思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

クルレンツィスは語ります。「未来のオーケストラとは、聴衆にエネルギーを与える生きものです」 超越的な体験、恍惚感と愉悦と。

2019-09-18 | 芸術


写真は、今年2月11日初来日したクルレンツィス
とムジカ・エテルナ(コパチンスカヤと共に)。

墨田トリフォニーホール、演奏終了後に武田撮影。


クルレンツィスは語ります。

「ムジカ・エテルナは、ロシアで唯一の国際的なオーケストラで、仕事をするためではなく、友情でつながっています。互いに尊敬し、責任感を伴う友情です。団員約100名の国籍は12カ国。多くはコンクールの優勝経験があります。みな、工場のような管理されたオケではなく、質の高い『未来のオケ』をつくりたいという私の夢と考え方に共鳴して集まった仲間です。

 未来のオケはとは、聴衆にエネルギーを与える生き物です、超越的な体験を引き出す恍惚的なものです。恍惚感や愉悦は、工場で働くようなオケからは出てきません。友人や愛している人とだらかこそ生みだせるのです。

 

 

「わたしがギリシャで生まれたことはとても幸運です。ギリシャ哲学から多くのことを学んだことで、物事を見る特別の視点を持つようになりました。古代の哲学書を読めば、iPadやインターネットがなくても精神的に我々より進んでいた彼らの方が賢いことが分かります。」

「天才的な作曲家は時代を超越しています、すべての音楽は現代音楽なのです。わたしがやろうとしてるのは、音楽を再生産するのではなく、解釈し、夢想しながら、超越的な体験を引き出したい。それにはエネルギーが必要です。人々はなぜロックコンサートで熱狂するのか。演奏者が感じているエネルギーが聴衆に伝わるからです。教育で無菌化された学者のような音楽家が奏でるのは、音楽の内部ではなく、音符に過ぎません。クラシックの音楽家はダンスのステップさえ知りません。」


(以上は、2月の初来日のプログラム(定価1000円)より抜粋したもの―編集責任は武田にあります)

ユーチューブの新しいものですが、オケは、南西ドイツ交響楽団(クルレンツィスの上記の理念に共鳴して音楽監督に迎えた)です。ショスタコーヴィチ交響曲7番「レニングラード」から3分11秒

 
これは前のものですが、なんと空港でフィガロの結婚序曲を演奏!! オケはムジカ・エテルナで、指揮は仲間(お弟子)のエメリャニチェフ

 

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