おかもとまさこのごはんBLOG

管理栄養士/国際薬膳師 岡本正子
食べものと食べ方で人生は変ります。
おいしく食べて幸せになるお手伝いをします。

読書する 大江健三郎を そして雨の町を歩く

2023年03月26日 06時49分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
3月25日。
納戸の片付けをしていましたら、古い雑誌が出てきました。
『Switch』。1990年の発行。
33年前です。




大江健三郎氏の特集号です。
表紙の写真もいいですが、中に掲載された写真、故郷の四国の山の中で自然に呼応する姿もとても美しい。
映像の力を感じました。
短編小説も掲載されています。
今月3日、88歳で亡くなられたニュースを聞き、私の青春のスター作家であったことをしみじみと思い出しました。
高校時代に出会って、同時代の作家に深く惹かれました。
随分書物は処分してしまいましたが、大江健三郎の本は手放していません。
政治的である事をご自分の作家としての要素として考えておられた、誠実で行動的、心優しい作家さんでした。
訃報を聞いて、書棚から出してきた、大江健三郎全作品1の第1作『奇妙な仕事』を読みました。
自分も若かった。小説の文字の小ささには困りました。けれど、不思議でみずみずしい文体に、まだ読める!とも感じました。

胃腸炎症状で休養していて、珍しく読書が進んでいます。
友人から借りた『千代田区一番一号のラビリンス』森達也 を読了。
1ヶ月前に予約購入してそのままだった、文藝春秋三月特別号で、芥川賞受賞の『この世の喜びよ』井戸川射子 ようやく。
読書は楽しいですが、眼力と読解力の低下には、ちょっと寂しい思いも。

元気になったので午後は雨のなか、散歩に出ました。
身近にある桜の美しさ!
そして咲き始めた花々の愛らしさ。


花桃


ハナズオウが咲き出しています。


ドウダンツツジも




桜の花びらが散っています。


欅の梢の若緑が濃くなってきました。


山吹


町中、桜が。


アオキの小さな花が地味可愛い。



玉川上水を通り、徒歩圏内で一番遠い図書館で3冊本を借りました。
帰宅後、1冊読了。

『タイム・スリップ 芥川賞』菊池良著


戦後の主なる受賞作家と作品について、面白おかしく解説してくれています。
私もほぼほぼ読んでいます。
時代ごとの変遷、そうだったと納得しながら。
珍しく「純文学」に近づいてみた昨日今日でした。

歩数も15,000歩超えて、心身共にスッキリ。

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松本芳美さんの陶芸展

2023年03月11日 07時21分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
3月10日。
東京ステーションギャラリーに行き、佐伯祐三展で深く心を動かされました。

鑑賞後に目黒区の自由通りギャラリーへ。
私の敬愛する松本芳実さんの陶芸展へ伺いました。
昨年は大阪で作陶展を開かれていて、東京では2年ぶりです。

美しい作品に出会えて、ワクワクしました。








我が家に来てくれた器を使って晩ごはん。

夫が用意してくれた数種のお刺身を松本さんの小さな器に小分けにして盛りつけてくれて、全部を使うことができました。
私はサンドイッチと、友人手作り干柿とモッツァレラチーズ、トマトのサラダを盛りつけてました。


食事が終わって、キレイに洗って、カウンターに並べました。


松本さんの陶芸作品は手がこんでいて、高い技術があり、素人では分からない、幾つもの工夫がされています。
見ていてほれぼれ。
幸せを運んできてくれました。

佐伯祐三展については、また機会があれば。











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ダンシング・ベートーヴェン

2023年03月06日 06時47分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
3月5日。
2泊して実家から帰ってきました。
仕事も連絡業務もあるのですが、気持ちが沈んで、やる気が起きません。
病院でひとりでベッドに横たわる義母や広い家にいる義父の事を考えると暗い気持ちになります。
夫は自分の店の仕事で午後に出かけました。
晩ごはんはひとりです。


