おかもとまさこのごはんBLOG

管理栄養士/国際薬膳師 岡本正子
食べものと食べ方で人生は変ります。
おいしく食べて幸せになるお手伝いをします。

国立西洋美術館『ピカソとその時代』

2022年11月26日 15時21分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
11月25日。
国立西洋美術館へ。
『ピカソとその時代』
 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展



美術館のWebサイトより
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本展では、ピカソの生涯に渡る作品をはじめとするベルリン国立ベルクグリューン美術館のコレクションより、20世紀美術の名品が展示されています。

ドイツ生まれの美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007年)は、1948年からパリで画廊を経営しながら自分自身のために作品を集め、世界有数の個人コレクションを作りあげました。彼のコレクションは1996年以後、生まれ故郷であるベルリンのシャルロッテンブルク宮殿に面した建物の中で公開され、2000年には主要作品をドイツ政府が購入、2004年にはベルクグリューン美術館と改称しました。ベルリン国立美術館群ナショナルギャラリーに属し、数々の展覧会を開催し世界的な評価を得る美術館です。

ベルクグリューンは晩年まで作品の購入と放出を繰返しました。
今回の展覧会では、彼が最も敬愛した同時代の4人の芸術家たち、パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティの作品に重点が置かれています。
この4人に彼らが共通して師と仰いだモダンアートの祖、ポール・セザンヌも加えた、粒選りの作品からなるコレクションは、創造性と生命力にあふれた20世紀の巨匠たちの芸術を堪能させてくれます。

10時に入館して16時まで、なんとまあ多くの絵画を楽しんだことでしょう。
夕陽に照らされる美術館。


ピカソ。
最近読んだ原田マハの『暗幕のゲルニカ』に
刺激を受けました。
1937年に描かれたゲルニカ。
その制作の時代と現代2010年代が交差している小説ですが、1930から1940年代の小説部分は、当時の愛人のドラ・マールの目線で書かれています。
ドラ・マールはカメラマンであり画家でもあります。
今回の美術展では、彼女をモデルとした、時代ごとのテーマの部屋、「両対戦間のピカソー女性のイメージ」で作品を観ることができます。


花の冠をつけた ドラ・マール
美しいです。


緑のマニキュアをつけたドラ・マール
1936年

ゲルニカ作成の様子もカメラにおさめた女性です。
その人生についてネットでも読みました。

これいいな〜。

踊るシレノス 1933年

真正面で歪みなく写真撮るの難しくて。


ピカソのブロンズ作品は鶴。

ピカソの作品は50点ほど。
見応えがあり、心を揺さぶられました。

このベルリン国立ベルクグリューン美術館展からは、パウル・クレーの作品も沢山来てくれたのです。

青の風景 1917年


小さな城 黄・赤・茶色 1922年

こちらはジャコメッティ。


2時間半、企画展を鑑賞して、ミュージアム・レストランへ。
長時間滞在なので、館内にレストランがあるのは、ありがたいのですが。

このランチプレート。

大はずれです。
パスタ以外は全部冷えていました。
プレートごと冷蔵庫に入れてあったようです。
7月に初めてこのミュージアムレストランで食事しました。
真夏だったから冷えているのは、あまり気にならなかったけれど。
先月の森美術館のレストランは感動のランチでした。

さて食事と休憩が終わって、午後は常設展の絵画を見てまわりました。
国立西洋美術館の所蔵品の豊かさ!
午後はちょっとくたびれて、写真もあまり撮りませんでしたが。
7月の国立西洋美術館では、『自然と人のダイアローグ』という企画展でしたが、その時強く惹かれたこの絵が今回も展示されていました。

