思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

政府が税金で「慰安所」をつくるのは、日本では当たり前のこと

2013-02-08 | 社会批評

   安倍首相は、皇軍の兵士たちに「共同便所」と呼ばれていた従軍慰安婦―慰安所の問題で、女性たちを強制連行した事実はない、とする自身の見解を昨日の衆院予算委員会で改めて示しました。
   韓国はもちろんアメリカのオバマ大統領も、慰安婦問題で謝罪・反省をした「河野談話」を見直すという安倍首相に対して、極めて不愉快で遺憾と思っていると伝えられます。

   わが国の政府は、太平洋戦争の敗戦時に、アメリカ兵を慰安するために慰安所をつくり慰安婦を「サービスガール」の名で募集したのですから、政府が税金でこの手の施設をつくるのは当たり前だという感覚・思想をもっていたことは確かです。したがって争点は、強制がどの程度のものか、ということだけですが、そこで争ってもわが日本の過去(皇軍によるアジア侵略)を美化することにはなりません。実に、呆れ返るほど愚かです。

 「敗戦3日目の1945年8月18日に、
内務省の橋本警備局長が、当時大蔵官僚で後に首相となった池田勇人の予算許可を得て、
各府県の県知事(当時は長官)に【占領軍のためのサービスガール】を集めたいと指令を与え、慰安施設は27日に大森で開業し、1360名の慰安婦が揃った、と記録に残っている。」

以上は、半藤一利さんが平凡社の『昭和史』で明らかしたのですが、外務省国際情報局トップだった孫先享さんの『戦後史の正体』P.40(創元社刊・発売後すぐにミリオンセラー)にも書かれています。

武田康弘

 

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