方もおられる。しかし、先日も書いたが、年寄りは、努めて若者と接する機会を作り、恥ずかしがらないで、語り、かつ、書き残しておいて欲しいと思う次第である。(了)

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米失業率9.1%(実質16%)も,米企業業績期待から7月1日の NYダウ168ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2011-07-02 08:39:39 | 経済学
アメリカの5月の国全体の失業率は9.1%であるが、心ならずもパート勤めしている人や現在就職先を探している人を失業者に含めると失業率はほぼ16%になる。特に若者の失業は深刻で、16~19歳代で24%、20~24歳代で15%に近づいていると6月30日のCNBC電子版に出ていた。

55歳で大学のインターンシップに現在通っているElizabethRomanauzさんは「17歳の時のインターンシップは楽しかったわ。この歳になるとほんとうにみじめ。」とインタビューに答えている。少しでも力を付けていい働き口を探したいとして学校に戻って再教育を始めた人が増えている。リーマンショック後のアメリカ労働事情の新たな兆候だ。年寄りに若者の職場が取られる。若者の失業率が一向に減らないと書いていた。

一方、7月1日のNY株式市場は、米製造業の業績改善期待やギリシャ問題の鎮静化を受けて、終日堅調に推移、NYダウは、前日比168ドル高、12,582ドルで取引を終了した。米ブルームバーグに出演した米資産運用会社、C.ボブリンスマイ氏は「多くの人は悲観論ばかり吹聴していた。企業業績はもともと堅調なんですよ。」とここへきての値上がりは当然だと言わんばかりにコメントしていた。

NY外国為替市場ではユーロが買われ、1ユーロ=117.38~44円で取引された。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、原久充氏は「ギリシャ問題の落ち着き、来週開かれるECB(欧州中央銀行)理事会で、0.25%利上げを織り込み始めたため」と解説していた。米10年物国債が売られ、利回りは、年3.182%へ上昇、1ドル=80.83~84円で取引された。原油(WTI)相場は小反落、バレル94.94ドル、NY金先物相場は、トロイオンス20ドル下げ、1482.30ドルで取引された。商品から株式へ、債券から株式への新たな資金シフトが見られる。

2日朝の「ワールドWaveMorning」では、英BBCがトップで、被害を訴えた女性の証言に疑義が出た。同女性が薬物関係者との繋がりがあったとの情報から、ストロスカーン元IMF専務理事が自宅軟禁を解かれ、5億円の保釈金もが返還されたと伝えた。その後の二ュ―スで、ウイリアム王子夫妻が馬車でパレード、訪問先のカナダで大歓迎を受けている様子を詳しく報道していた。

スペインtveは、クリントン米国務長官がスペインを訪問したこと、ヴェネズエラ、チャべス大統領が自らガン告発する演説の様子を伝えていた。カタールアルジャジ―ラは、クリントン米国務長官が、シリア政府の反体制派への対応を見守っていると語ったと紹介していた。

ロシアRTRは、フランスがリビア政府に武器輸出していたとロシアのラブロフ外相が安保理で抗議したと伝えた。干ばつでロシアは穀物輸出を禁止していたが、7月1日から禁輸を解除したこととモナコ大公アルベル二世が界元南アフリカの水泳選手と結婚指揮の様子を詳しく報道していた。ブラジル、バンレダんテすスが、ブラジル経済が拡大、それと同時に貸出規制が緩和、個人の借金が増ええいる。クレディットカードのトラブル回避に努めていると紹介していた。

アメリカ企業はフクシマ原発事故の余波でサプライ懸念が過大に評価された。それが早晩収拾に向かうと米企業業績の回復につながるとの見方が台頭している。だからと言って米企業は雇用を増やす気持ちはなさそうだ。アメリカの失業率が高止まりする可能性は高い。特に、アメリカでの若者の高失業率が新たなアメリカのアキレス腱となるかもしれない。シリアでのデモも雇用不安が原因である。ギリシャ救済で一定の落ち着きは見られるがいつ再び噴火してくるか予断は許であにだろう。

世界の動きから目を離すことは出来ない。(了)