フィンランドの画家、カッレラの
『ケイテレ湖』。
今回新たに収蔵された絵画だそうです。
北欧の景色なのでしょうか。
美しいです。

16時まで、美術館にいて、それでも十分ではありませんが、堪能しました。
入場前の私たち。


上野公園の銀杏並木や十月桜も見て、今日もシアワセ。
















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六本木 森美術館『地球がまわる音を聴く』

2022年10月29日 06時26分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
10月28日。

六本木の森美術館へ。
初めて来ました。
2月にはサントリー美術館に来ています。

六本木に来た、というだけでテンションが上がってしまうのです。
六本木ヒルズ森タワー53階にあります。


同じフロアにある、森アーツセンターギャラリーでは『冨樫義博展』が開催されていて、
すごいお客さんの数です!びっくり。

「ウェルビーイング」、よく生きる、です。
はて、どうすれば。

今日思ったのは、感じるだけではダメだということ。
この美術展も五感を研ぎすませ!と激励してくるれていますが。

この作品は、ヴォルフガング・ライブの『ヘーゼルナッツの花粉』といいます。

黄色いのが花粉です。
明るく美しい。
作家はこの花粉を集めるのに気の遠くなるような時間を費やしました。
なぜ?
ただ作品と対峙するだけではなく。
作家はどのように思って、どのようなやり方で作成したか、知るべきなのだと。。

こちらは

べつのどこかでー確かさの部屋


エレン・アルトフェスト
精密な森の絵。

タイトルは『緑葉植物』
観ていると、不思議な浮遊感があります。

精密なような、それでいて写実ではない。
かぼちゃのむれ。

南瓜

静かな美術館の人のむれも作品のよう。


ギド・ファン・デア・ウェルヴェの作品

ビデオやスライドの作品は、時間が重要な軸となっています。
この美しい家の周りをひたすら12時間走り続けています。

小泉明郎

映像と音声、真ん中には動く造形物が置かれています。
ここでは、複数人によってずっと繰り返される言葉が心を荒げたり、やわらげたりして、
なんとも不思議な感覚です。


青野文昭

廃棄された物で作品を作り上げています。

東日本大震災を乗り越えてきた作家です。

ロベール・タートラス

カルトという小さな段ボールのカードに描かれた油絵には、強く心を惹かれました。


金崎将司

1990年生まれの若い作家です。
一見して石かと思った「百万年」という造形。
新聞のチラシを接着剤で重ねて固めていったものです。

堀尾貞治

壁面いっぱいに作品が貼り付けられています。
壮観。

金沢寿美

在日3世の作家は新聞紙のドローイング。
10Bの鉛筆で新聞紙を塗りつぶしています。
塗り残された文字や写真が作家の思いを語ります。
すごい迫力です。

モンティエン・ブンマー
自然の呼吸
 中にはハーブが詰められて、不思議に心和む香りがしています。

帰宅して作家たちのことを調べて、2度めの鑑賞をしました。
感じて、考えて、学ぶということだと思いました。

お昼ごはんは52階にあるミュージアムレストランへ。
色々な美術館のレストランへ行っています。

感激でした。
ランチのコースメニュー。


岩姫サーモンの炙りとハーブヨーグルトのディップソース

メインは、イベリコ豚のピメントン風味
ブラウンマッシュルームのデュクセルと
カルヴァドスのソース

なんだか分からないものもあるけど、素晴らしい!

雰囲気のいいレストラン。


窓からの風景。


日常から、ちょっと離れられたシアワセな時間でした。




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東京都美術館 日本七宝作家協会国際展

2022年10月20日 06時32分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
10月19日。
東京都美術館へ行きました。
小学校時代の同級生が作品を出展しています。
七宝展です。

コロナ前、50年以上の月日を経て再会できました。
ひとりの同級生がコツコツとクラスメイトを探し出してくれたのです。
縁あって高校も同級だった人が声をかけてくれて、10人ほどの集まりに参加できたのが4年ほど前です。
そしてコロナ禍。
集まりは自粛となってしまいました。