今週半ばに夫と実家に行くつもりですが、夫は明日も様子を見に行くと言っています。


作りおきの身欠きニシンの煮付けがメイン。
ルッコラのサラダ、残り物のスペアリブ、
おにぎりと夕方作った野菜スープ。
左上が夫の夜食。
スクランブルエッグのせの炒飯です。

元気がない時はキッチンへ。
冷蔵庫掃除もして、スープや義父に里芋煮を作ったり。

 

 夜は久しぶりにAmazonで映画を観ました。

『ダンシング・ベートーヴェン』
振付:モーリス・ベジャール
監督:アランチャ・アギーレ 
音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲『交響曲第9番 ニ短調 作品125』

出演:マリヤ・ロマン、モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団、ジル・ロマン、ズービン・メータ

ベジャールが1964年に振り付けをしたのですが、映画は2014年に東京公演に向けて演目を仕上げていくドキュメンタリー映画です。

ベートーヴェンの交響曲にダンスをのせたのです。










勇気づけられる映画でした。



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彫刻の森美術館

2023年03月01日 06時49分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
2月28日、今日は彫刻の森美術館に行きました。
箱根登山鉄道に乗って。
すごくゆっくり。
最高速度、見た限りでは時速24キロでした。



二駅乗って到着。

30年くらい前に来たことがあります。

広々とした園内。























ピカソ舘。
色々な美術館で企画展を観て、毎回の違いに驚きます。
こちらでは、陶作の作品が多かったことにワクワクでした。
多様な技法で描いた天才ですが、子どものように描けるようになるのに時間がかかったと。


素養はないけれど、美しいもの、力強いもの、希望に満ちたもの。
そういうものに向き合って、私は元気をもらえるのです。












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ポーラ美術館

2023年02月28日 06時11分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
小田原駅前よりバスに乗って1時間。
やって来ました、ポーラ美術館。



ガラス張りのエントランスを抜けると。


吹き抜けのホール。


今回の企画展は『部屋のみる夢』

コロナ禍の3年間、さまざまな制限のあるなか、部屋の中で何を見つめてきたのか。
そんな部屋にまつわる絵画が集められた美術展です。

静かな室内画の脇に窓がうがたれています。


若い作家の作品、とても面白い。




部屋の鍵と窓。


姉妹の作家さんです。

壁一面の1/12スケールの窓。


マティス。


ボナール。




若いふたりの作家の作品。









ヴォルフガング・ティルマンスという写真家の部屋です。


草間彌生の部屋。






よく歩きまわって、
ミュージアムレストランでランチしました。



午後は常設展を観てから野外へ。
広い園内に作品が点在しています。


遊歩道をめぐって。









時間の関係で全コースをめぐることはできませんでしたが、色々な手法で作られた作品を楽しみました。

月1回の美術館めぐり、今日は少し足を伸ばしました。
初めての美術館ですが、建物も作品も企画もとても素晴らしいです。
心が洗われるシアワセな時間でした。

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トーハク大好き 創立150年記念

2023年01月28日 06時32分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
1月27日。
今年初の美術館巡りは、トーハクから。
東京国立博物館、高校生の時から通って私も50年になるのです。
今回は特別企画展がなくて静かなトーハクでした。
でも素晴らしい企画が目白押し。

まずは表慶館から。


ドーム天井がいいです。


こちらの展示は『150年後の国宝展』と銘打たれたものでした。

出迎えてくれたのは、ゴジラでした。

今どきのものがわんさかありました。
プリキュアとか初音ミクとか、ケイリンとか。
一般から募集したそれぞれの宝物も面白かったのですが、わたし達が惹きつけられたのは、ジャノメのミシンでした。
もう大昔になるんでしょうね。どこの家にもあった足踏みのミシン。
友人達のそれぞれのエピソードが楽しい。