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谷崎潤一郎「陰翳礼讃」の言葉がなつかしい、昔の日本人は、原発がなくとも心豊かに暮していた

2011-07-01 09:33:28 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「ガイトナー米財務長官が辞任を検討している。」と米時間30日放送の米ブルームバーグニュースが紹介していた。同番組に出演した投資会社、M・クロフトン社長は「辞めるならいいタイミングだろう。今の経済チームは学者で固めている。彼らは歴史を見て判断している。今は歴史上例のないことの連続だ。ガイトナーは、身も心も疲れ果てたのではないか。またお金儲けをしたくなったのだろう。」と話した。「あなたはいかがですか?」と水を向けられると「やってもいいですよ。」といたずらっぽくウインクしていた。

30日のNY株式市場は、NYダウ、ナスダックともに値上がりした。NYダウは、前日比152ドル高、12,414ドル,4連騰となった。テレビ東京系番組の「モーニングサテライト」の末武里佳子キャスターは「ギリシャ議会が財政緊縮法案を可決して、ギリシャの債務不履行が回避された。シカゴ購買部協会の経済指数が期待以上に良かった。フクシマ以降の懸念材料のひとつだったサプライ問題が後退したことも相場を支えた」などと説明していた。

NHK/BS「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、三栖健児氏は「明日発表予定の ISM製造業景気指数に期待感が出ている。7月第2週から米企業業績の発表が始まる。一部お化粧買いも入った。NYダウは5週連続で下げ、ここ2週連続で4%上げた。WTIは戦略備蓄在庫放出で20%下げたが、原油在庫減少を見て、バレル95.42ドルまで戻して来た。ただ、インフレは大敵だろう。」などと解説していた。NY外国為替市場では、ユーロが買われ、1ユーロ=116.78~68円で取引された。米10年物国債の利回りは、年3.160%へ上昇、1ドル=80.51~53円で取引された。

英BBCは、公務員年金削減に反対して10万5,000人がストに突入した。労働組合サイドはスト参加者は倍以上だと発表したと伝え、公務員の年金は高すぎる。民間のレベルと平準化すべきであるという町の意見と年金を下げられた上に勤務年限を4年延長は絶対に受け入れられないと語る教員の声を紹介、12,000校が休校となったなどと紹介していた。英BBCはウイリアム、ケンブリッジ公とケイト王妃がご成婚後初の9日間の海外訪問で、訪問先のカナダでは大変な盛り上がりだと伝えていた。

ドイツZDFは、30日開かれたドイツ連邦議会で「2022年までの脱原発」が正式に決まった。「脱原発」を一貫して主張して来た緑の党の党首は「誇りに思う」と胸を張って演説する様子を画面に写していた。ギリシャ議会が緊縮法案を可決した。金融・保険機関もギリシャ救済への参加を決めたと報じた。「ギリシャが破たんすれば損害は計りしれない。彼らの利益のための決断だ」と専門家が解説していた。一方、ドイツカルテル庁が、ドイツの鉄鋼メーカーが談合、ドイツ鉄道にレールをトン350ユーロ高く売っていたかどで手入れに入ったと伝えていた。

中国中央テレビ(CCTV)は、共産党創設90周年記念を祝う人民大会堂の様子をトップで流した。CCTVと上海RTSは共に北京上海間を5時間で結ぶ高速鉄道が営業を開始したことを誇らしげに伝えた。温家宝首相が乗客と談笑する様子をテレビ画面に写していた。一方、豪ABCは、中国における人権問題を取り上げ、最近は人権擁護団体の弁護士の拷問、不法監禁、資格停止が特に目立つ。今年に入り130人の弁護士が起訴されたと報じていた。中国には光と影の部分が併存している。

オランダの空から夜の町を眺めると薄暗くて大袈裟でなくほとんど見えない。オランダは電気を輸入しているからである。日本では節電が叫ばれているが、関西だけかもしれないが、ここまで明るくしなくてもいいほど煌々としている。JRも私鉄も病院も上着が欲しくなるほど冷房を効かせている。谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」の言葉が懐かしい。ひとには色々な見方がある。余計な事を言うなと、お叱りを受けそうだが、原発がなくても、昔の日本人は心豊かに暮らしていた。(了)