今回、Gさんとは3年ぶりに会えました。
美術館前で記念撮影。

久しぶりの青空です。

友人の作品。
人柄が反映された温かい作品です。

小学校の時はとても活発な女の子でした。
高校卒業後に看護学校へ進学して、卒業後は大学病院で長年看護師を務めたそうです。
働く母でもあったのです。

友人の作品が展示してある部屋。


七宝焼きの多彩な表現には目を見張りました。

こちらは友人の先生の作品です。




コロナ禍で一時開催を中断していましたが、昨年より再開しました。
昨年は大学時代の友人と来ましたが、今年は作者のGさんにレクチャーを受けながら、じっくり鑑賞できました。

七宝焼きってアクセサリーしか知りませんでした。
さまざまな表現。
とても楽しかったです。


美しい作品。

今回は海外の作家の作品も多数集められていました。

じっくり鑑賞した後は、友人とランチ。
彼女のこれまでの人生の話を沢山聞けました。
こうして思いもかけず、人生が交差しました。
ありがたいことです。

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ゲルハルト・リヒター展

2022年09月20日 06時00分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
9月19日。
竹橋の国立近代美術館へ。
ゲルハルト・リヒター展に行きました。
エキサイティング!!!

90歳のドイツの画家です。
7月26日に国立西洋美術館で出会いました。
著名な画家だそうですが、全然知らなかった。
これも本当に美しく、私のように素養のない人間でも心が豊かになる特別展でした。

何という多様な表現でしょうか。
写真撮影が許可されていましたので、いくつかご紹介します。

















ここまでが企画展です。

いつものように常設展も。

川端龍子。
草。。なんだっけ。
黒地に金の屛風画は季節ごとに変えられているのです。
猛々しい竹似草が描かれていて、面白かった。



これは、中村彝。
もう随分前に、新宿の中村彝(つね)の保存されているアトリエに行って、複製を見たのです。



遠くロシアから来た盲目の詩人の像です。



あらら、前後してしまいました。
リヒター展です。








素晴らしかったのに、表現できないのは、もう力不足、もうエネルギー枯渇でした。

絵画に向き合うって、エネルギーが必要ですね。。
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東京ステーションギャラリー ポーラミュージアムアネックス

2022年08月17日 05時33分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
8月16日。
月に一度の美術館巡り。
もうすごく暑いので、移動がラクなここ。
東京ステーションギャラリー。
東京駅、丸の内北口を出ると、そこが美術館入り口です。


北側のドームを見上げる。


テーマは「東北へのまなざし」


2時間、東北を訪れたドイツの建築家ブルーノ・タウトが見つめた東北の建物や民芸品。
じっくり拝見しました。

ちょっと休憩のおばさん3人。


3階展示室から2階へ。

そして、出口に向かう螺旋階段の上の灯りの美しさ。


この階段、古い駅舎のレンガの壁が生かされています。


北口ドームの2階をぐるりと巡る回廊から、駅のホールを眺めます。


東京駅、美しい。


東京駅から銀座一丁目へ。
ポーラミュージアムアネックスへ。
野口哲也展へ。

4年前にも来たのです。
野口哲也は、鎧兜をモチーフにして、美術品を作っています。

あ、これいいな。


実在の人物、河津伊豆守祐邦。

鎧兜は、自分を守るための防具。

戦う姿はなく、小さな人形たちは脱力している様子でユーモラスです。

こちらも力を抜いて楽しめました。

今日も楽しい1日でした。


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国立西洋美術館 リニューアルオープン

2022年07月27日 04時06分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
7月26日。
待ちに待った美術館巡りの日は朝から強い雨が降っていました。
日時指定で予約した国立西洋美術館へ。
1年半の休館を経てリニューアルオープンしたのです。
オープン記念の特別展は『自然と人のダイアローグ』。自然と対話するという企画展です。
以下パンフレットの紹介文です。
-------
 国立西洋美術館リニューアルオープン記念として、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の協力を得て、自然と人の対話(ダイアローグ)から生まれた近代の芸術の展開をたどる展覧会を開催します。
 フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、同時代を生きたカール・エルンスト・オストハウスと松方幸次郎の個人コレクションをもとにそれぞれ設立された美術館です。本展では
開館から現代にいたるまでの両館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100展を超える絵画や素描、版画、写真を通じ、近代に
おける自然に対する感性と芸術表現の展開を展観します。



