(今年1月に小型で安価な超望遠付きデジカメ=キャノンSX50HSで撮影した満月です)
星占いで言われることのある「スーパームーン」という言葉は、天文学では使われません。
地球を回る月が楕円軌道なので、月ー地球間の距離はたえず変化していますので、見える大きさもいつも違いますが、
最接近時をもとにした平均の距離との比の値は、1.08弱ですから、とりたてて大きく見えるわけではありません。月面写真を同じ倍率で撮り比べれば分かりますので、遠い時と平均時と近接時を撮り、並べて見るのは面白いと思いますが(今は、超望遠付きの安価なデジカメがありますので、誰にでも撮れます)。
テレビで大騒ぎしているのを見て、ああ勘違いの報道で、天文の知識が何もない人たちだな(昔から天文についてはみなが無知です)と改めて呆れました。
ついでに言えば、宇宙開発とか宇宙旅行とかの言葉も大いなる誤解を与えます。地表上の空間に過ぎないのに「誇大広告」のような言葉です。、
一番遠くを回る宇宙ステーションや人工衛星でも、地表からの距離は500キロメートルです。地球を直径13センチの円に描くと、13000キロメートルに対して500キロメートルですから、 比の値はわずか 0.038で、えんぴつの線の厚み(0.5ミリのシャープペンの芯)でしかありません。
これも言葉の魔術で、変な勘違いを誘発してしまいます。こどもたち(大多数の大人も同じですが)が間違ったイメージを持ちますので、こわいです。
武田康弘(昔の天文少年・笑)
この度の「スーパームーン」には正直拍子抜けしました。そう言われてみれば月がいつもよりすこし大きく見えるかな?という気にはなりましたが、正直なところよくわかりませんでした(笑)。ええっこれのどこがスーパーなんだ??
スマートフォンで月の写真を撮る気にもならなかったくらいには。。
天文の素人ですけども、月食や日食と言った天文現象には興味があります。
月は大体1月?の周期で満ち欠けをしているのだと思いますが、月食の時に、数時間の間に欠けて満ちていくシーンは見ていて面白いですし、普段欠けることがない太陽が欠けていって、空が薄暗くなり気温も心持ち下がるようになる日食も、それを見ているだけで興奮します(笑)。
日食も月食も、地球や月などの運動、周期で見られる時が決まっていることなのでしょう。で、スーパームーンも。。
日食・月食みたいなドラマチックなシーンを期待してた今回のスーパームーンですが、、拍子抜けしちゃったのは、武田康弘さんのおっしゃった通りなのですね。
通りすがりのコメント、失礼いたしました。
日食、月食という天体ショーとはまるで違いますね。
言葉を自立させて、言葉で騙す・騙されることが多いです。
実際=実態を知らないと、つまりませんよね。