岩手の助産師佐藤さんから、活動の報告書を送っていただきました。
沿岸被災地、久慈、宮古、釜石、大槌、遠野などで、サロン活動を
はじめとして、物資支援、電話・メール相談、ボランティアとの
中継ぎ・受けいれなどをされています。
このように、頑張っている助産師さんがいることをお伝えしたい
と思います。
報告書に添えられたお手紙から、抜粋します。
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支援してくださっている皆さまへ 平成24年4月
あの東日本大震災より1年が過ぎました。
早かったようで長かったこの1年。心も体もフルに使った1年だった
気がいたします。
まさか自分達の住む土地であのような大災害が起こるとは思っても
みなかったあの日から、何ができるか考え、9月から「まんまる」と
して復興支援を始めました。震災から1年経ち、半年間の活動を
まとめましたのでご報告させていただきたいと思います。
サロン活動を始めて、本当に沢山の出会いがありました。涙も笑いも
あるサロンです。
夫を亡くした人、家族を亡くした人、家を無くした人、仕事を無くし
た人、故郷をなくした人、この災害でどれだけ多くのものが奪われた
のか計り知れません。今も津波に追いかけられる悪夢が続くママも
います。「助けて」の声が耳から離れない。しがみつかれた手の感触。
話を聞いているだけで、私達にはやはり何もできないのかも知れない
と思う日もあります。
それでも、亡き夫の面影を残す赤ちゃんの姿に励まされるママ。当時
3ヵ月、牛乳を薄めては飲ませながらしのいだ子がもう1歳を過ぎ、
歩いています。子供に力をもらい、ママ達は必死で「今」を生きて
います。泣くことも勿論あるけれど、笑うこともできるようになって
きている。そう感じる毎日です。
「これからは被災者ではなく復興者として生きていきます」との言葉を
くれたママもいました。
そのママ達に、寄り添いながら、いつか私たちが必要なくなるまで・・。
私たちはそんな思いで、これからも支援活動を続けていきたいと思います。
助産師による復興支援「まんまる」代表
佐藤美代子 八重樫重子 千田優子
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東京からも25日の久慈市でのサロンに、くみさんとお菓子を
送りました。