国立西洋美術館は、世界遺産にも指定された
ル・コルビュジエの設計によるものです。


エントランス。



ピエール=オーギュスト・ルノワール



内容の説明ボードには情報がいっぱい。



クロード・モネ




リヒターの作品は現代。1970年に制作されています。



ひそやかな会場。

ここは常設展会場です。


フリードリヒ
夕日の前に立つ女性
美しく内省的。


ポール・ランソン
ジキタリス


ポール・ゴーガン
扇を持つ娘


ポール・セザンヌ
ベルヴュの館と鳩小屋

おお、フィンセント・ファン・ゴッホ

刈り入れ


クロード・モネ
睡蓮
晩年を過ごしたジヴェルニー。
最近、原田マハの著書でモネの生涯の物語を読んだので、興味深く観ました。

こうして絵画と向き合うことは、心を洗い清めてくれることです。
上野に来た時は、上野の森を散策するのが常ですが、雨も降っていますし、9:30の開館より16時までおりました。
それでも時間が足りません。
楽しい休日でした。



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六義園 東洋文庫 ミュージアムレストラン 煮貫

2022年06月28日 05時46分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
6月28日。
待ちに待った友人との美術館巡り。

今日は六義園から。
あら〜、シニアは入園150円。
ありがたいわ〜。

広々。

東屋。
すべて自然の木。
繭だか卵だか運ぶ蟻は柱をせっせと上下していました。


六義園。
薬膳仲間と一昨年の秋に来ました。

Webサイトから引用させてもらいます。
--------
柳澤吉保自ら設計、指揮し、平坦な武蔵野の一隅に池を掘り、山を築き、7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水庭園」を造り上げました。
六義園は吉保の文学的造詣の深さを反映した繊細で温和な日本庭園です。

岩崎弥太郎氏(三菱創設者)の所有となった当園は、昭和13年に東京市に寄付されて一般公開されることになりました。
昭和28年3月31日に国の特別名勝に指定されています。

ここが開園となった当時の新聞記事が入口近くに掲示されているのですが、東京日々新聞の
すごく独創的な記事に、めちゃくちゃ笑わされました。



次は東洋文庫。
どちらも岩崎家ゆかりの場所。

東洋文庫は東洋学の研究図書館です。三菱第三代当主岩崎久彌氏が1924年に設立した、東洋学分野での日本最古・最大の研究図書館であり、世界5大東洋学研究図書館の一つに数えられているそう。