次は本館へ。

これは企画展ですが、今回は通常展で入園料は
1,000円。

素晴らしい仏像。

運慶もここで観たのでした。


漆工芸の品々も美しく、私達が技法も学びながらじっくり観ました。

この美しい品は調香のお道具のセット。

うさぎの水入。


とても興味深く、時間をかけて観たのが刀剣でした。
太刀と刀の違い。

ぐるりと刀剣を見てから、説明文が専門用語ばかりで、はてさてと部屋入口の説明のパネルに戻ってじっくり読みました。

美しい太刀と刀。
あまりに感激して刀剣の写真、1枚も撮りませんでした。

とにかくすごいぞ!トーハク。

本館1階を見て、もう13時。

ミュージアムレストランでお昼ごはん食べました。

デザートについた150年記念のクッキー、嬉しい。


食後は本館2階で伊藤若冲を観ました。
かっこいいな〜。




犬張子。


婚礼の打掛。




そして来ました。
毎年1月に展示される
『博物館に初もうで』平成館で。


染付水葵に兎図大皿。


こーんな立派なリーフレットには情報満載。


朝9時半開園とともに入場し、17時の閉園まで楽しみました。
暮れなずむトーハク本館。


これでもまだまだ足りない。
お気に入りの東洋館と法隆寺宝物館には行けませんでした。

大満足の1日です。
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三井記念美術館 エルメス アート・ギャラリー

2022年12月24日 06時30分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
12月23日。
今日は、日本橋の三井記念美術館へ。

『国宝 雪松図と吉兆づくし』
縁起のいいもの、いっぱい観て嬉しいのです。

立派な三井の建物の中です。


2時間、たっぷり鑑賞して。
ランチは銀座の三笠会館で、ちょっと奮発した中華のコース。

食事のあとは、エルメスのビル8階の、ギャラリーへ。
うわ〜、すごい。
多摩地区から来た自分はゴージャスさに感激です。

素晴らしいギャラリーでした。

現代の絵画、いいです。
企画展『訪問者/クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展』

以下の2点はクリスチャン・ヒダカの作品。


壁のペイントもご本人がされていて、作品なのです。

私、以前観たボルタンスキーでもとても感銘したのです。
枠に収まらない現代絵画って、素人ですが、大好きです。

これがパンフレット。
いい体験しました。
エルメスのギャラリー、無料です。

実は今日は体中が痛くて難儀でした。
数日前に、転倒して、前歯2本かけて、肘、膝、左脇腹がかなりの痛さ。
でも、旧友との集まりは欠かせません。
帰りには、丸の内のイルミネーションをちょっと観て帰って来て、9時就寝。

健康には結構自信ありますが、今年は腰痛、打撲で年が終わりそう。
それでも元気に仕事しています。

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国立西洋美術館『ピカソとその時代』

2022年11月26日 15時21分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
11月25日。
国立西洋美術館へ。
『ピカソとその時代』
 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展



美術館のWebサイトより
------------
本展では、ピカソの生涯に渡る作品をはじめとするベルリン国立ベルクグリューン美術館のコレクションより、20世紀美術の名品が展示されています。

ドイツ生まれの美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007年)は、1948年からパリで画廊を経営しながら自分自身のために作品を集め、世界有数の個人コレクションを作りあげました。彼のコレクションは1996年以後、生まれ故郷であるベルリンのシャルロッテンブルク宮殿に面した建物の中で公開され、2000年には主要作品をドイツ政府が購入、2004年にはベルクグリューン美術館と改称しました。ベルリン国立美術館群ナショナルギャラリーに属し、数々の展覧会を開催し世界的な評価を得る美術館です。

ベルクグリューンは晩年まで作品の購入と放出を繰返しました。
今回の展覧会では、彼が最も敬愛した同時代の4人の芸術家たち、パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティの作品に重点が置かれています。
この4人に彼らが共通して師と仰いだモダンアートの祖、ポール・セザンヌも加えた、粒選りの作品からなるコレクションは、創造性と生命力にあふれた20世紀の巨匠たちの芸術を堪能させてくれます。

