「うん、なるほど、と心の底から、頭の中心から納得する」普遍的な考えや行為は、役所が生みだせるものではありません。役所やその出先機関は、一般性を目がける市民・国民サービス機関です。もっとも、それすらなく、役人の惰性で動いているだけの場合も多いですが。
普遍性をめがける真の公共性は、個人=実存者から始まり、個人=実存者の集合としてつくられる自前の団体から生まれます。考え、方法、実践、お金、を持ちより、個々人の協力でつくりあげるのです。
それは、密度が濃く、深く考え、行為の早い同人社的な団体です。かつての20世紀の白樺派のような同人たちの集まりを広く社会に向けて開かれたものにする21世紀の同人社の創設が求められます。
誰かに何かに寄りかからず、精神的にも思想的にも金銭的にも自立する団体を、自覚する個人=実存者が共同でつくりあげる同人社こそが、普遍的なよきもの=真の公共を生みだすのです。
それに関わることは、個人としての人生を豊穣化させると共に公共に開かれた明るさと強さをもちます。21世紀の新しい実存の生を創造するのが、「うん、なるほど、と心の底から、頭の中心から納得する」普遍的な考えや行為です。
一般性を超えた世界へ。一般性の海に沈んでしまえば、個人性も普遍性も得られません。
武田康弘
日本、韓国、中国における公共哲学の中心者Taechang Kimさん(日本では、東大出版の全20巻『公共哲学』その他の編集最高責任者)
のFBコメントです。
金泰昌(Taechang Kim)さんの最大級の評価に感謝します。
「流石、武哲(武田哲学)の真髄が濃縮されてますね。公共するとは活私開公
することであり、
そのことをどの専門学者よりも生々しく要約整理しましたね。」