ここは東洋文庫でも白眉。
モリソン書庫。
自分の無知と向き合う場所。


この緑の回廊を通って。
ミュージアムレストラン、オリエント・カフェへ。


これをチョイス。




みそを使った「煮貫」というソースを使っています。
初めて知りました。


すごく刺激を受けて、帰り道で「煮貫」を調べる。
八丁味噌と鰹節で作る調味料です。
スーパーでは、八丁味噌がなかったので、赤だしを購入。

牛肉はもも肉で、ちょっと脂肪が少ない。

出来上がり。

レストランで添えられていた大根。
自宅では表面をこんがり焼いて、昆布だしで煮てみました。

料理は結果より過程が楽しい。


赤だしと水を混ぜて沸騰前に鰹節を入れる。
そして弱火で5分。
弱火でもみそを使っているせいか、ふつふつ煮立って、ぶいんとみそはねる。
手の甲に火傷しました。

みそだれ、こして。


今日の最後も料理。
友人とのお出かけが私を支えてくれています。
幸せな1日でした。



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映画を観に 『冬薔薇』

2022年06月06日 07時21分00秒 | 美術館・博物館・本・映画

6月5日。

2年3カ月ぶりに映画館に行きました。

友人に誘われて。

舞台挨拶があるのだそう。初体験。

 阪本順治監督『冬薔薇』ふゆそうび



劇場でもポスター撮りました。


事故を起こして不遇の伊藤健太郎が主演。

阪本順治監督の映画は何本か観ています。

『魂萌え!』(07)、『北のカナリアたち』(12)、『団地』(16)、『一度も撃ってません』(20)。

『一度も撃ってません』は、石橋蓮司主演でした。

今回の映画、なんだか救いのない映画でしたが、役者さんが素晴らしい。

特に石橋蓮司です。

もう45年は見続けている名バイプレイヤーです。

舞台挨拶、そう言えば大昔、池袋文芸坐で原田芳雄を見たような気がしますが、今や忘却の彼方。なのでとっても面白かった。

救いがないと感じたし、歳をとるにつれ暴力シーンに耐えられなくなったので、観ているのは辛いと言えば辛い。

阪本順治監督は何を言いたかったのでしょう。

伊藤健太郎を主演として、ご自身が書き下ろしたオリジナルだそう。

子育て仲間の友人と会うのも2年4ヶ月ぶりでした。お互いの子どもたちは、学校も学年も違います。

地域の公民館で母と子向けのサークル活動で知り合って、36年。

映画はいつもひとりで観ていますが、こうして共に観て、鑑賞後の一献での語らいが、幸せでした。


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山梨県立美術館 県立文学館

2022年06月01日 06時33分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
5月31日。
帰宅して、夫の病院関連の書類を作りました。
前回記載ミスがあったものの、やり直し。
医療器具の代金還付の書類は厚労省サイトからダウンロードしましたが、分からないところもあり、全部は記入できません。
明日は、リハビリ病院で転院を目指した面談もあります。
面談が終わったら、夫が入院している救命救命センターのある病院に。
申請してあった診断書が出来上がったと通知ハガキもようやく届きました。

今日は山梨県立美術館へ友人と行ったのです。
甲府駅からバスで20分。
今回の美術館巡り、やめた方がいいかしらと迷ったのですが、なかなか過酷な3週間でしたので、自分にご褒美のつもりで決行。
行ってよかった。

山梨県立美術館です。
広々とした敷地内には彫刻も点在しています。

1978年に開館されたこの美術館は、ジャン・フランソワ・ミレーの作品のコレクションで知られています。
自然とともに生きる農民の姿を描いた画家です。
自然の豊かな山梨にふさわしいと思いました。

館内には緑の木々を切りとった大きな窓。

美術館そのものが大きな美しい作品のようです。

コレクション展はミレーです。
この廊下は今回の特別展「フランソワ・ポンポン展」会場へと続きます。


ポンポンは動物彫刻家として著名です。

これはシロクマ。
群馬県立館林美術館で初めて出会って、大好きになりました。
作品を通して、画家のたどった道と人となりを知ることができます。

この美術館に向かいあって建つのが「県立文学館」です。


芥川龍之介生誕130年の特設展が開かれていました。
題して『旅の記憶』。

芥川龍之介は短い生涯の中で、日本各地や中国を旅しています。
常設では、山梨にゆかりのある作家が集められていました。

館内に置かれた、大きなりんごの作品。


バラ園から見た広くて整備された敷地の様子です。

心が晴れ晴れしました。
また明日から頑張ろう。

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大村智記念学術館 山梨小旅行

2022年05月31日 06時18分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
5月30日。
かいじに乗って甲府へ。
甲府駅から歩くこと20分。
今日の目的地は、『大村智記念学術館』です。
山梨大学構内にあります。

大村智博士は、2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した研究者です。
業績を記念して建てられました。
大村智博士は山梨出身です。


こんな案内ロボットがいて説明してくれました。

博士は亢寄生虫薬イベルメクチンを、土中から発見した微生物を研究して薬品化しました。
この薬で多くの人々が救われました。
今は、新型コロナにも有効だと言われています。

