グロリア
画・江嵜 健一郎
梅雨の晴間に例の更地に出かけた。グロリアスが上へ上と伸びていた。グロリアスにはいつも
元気をもらう。グロリアスの足元に香り一杯のくちなしの花が咲いておりスケッチした。つんつん
頭をだしていた結構な数のつぼみを入れて仕上げた。
なぜか今年は元気がよい。くちなしの花と面と向かってスケッチしたのは初めてだった。花の色は
咲き始めは純白。ほどなく色があせる。たちまちクリーム色に変わる。花もちは良くない。
タイミングを逃してしまうと、咲き始めの純白とこれが同じ花かと見まがうほど変わる。今年は
梅雨の入りが1月早かった。筆者の場合は「通い」だから、つい、つい、旬を外していたのかもしれない。
なにごともそうだが旬が一番おいしくいただける。
カラオケはコロナもありここしばらくご無沙汰である。歌いやすいということもあり渡哲也の
「くちなしの花」をかならず歌う。年と共に高い音がさっぱり出なくなった。「くちなしの花」は
誠にありがたい。
♪くちなしの花のかおりが旅路の果てまでついてくる♪と歌詞にある。香りが売りの花だとわかる。
いつものようにヤフーのお世話になる。梅雨に入ると咲き始める。花ことばは「とても幸せ」、「優雅」。
一重と八重とがある。八重はガーデニアと呼ぶ。
春は沈丁花。夏は梔子(くちなし)。秋は金木犀。三大香木とされるとあった。(了)
クチナシ
画・江嵜 健一郎