思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

船に閉じ込める、実に愚か。政府と官僚の知的退廃には呆れる。

2020-02-18 | 社会批評

 

 狭い空間に閉じ込めればウイルスへの感染者が増えるのは常識レベルの話。

 初歩的なことすら踏まえない官僚たちと安倍官邸には呆れ返るしかない。あまりにも愚かだ。

 検査体制のできた病院へ順次搬送する。いっぺんに全員は無理だが、1週間もあれば、関東地方において検査態勢がとれる病院への搬送は十分に可能だった。

 外国人で帰国を望む者は、その国と連絡をとり、チャーター機を用意すれば済むことで、対応があまりにも遅くてヒドい話。

 下船させて病院で検査し、入院させるという処置を取らず、船の中に閉じ込めたために、被害は拡大し、かつ著しい人権侵害となった。

 新型ウイルスの出現は、過去にも何度も例があり、いつでも起こりえることなのに、稚拙で間違った対応しかできない政府および官僚の知的レベルの低さには、公共的憤りを覚える。ふだんから仕事をしていない、思考力・応用力に乏しい紋切型で使えない東大脳。


 船に監禁という異常な手法を使う日本の官僚政府=安倍晋三内閣は、「国家主義」というイデオロギーをもつために、個々人の側からの発想という民主主義の原則を知らない。大元の発想が間違っているために、次々と不幸と不正を生む。哲学の貧困というより、哲学の無知が底知れぬ愚かさを露呈させる。


武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員ー官僚に哲学と憲法の哲学的土台を講義)


コメント (2)
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