思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

橋下市長に「教師生命かけ反対」…国歌起立せず--ほんものの人間=背骨ある教師にエールを送ります。

2012-03-22 | 社会批評

橋下市長に「教師生命かけ反対」…国歌起立せず
(読売新聞 - 03月22日 07:45)

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 大阪市教委は21日、市立小計298校で同日行われた卒業式で、大領小(住吉区)の女性教諭(55)が国歌斉唱時に起立しなかったと発表した。

 市教委は、起立斉唱を求める校長の職務命令に違反したとして処分を検討する。市立学校の卒業式で起立しなかった教員は、中学校を含め今春3人目。

 発表では、女性教諭は校長から事前に職務命令を受けた際、「橋下徹市長による急激な改革で教育の破壊が進んでおり、反対の意思を示すため教師生命をかけて座る」と述べたという。

 大阪府内ではこのほか、高槻、茨木、豊中各市の小中学校の卒業式でも教諭各1人が起立しなかったことも判明した。

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戦前のような国家主義や天皇主義が再び大手を振るい、明治天皇(天皇現人神)に捧げられた「君が代」を国歌として全国民に強制するというおぞましい世の中になりました。
上位者、権力者に従うだけの背骨のない日本人ばかりの中で、職をかけ(命がけ)で自分の信念を貫く教師がいることは、とても心強いことです。わたしは、彼ら、彼女らにエールを贈ります。

よしくんぱっとさんの提案ですが、
「君が代」を、「民が代」に変えて大声で歌うという案もあり、なかなか面白いと思いました。
民(たみ)の代(時代)は、千代に八千代に~~~、というわけです。主権者は、われわれ市民・国民なのであり、天皇とは儀礼をつかさどるに過ぎないことを明確にするという大原則がぼやければ(天皇を元首にするという自民党など保守主義者の憲法改正案)、主権在民の民主主義は幻となり、政治家や官僚による「エリート」支配に行き着きます。

勇気ある教師のみなさん、橋下市長などの国家主義者に「非暴力不服従」の闘いを挑み、一人ひとりの自由と人権を守る闘いを拡げて下さい。 『東大話法』の安冨教授の言い方を借りれば、「ショッカー」と闘う自由の守り手「仮面ライダー」となって。

武田康弘

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コメント

条例制定者は、根源悪 (川瀬優子+武田康弘)
2012-03-22 21:58:10

川瀬 優子

魔女狩りのようです…決め事だから??

決められた事が正しいんだと信じていたけど違うこともあるってことをタケセンから学んでま~す!!魔女狩りに負けず頑張って欲しい!!
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武田 康弘

優子さん、コメントありがとう~~。

日本国憲法が定めている基本的人権(主権者である私たち市民が互いに交わした約束)、その核は19条の思想及び良心の自由ですが、これは、多数決で制限することのできない根源ルール(通常の法律の土台となるルール)です。

従って、個人の「思想及び良心の自由」を制限するルール(条例や法律など)を多数決で決めることはできません。平常時の人権制限はすべて無効である、という思想が、近代民主主義の大原則なのです。

それにより、根源ルールに反する法律や条例に対して市民は従わない権利をもちます。ガンディーの「非暴力不服従」(悪法に従わない非暴力の闘い)の根拠は、ここにあります。

橋下大阪市長と維新の会、及び、それに同調した政党は、この権限ルールを破る悪を犯したのです。それに対する教師の抵抗は、人権と民主主義の原理を守るもので、正義(人権思想という根源ルール)の闘いです。悪は、条例を制定した側にあるのです。
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コメント (3)
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