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獲物を捕まえることを最優先する欧米人、議論のための議論に終始する日本人(学校で教えてくれない経済学)

2011-07-01 07:36:33 | 経済学
「債務に苦しむギリシャは、壮大な『不良品一掃セール』を行おうとしている」と書いたCharlesForlle記者のレポートが29日付けのWSJ紙日本版に紹介されていた。

「エアバスの広胴型航空機4機、国営くじ、国営競馬の免許とスポーツ掛け屋、カジノの利権、複数の港湾、国営郵便局、水道会社2社、ニッケル採掘会社と精錬所、軍需物資メ―カ―、電力とガスの独占企業体、通信事業者、銀行6行の株式、数百マイルの道路、使われていない空港、古いオリンピック会場、ギリシャが誇る美しい海沿いの土地など、数千エーカーの土地と言った具合だ」と記事は始まる。

ところが「こうした資産の多くは、既に長年売りに出されているにもかかわらず、買い手がついていないのだ。2010年以降、ギリシャは、約百億ユーロ(1兆1,600億円)の民営化収入を得ている。今度は、その半分の期間で5倍の500億ユーロを稼がなければ、EU,IMFから融資が受けられない。ギリシャは既に1,100億ユーロの救済を受けた。にもかかわらず国庫は資金不足,支出をまかなうために追加1,000億ユーロが必要だ。」と話しは続く。

一方、30日付けのWSJ紙日本版に、CrisDieterrich記者が、「CBOE恐怖指数が低下―ギリシャの緊縮法案可決で」と言うタイトルの記事を掲載していた。CBOEとはシカゴ・オプション取引のことである。そのボラテリティ・インデックスVIX指数で、別名、株式投資家の恐怖心理指数とも呼ばれる。投資家が恐怖心を持つとVIX指数が上がる。投資家に安心感が広まるとVIX指数が下がる。VIX指数を一つの参考にして取引している。

ギリシャ緊縮法案が可決された後VIX指数は9.9%一気に低下、17.27を記録した。つれてNYダウは28,29日と大幅連騰となった。どこから見てもギリシャに返済能力はない。しかし、返済しなければEU、IMFから融資は受けられない。ギリシャ議会さえ通過すれば、市民が議会前で警官隊と衝突して多数けが人が出ても、メルケル首相でさえ「歓迎」を表明した。ギリシャ政府は「獲物」を捕まえた。パパンドレウは、EUとの約束を最低限果たした。今度はEUが融資に応じる番だと欧州首脳は受け止めた。

29日付けの記事に「EUは、500億ユーロの大半は、政府保有土地の売却によって賄われるとみている。ただ、ギリシャ政府は、今、正式な登記簿の作成と価値の査定人を雇っているところだ。このプロセスに1年かかる」と書いていた。一年かかろうが、一端獲物を「檻」に入れてしまえばいい。獲物をまず捕まえる。檻に放りこむ。料理はあとから考える。ギリシャ議会が緊縮法案を可決した。EUの思惑通り、「獲物」を捕まえた。議会通過に本義があった。投資家も安心した。VIX指数は一気に低下した。

日本では、「獲物」を捕まえてもいない段階で、その後のことを延々議論する。原発の対応で見ても、いかにその場をやり過ごすかに議論が集中される。ドイツは原発を10年で止めると決めた。「獲物」を捕まえたあと10年かけて料理し、最終的に原発をゼロにもっていく。一方、日本では「安全性がクリアされた」とマスコミに流し、全てが解決したかのように、「突撃」する。70年前の日米開戦の時と日本人の体質は全く変わっていない。

多くの企業でもそれは同じで、会議を開くこと自体に意義があると言わんばかりの企業が多い。会議をすることだけで、上司も部下も安心している。彼我の国民性の違いと言ってしまえばそれまでだが、これでは、国際化時代には到底、日本は、生き残れないだろう。(了)

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