10時に入館して16時まで、なんとまあ多くの絵画を楽しんだことでしょう。
夕陽に照らされる美術館。


ピカソ。
最近読んだ原田マハの『暗幕のゲルニカ』に
刺激を受けました。
1937年に描かれたゲルニカ。
その制作の時代と現代2010年代が交差している小説ですが、1930から1940年代の小説部分は、当時の愛人のドラ・マールの目線で書かれています。
ドラ・マールはカメラマンであり画家でもあります。
今回の美術展では、彼女をモデルとした、時代ごとのテーマの部屋、「両対戦間のピカソー女性のイメージ」で作品を観ることができます。


花の冠をつけた ドラ・マール
美しいです。


緑のマニキュアをつけたドラ・マール
1936年

ゲルニカ作成の様子もカメラにおさめた女性です。
その人生についてネットでも読みました。

これいいな〜。

踊るシレノス 1933年

真正面で歪みなく写真撮るの難しくて。


ピカソのブロンズ作品は鶴。

ピカソの作品は50点ほど。
見応えがあり、心を揺さぶられました。

このベルリン国立ベルクグリューン美術館展からは、パウル・クレーの作品も沢山来てくれたのです。

青の風景 1917年


小さな城 黄・赤・茶色 1922年

こちらはジャコメッティ。


2時間半、企画展を鑑賞して、ミュージアム・レストランへ。
長時間滞在なので、館内にレストランがあるのは、ありがたいのですが。

このランチプレート。

大はずれです。
パスタ以外は全部冷えていました。
プレートごと冷蔵庫に入れてあったようです。
7月に初めてこのミュージアムレストランで食事しました。
真夏だったから冷えているのは、あまり気にならなかったけれど。
先月の森美術館のレストランは感動のランチでした。

さて食事と休憩が終わって、午後は常設展の絵画を見てまわりました。
国立西洋美術館の所蔵品の豊かさ!
午後はちょっとくたびれて、写真もあまり撮りませんでしたが。
7月の国立西洋美術館では、『自然と人のダイアローグ』という企画展でしたが、その時強く惹かれたこの絵が今回も展示されていました。

フィンランドの画家、カッレラの
『ケイテレ湖』。
今回新たに収蔵された絵画だそうです。
北欧の景色なのでしょうか。
美しいです。

16時まで、美術館にいて、それでも十分ではありませんが、堪能しました。
入場前の私たち。


上野公園の銀杏並木や十月桜も見て、今日もシアワセ。
















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六本木 森美術館『地球がまわる音を聴く』

2022年10月29日 06時26分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
10月28日。

六本木の森美術館へ。
初めて来ました。
2月にはサントリー美術館に来ています。

六本木に来た、というだけでテンションが上がってしまうのです。
六本木ヒルズ森タワー53階にあります。


同じフロアにある、森アーツセンターギャラリーでは『冨樫義博展』が開催されていて、
すごいお客さんの数です!びっくり。

「ウェルビーイング」、よく生きる、です。
はて、どうすれば。

今日思ったのは、感じるだけではダメだということ。
この美術展も五感を研ぎすませ!と激励してくるれていますが。

この作品は、ヴォルフガング・ライブの『ヘーゼルナッツの花粉』といいます。

黄色いのが花粉です。
明るく美しい。
作家はこの花粉を集めるのに気の遠くなるような時間を費やしました。
なぜ?
ただ作品と対峙するだけではなく。
作家はどのように思って、どのようなやり方で作成したか、知るべきなのだと。。

