思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ツァイス ゾナー135mm F1.8ZA(ソニーα・デジタル用新設計レンズ)

2008-07-15 | 趣味
(下のブログのつづき)

【ツァイス ゾナー135mm F1.8ZAのレポート】http://www.ecat.sony.co.jp/alpha/lens/lens.cfm?PD=24690

まず一目でわかるのは、色の透明度と品位、シャープネスの違いです。

描写は大変きめ細やか、緻密で正確です。恐ろしいほどの解像力ですが、特別な強調感や癖が全くなく実に自然です。

次に色ですが、極めて透明度が高く、少しの濁りもありません。偏りがなく大変忠実な再現ですが、どこか近寄り難いような美しさを感じます。

絞り開放でボケを生かした撮影でも、画像は凛として立っています。

また、階調の幅が広く、なめらかです。これはズームレンズが不得手とする分野です。
ボケは、何がボケたかが分かるような芯のある美しさですが、階調の豊かさとあいまって見事な立体感を生みます。

見るからに高級な光学ガラス、特別なコーティング、ズシリとくる重さ、洗練されたデザインと金属鏡筒が醸す風格、とにかく使う人にも覚悟がいります。おいそれと使いこなせるレンズではありません。

かつて、コンタックス用のプラナー135ミリF2という大口径レンズを、たった5枚のレンズでつくるという離れ業を演じたツァイスですが、今度は、ショット社(ツァイス財団グループ)が開発したEDガラス2枚を含む11枚構成で、徹底的に諸収差を除き、F1.8開放から驚くべきコントラスト再現性と解像力を持つスーパーレンズを出してきたわけです。

これは、デジタル時代に放つツァイスの矢ですが、おそらくこのレンズを見てキャノンやニコンの技術者は心胆を寒からしめたのではないでしょうか。「写真はレンズで決まる!」をこれほどまでにはっきりと示したのは、ツァイスの高邁なプライドかもしれませんが、それにしても、ため息が出るほど美しい写りのレンズです。


武田康弘

コメント
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