個人でも同じだが、自分が所属する国の場合も
その問題点、間違いや犯した罪を真正面から見据え、逃げずに反省し、新たな世界の扉を開ける勇気がある人のみが、自他を向上させ、明るい公共世界を拓くことができる。
日本では象徴と規定された(マッカーサーがシンボルとした)天皇が、自らの罪を認めず、誤魔化したために、上位者はみなその真似をする。日本の場合、明治政府がそれまでの日本史を捻じ曲げて天皇教という国家宗教(現人神というカルト)を拵えたために、すべて嘘の上塗りとなり、民族全体として悲喜劇に墜ちた。
新たな日本は、まず、江戸城に住む天皇家を京都御所に戻して伝統を回復すること、皇族に人権を与え、同時に大きな特権や特別待遇をやめることからスタートする。これは原理であり、避けて通れない。主権在民を現実のものにするために、それは必須の営みだ。
武田康弘