こちらは

べつのどこかでー確かさの部屋


エレン・アルトフェスト
精密な森の絵。

タイトルは『緑葉植物』
観ていると、不思議な浮遊感があります。

精密なような、それでいて写実ではない。
かぼちゃのむれ。

南瓜

静かな美術館の人のむれも作品のよう。


ギド・ファン・デア・ウェルヴェの作品

ビデオやスライドの作品は、時間が重要な軸となっています。
この美しい家の周りをひたすら12時間走り続けています。

小泉明郎

映像と音声、真ん中には動く造形物が置かれています。
ここでは、複数人によってずっと繰り返される言葉が心を荒げたり、やわらげたりして、
なんとも不思議な感覚です。


青野文昭

廃棄された物で作品を作り上げています。

東日本大震災を乗り越えてきた作家です。

ロベール・タートラス

カルトという小さな段ボールのカードに描かれた油絵には、強く心を惹かれました。


金崎将司

1990年生まれの若い作家です。
一見して石かと思った「百万年」という造形。
新聞のチラシを接着剤で重ねて固めていったものです。

堀尾貞治

壁面いっぱいに作品が貼り付けられています。
壮観。

金沢寿美

在日3世の作家は新聞紙のドローイング。
10Bの鉛筆で新聞紙を塗りつぶしています。
塗り残された文字や写真が作家の思いを語ります。
すごい迫力です。

モンティエン・ブンマー
自然の呼吸
 中にはハーブが詰められて、不思議に心和む香りがしています。

帰宅して作家たちのことを調べて、2度めの鑑賞をしました。
感じて、考えて、学ぶということだと思いました。

お昼ごはんは52階にあるミュージアムレストランへ。
色々な美術館のレストランへ行っています。

感激でした。
ランチのコースメニュー。


岩姫サーモンの炙りとハーブヨーグルトのディップソース

メインは、イベリコ豚のピメントン風味
ブラウンマッシュルームのデュクセルと
カルヴァドスのソース

なんだか分からないものもあるけど、素晴らしい!

雰囲気のいいレストラン。


窓からの風景。


日常から、ちょっと離れられたシアワセな時間でした。




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東京都美術館 日本七宝作家協会国際展

2022年10月20日 06時32分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
10月19日。
東京都美術館へ行きました。
小学校時代の同級生が作品を出展しています。
七宝展です。

コロナ前、50年以上の月日を経て再会できました。
ひとりの同級生がコツコツとクラスメイトを探し出してくれたのです。
縁あって高校も同級だった人が声をかけてくれて、10人ほどの集まりに参加できたのが4年ほど前です。
そしてコロナ禍。
集まりは自粛となってしまいました。

今回、Gさんとは3年ぶりに会えました。
美術館前で記念撮影。

久しぶりの青空です。

友人の作品。
人柄が反映された温かい作品です。

小学校の時はとても活発な女の子でした。
高校卒業後に看護学校へ進学して、卒業後は大学病院で長年看護師を務めたそうです。
働く母でもあったのです。

友人の作品が展示してある部屋。


七宝焼きの多彩な表現には目を見張りました。

こちらは友人の先生の作品です。




コロナ禍で一時開催を中断していましたが、昨年より再開しました。
昨年は大学時代の友人と来ましたが、今年は作者のGさんにレクチャーを受けながら、じっくり鑑賞できました。

七宝焼きってアクセサリーしか知りませんでした。
さまざまな表現。
とても楽しかったです。


美しい作品。

今回は海外の作家の作品も多数集められていました。

じっくり鑑賞した後は、友人とランチ。
彼女のこれまでの人生の話を沢山聞けました。
こうして思いもかけず、人生が交差しました。
ありがたいことです。

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ゲルハルト・リヒター展

2022年09月20日 06時00分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
9月19日。
竹橋の国立近代美術館へ。
ゲルハルト・リヒター展に行きました。
エキサイティング!!!

