思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

おそるべし!川端康成コレクション(芸術新潮ー2007年2月号)

2007-01-27 | 書評

少年時代に雑誌「白樺」を愛読し、そこから強く影響を受けた川端康成は、国宝を含む多数の美術品の収集家としても有名でした。良寛の書、雪舟、光琳、玉堂らの日本画、当時の新進画家の作品、陶器・朝鮮の白磁、ロダンの彫刻、ガラス器・漆器・・・・

おまけ!?の話ですが、志賀直哉のツアイスの顕微鏡(息子のために購入)に影響されたのか?1937年には、35mm版カメラの最高峰、ツアイスのコンタックス?型を入手して写真もたくさん撮っています。

今月号(2007年2月号)の「芸術新潮」の特集は、【おそるべし!川端康成のコレクション】(定価1400円)です。これは実に見ごたえのあるものですので、ぜひ、お近くの本屋さんへどうぞ。

余談ですが、1968年、ノーベル文学賞受賞が決まった日の夜、駆けつけた三島由紀夫と一緒に写っている写真(32ページ)を見ると、川端の「強さ」が際立って見えます。三島は〈表層言語の達人〉に過ぎなかったというのが、私の三島評ですが、底力のないさまが顔に表れています。

武田康弘








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