思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

野中さん、鳩山さんを非難するのは間違いです。領土問題は、両方の主張を公平に知ることが絶対条件です。

2013-06-30 | 社会批評

言うまでもなく、領土問題に、絶対的・客観的「正解」はありません。

互いの国の主張を公平に聞かないと、解決の糸口さえつかめません。

互いに、複雑な歴史、互いに譲れぬ思い、を抱えていますし、

政府の公式見解と、一人ひとりの正直な思いにはズレもあります。

日本側だけの問題に絞っても、戦前の思想や歴史を正当化しようとする人々がいますし、

戦後の民主主義を守り育てていこうとする人々もいます。両者は相容れぬほどの隔たりがあり、一口に「日本の立場」など言えたものではありません。

政治権力を用いて、教育改革をし、こどもたちを日本主義とでも呼ぶべきイデオロギーで一つにすれば、国論は一つになるでしょうが、それでは北朝鮮と同じです。

日本、日本、日本、わが国立場、わが国の立場、わが国の立場、は、よいことを、得も徳も生みません。

一番大切なのは、しなやか、柔らか、自由、公平、寛容、・・・「豊かな人間としての日本人」を目がけることではないでしょうか。

わが国は、「天皇現人神」の思想の下、15年戦争の末に敗戦したという事実を持ちます。まず、しっかり事実を受け止め、これからは、愛情と理性に基づく生き方ー考え方をしたいと思います。


武田康弘

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