思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

エロースの生とは?

2008-07-23 | 私の信条
ふつうの日常の生活には無限のたのしみとよろこびがある。

例えば、背筋を伸ばし、腕を後まで振って歩いてみる、とっても気持ちがいい。心身が生き返る。

フィットするスポーツシューズを履いて、軽くジョギング。自由に好きに飛び跳ねる。ウキウキしてくる。

デジカメ持って、そこらを散歩してみる。ふだんの世界ががぜん色づく、ファインダーは万華鏡だ。

はっきり明瞭な声で話す。

音楽に合わせて、ハミングし、踊る。

感情移入し、情景をイメージし、詩や小説を声に出して読む。

友人と話し込む、本音トークは頭脳の活性化だ。形だけの会話、当たり障りのない無駄話ではなく、真面目に、本気で対話する。まったく違う世界が広がる。

自分を貶めるような他者への迎合ではなく、自分を高める心身の使い方を工夫する。

感覚と心と頭を柔らかくしなやかに。脱力する。

既成の枠組みの中で他者の目と言葉に翻弄されて生きるのは愚かだ。自分の心身の全体を使い、自分の頭で考え、自分が生きる。

ふつうの日常の生活は、よきもの・美しきものの無限の宝庫だ。それに気づくか否か、それを活かすか否か、それが人間の価値を決める。

どこか遠くによきものがある、と思っているうちは貧しさから抜けられない。

魅力ある世界を自分自身の心身と身の回りに発見し、開拓しつつ生きる人こそが魅力的な人だ。それがエロースの生。


武田康弘
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