90歳のドイツの画家です。
7月26日に国立西洋美術館で出会いました。
著名な画家だそうですが、全然知らなかった。
これも本当に美しく、私のように素養のない人間でも心が豊かになる特別展でした。

何という多様な表現でしょうか。
写真撮影が許可されていましたので、いくつかご紹介します。

















ここまでが企画展です。

いつものように常設展も。

川端龍子。
草。。なんだっけ。
黒地に金の屛風画は季節ごとに変えられているのです。
猛々しい竹似草が描かれていて、面白かった。



これは、中村彝。
もう随分前に、新宿の中村彝(つね)の保存されているアトリエに行って、複製を見たのです。



遠くロシアから来た盲目の詩人の像です。



あらら、前後してしまいました。
リヒター展です。








素晴らしかったのに、表現できないのは、もう力不足、もうエネルギー枯渇でした。

絵画に向き合うって、エネルギーが必要ですね。。
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東京ステーションギャラリー ポーラミュージアムアネックス

2022年08月17日 05時33分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
8月16日。
月に一度の美術館巡り。
もうすごく暑いので、移動がラクなここ。
東京ステーションギャラリー。
東京駅、丸の内北口を出ると、そこが美術館入り口です。


北側のドームを見上げる。


テーマは「東北へのまなざし」


2時間、東北を訪れたドイツの建築家ブルーノ・タウトが見つめた東北の建物や民芸品。
じっくり拝見しました。

ちょっと休憩のおばさん3人。


3階展示室から2階へ。

そして、出口に向かう螺旋階段の上の灯りの美しさ。


この階段、古い駅舎のレンガの壁が生かされています。


北口ドームの2階をぐるりと巡る回廊から、駅のホールを眺めます。


東京駅、美しい。


東京駅から銀座一丁目へ。
ポーラミュージアムアネックスへ。
野口哲也展へ。

4年前にも来たのです。
野口哲也は、鎧兜をモチーフにして、美術品を作っています。

あ、これいいな。


実在の人物、河津伊豆守祐邦。

鎧兜は、自分を守るための防具。

戦う姿はなく、小さな人形たちは脱力している様子でユーモラスです。

こちらも力を抜いて楽しめました。

今日も楽しい1日でした。


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国立西洋美術館 リニューアルオープン

2022年07月27日 04時06分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
7月26日。
待ちに待った美術館巡りの日は朝から強い雨が降っていました。
日時指定で予約した国立西洋美術館へ。
1年半の休館を経てリニューアルオープンしたのです。
オープン記念の特別展は『自然と人のダイアローグ』。自然と対話するという企画展です。
以下パンフレットの紹介文です。
-------
 国立西洋美術館リニューアルオープン記念として、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の協力を得て、自然と人の対話(ダイアローグ)から生まれた近代の芸術の展開をたどる展覧会を開催します。
 フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、同時代を生きたカール・エルンスト・オストハウスと松方幸次郎の個人コレクションをもとにそれぞれ設立された美術館です。本展では
開館から現代にいたるまでの両館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100展を超える絵画や素描、版画、写真を通じ、近代に
おける自然に対する感性と芸術表現の展開を展観します。



国立西洋美術館は、世界遺産にも指定された
ル・コルビュジエの設計によるものです。


エントランス。



ピエール=オーギュスト・ルノワール



内容の説明ボードには情報がいっぱい。



クロード・モネ




リヒターの作品は現代。1970年に制作されています。



ひそやかな会場。

ここは常設展会場です。


フリードリヒ
夕日の前に立つ女性
美しく内省的。


ポール・ランソン
ジキタリス


ポール・ゴーガン
扇を持つ娘


ポール・セザンヌ
ベルヴュの館と鳩小屋

おお、フィンセント・ファン・ゴッホ

刈り入れ


クロード・モネ
睡蓮
晩年を過ごしたジヴェルニー。
最近、原田マハの著書でモネの生涯の物語を読んだので、興味深く観ました。

こうして絵画と向き合うことは、心を洗い清めてくれることです。
上野に来た時は、上野の森を散策するのが常ですが、雨も降っていますし、9:30の開館より16時までおりました。
それでも時間が足りません。
楽しい休日でした。



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六義園 東洋文庫 ミュージアムレストラン 煮貫

2022年06月28日 05時46分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
6月28日。
待ちに待った友人との美術館巡り。

