だいぶ以前のことですが、ルネ・レイボヴィッツ指揮の13枚組ボックスセットを発売時に購入し(サティの「ソクラテス」をAmazonで表紙に惹かれて勘で購入し、まったく知らなかったこの指揮者に仰天!したのが理由)、
わたしのLP、CD購入でこれほど驚いたことはありませんでした。
ここにはベートーヴェン交響曲全集も含まれていますが、いま、3番エロイカに痺れて(暑さなど吹き飛ぶ!)、4番が始まっています。もうずいぶん聞いてきた演奏ですが、いつも新鮮な驚きでグー!
1960年ころの録音ですが、現代演奏のようにベートーヴェンのメトロノーム指示にしたがった快速で、第九は60分しかかかりません。9曲全部、素晴らしく勢いの強い演奏で元気100倍になります。
この時代は、まだ、クレンペラー、ワルター、ベーム、カラヤンなどが全集を録音していた頃で、いわゆる昔の演奏ですが、その時にこんな度肝を抜くベートーヴェンを録音した指揮者がいたと言うのは、奇跡的なことでしょう。レイホヴィッツは12音階も用いた作曲家でもあったことが、全く常識にとらわれない新しいベートーヴェン像を提示できた条件でしょうが、細かな箇所まで神経が行き届き、しなやかで自由自在です。超楽しいのです。
他の曲もすべてが革新的で創意に富み、マンネリとはアベコベ。録音も時代が信じられないほど優れていて、細かな音まできれいに分離して聞こえます。音楽ファンの方は、ぜひ~~
武田康弘
他の曲もすべてが革新的で創意に富み、マンネリとはアベコベ。録音も時代が信じられないほど優れていて、細かな音まできれいに分離して聞こえます。音楽ファンの方は、ぜひ~~
武田康弘