思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

勉強と受験勉強について。 子育て中の方へ。

2013-02-22 | 教育

自分で考え、解くーーそれをサポートする人(親や教師や友人)がいる、という勉強は、ほんらいの勉強です。
自分で調べる。また、いろいろな分野の本を読み・映像を見て、自然、社会、思想、歴史を知り、さまざま人間の心や行為を知る。という勉強も、ほんらいの勉強です。

しかし、受験勉強は、ある解法の「パターン」を身につけて高点数を取るための勉強ですから、ほんらいの勉強とは異なります。
もちろん、いまの受験がある限り、受験勉強も必要ですが、それは長くても1年以内にしないといけません。

何年間も、ほんらいの勉強とは異なる「パターン知の訓練」を続けると、頭は機械頭になり、柔軟性を失います。臨機応変・当意即妙の能力が育たず、【思考力】(それにより思想が生まれる)が消えてしまうのです。とくに12歳までに受験勉強の訓練をすると、脳が正常に戻れなくなることが、最近のアメリカにおける研究でも明らかになっています。

受験勉強も必要なのですが、それは期間を短く限定し、受験が終わったら、再び、ほんらいの勉強に戻さないといけません、ほんらいの勉強は、武者小路実篤も言う通り「勉強、勉強、勉強、勉強のみ よく奇蹟を生む」なのです。

ほんらいの勉強は何よりも面白く、人生の得です。生活のすべてから学ぶのです。

武田康弘

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする