思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

長妻昭さんの質問で、厚労省のデタラメなデータが明らかに。今日の国会質問

2018-02-26 | 社会批評

 今日、国会質問で長妻昭(立憲民主党)さんは、厚労省の資料を基に、
月や週として残業時間があるのに一日の単位でみると「ゼロ」になっているという笑い話のようなデータ(厚労省2013年度労働時間等総合実態調査)が100件ほどあることを明かし、加藤勝信厚生労働相は、その誤りを認めました。

 厚労省の調査データは、これまでにも一週間の残業時間が一か月間より長い!?とか、裁量労働制で働く人の1日の実労働時間が1時間以下!?(笑)という記載などが100件以上もあることが判明しています。

 数日前に、安倍晋三首相はこれらのデタラメなデータを基に国会答弁し、その答弁を撤回しましたが、長妻さんは、答弁のもとになった虚偽のデータ自体も撤回すべきと迫りましたが、首相は「(データを精査している中でデータ自体を撤回することは適切ではない」という珍答弁(呆)をするのみでした。

 また、厚労省が情報公開で出したペーパーは、個人や企業の情報ではないのに、一個所を除きすべて黒塗りで、何も公開されていませんでしたが、加藤勝信厚生労働相は公開する気はないとのことでした。もはや日本は民主国家とは言えない異様な国であることが明白です。いまの官僚政府を「革命」しないとまともな政治は不可能でしょう。立憲民主党を中心にした新政府をつくる以外はないでしょう。

 わたしは、今日の長妻さんの質問を聞いていて、つくづく、政権を担い、運営したことの重みを感じました。ポイントが明確で、落ち着きと、余裕感があり、かつ見事なまでの迫力でした。

 それにしても、一般労働者には、「一か月で一番長く働いた日の労働時間」を調査し、裁量労働者には「一か月の平均労働時間」を調査して比べる、という信じがたい手法を考え出した厚生労働者の役人、そういう あまりにも姑息なインチキ調査を指示した人物は、誰なのでしょう。これも忖度?あるいは、政権の裏からの指示?


 武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員)

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