今日は六義園から。
あら〜、シニアは入園150円。
ありがたいわ〜。

広々。

東屋。
すべて自然の木。
繭だか卵だか運ぶ蟻は柱をせっせと上下していました。


六義園。
薬膳仲間と一昨年の秋に来ました。

Webサイトから引用させてもらいます。
--------
柳澤吉保自ら設計、指揮し、平坦な武蔵野の一隅に池を掘り、山を築き、7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水庭園」を造り上げました。
六義園は吉保の文学的造詣の深さを反映した繊細で温和な日本庭園です。

岩崎弥太郎氏(三菱創設者)の所有となった当園は、昭和13年に東京市に寄付されて一般公開されることになりました。
昭和28年3月31日に国の特別名勝に指定されています。

ここが開園となった当時の新聞記事が入口近くに掲示されているのですが、東京日々新聞の
すごく独創的な記事に、めちゃくちゃ笑わされました。



次は東洋文庫。
どちらも岩崎家ゆかりの場所。

東洋文庫は東洋学の研究図書館です。三菱第三代当主岩崎久彌氏が1924年に設立した、東洋学分野での日本最古・最大の研究図書館であり、世界5大東洋学研究図書館の一つに数えられているそう。


ここは東洋文庫でも白眉。
モリソン書庫。
自分の無知と向き合う場所。


この緑の回廊を通って。
ミュージアムレストラン、オリエント・カフェへ。


これをチョイス。




みそを使った「煮貫」というソースを使っています。
初めて知りました。


すごく刺激を受けて、帰り道で「煮貫」を調べる。
八丁味噌と鰹節で作る調味料です。
スーパーでは、八丁味噌がなかったので、赤だしを購入。

牛肉はもも肉で、ちょっと脂肪が少ない。

出来上がり。

レストランで添えられていた大根。
自宅では表面をこんがり焼いて、昆布だしで煮てみました。

料理は結果より過程が楽しい。


赤だしと水を混ぜて沸騰前に鰹節を入れる。
そして弱火で5分。
弱火でもみそを使っているせいか、ふつふつ煮立って、ぶいんとみそはねる。
手の甲に火傷しました。

みそだれ、こして。


今日の最後も料理。
友人とのお出かけが私を支えてくれています。
幸せな1日でした。



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映画を観に 『冬薔薇』

2022年06月06日 07時21分00秒 | 美術館・博物館・本・映画

6月5日。

2年3カ月ぶりに映画館に行きました。

友人に誘われて。

舞台挨拶があるのだそう。初体験。

 阪本順治監督『冬薔薇』ふゆそうび



劇場でもポスター撮りました。


事故を起こして不遇の伊藤健太郎が主演。

阪本順治監督の映画は何本か観ています。

『魂萌え!』(07)、『北のカナリアたち』(12)、『団地』(16)、『一度も撃ってません』(20)。

『一度も撃ってません』は、石橋蓮司主演でした。

今回の映画、なんだか救いのない映画でしたが、役者さんが素晴らしい。

特に石橋蓮司です。

もう45年は見続けている名バイプレイヤーです。

舞台挨拶、そう言えば大昔、池袋文芸坐で原田芳雄を見たような気がしますが、今や忘却の彼方。なのでとっても面白かった。

救いがないと感じたし、歳をとるにつれ暴力シーンに耐えられなくなったので、観ているのは辛いと言えば辛い。

阪本順治監督は何を言いたかったのでしょう。

伊藤健太郎を主演として、ご自身が書き下ろしたオリジナルだそう。

子育て仲間の友人と会うのも2年4ヶ月ぶりでした。お互いの子どもたちは、学校も学年も違います。

地域の公民館で母と子向けのサークル活動で知り合って、36年。

映画はいつもひとりで観ていますが、こうして共に観て、鑑賞後の一献での語らいが、幸せでした。


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