この学術館には水晶庫も付設されていました。

水晶って光学機器にも使われているんですね。
今は人工的に作られているそう。

お昼は大学構内にある学生食堂で。

ぶりの照り煮とクリームコロッケセットで600円とおやす。
おいしくいただきました。



甲府駅から大学へ続く武田通りをさらに歩いて、武田神社へ。

広々としたこの神社は武田信玄の館跡に作られています。

今日のお宿はリーズナブルな『大江戸温泉物語 ホテル新光』
食事はビュッフェ形式。


山梨産のワイン、赤、白各4本の飲み比べができました。





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朝倉彫塑館へ そして実家行き

2022年04月23日 09時08分00秒 | 美術館・博物館・本・映画

4月22日。

月に1度の美術館巡り。

今日は、朝倉彫塑館へ。

光が降り注ぐ。

屋上から下を睥睨する像が。。


屋上にも上がることができます。


朝倉彫塑館は東京、日暮里駅近くにあります。

著名な彫刻家、朝倉文夫のアトリエと住居を台東区が管理、公開しています。

初めて行きました。
朝倉文夫の作品とコレクションを展示してあります。

作品も素晴らしいのですが、天井の高いアトリエや、住居が美しく、大きな池を配した中庭は哲学的です。



3階のこの場所だけ撮影が許可されています。
朝倉は猫好きで、猫の彫刻を多く手がけています。
猫百態のブロンズを作ろうとして、病気のため最後まで作ることなく病死したそうです。


屋上から見た朝倉邸。

この辺りは、戦争中に空襲に合わず、古い風雅な建物が多く残っています。

ここから、ぶらぶら歩いて、上野の山へ。

上野東照宮の牡丹苑へ足を伸ばしました。


今が盛りの牡丹。
華やかでした!













東照宮には、花手水も。


よく歩き、友人と楽しくたっぷり歩いて、楽しい1日でした。

15:30に上野駅を出発して、実家へ。
2時間もかかりました。
夜は夫も来て、久しぶりに4人でワインを楽しみながら晩ごはんを食べました。


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寒い雨の日の鎌倉

2022年03月19日 06時49分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
3月18日。
月1回の美術館巡り、今日は鎌倉へ。

河津桜が満開です。


ミモザもたわわに花をつけています。


最初に向かったのは、鏑木清方記念美術館。

没後50年ということで、東京国立美術館でも特別展が開かれています。
鎌倉雪の下に晩年を過ごした旧居跡に美術館があります。

美人画で有名な画家です。

今回は春の季節に合わせた華やかな美人画とともに、風景画のスケッチが多く展示してありました。

岩絵具はこんな石からできるのだそう。

若宮大路と並行した小町通りをちょっと入った閑静な住宅地にある美術館です。

鎌倉に来るのは20年ぶりくらいでしょうか。
今、私が両親と観ている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台ともなる歴史の街でワクワクです。

鶴岡八幡宮。

寒い雨が降っているのは残念でしたが、それもまた趣きがあります。

国宝館へ。


鎌倉の仏像が集められたさまは迫力があります。
今回はひな人形が特別展として展示されていて華やかでした。


お昼ごはんは山菜おろしそば。


江ノ電にも乗れた、小さな旅を楽しみました。
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東京原発

2022年03月13日 07時35分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
3月12日。
日中は、講座資料作り。
どうにか夕方には完成しました。
夜はひとりごはんで、久しぶりにAmazonプライム・ビデオで映画を観たのです。

『東京原発』2004年作です。
2011年の東日本大震災による原発事故の7年前の映画です。


Yahoo の映画解説より。
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原子力発電の危険性、混迷を続ける政治・経済、若者による犯罪の増加……。現代の日本が抱える様々な問題を、痛烈なブラック・ユーモアを交えて描いたパニック・サスペンス・ムービー。
役所広司、段田安則、岸部一徳、そして紅一点となる吉田日出子など超豪華な演技派俳優たちが総出演。
監督は、助監督として鈴木清順、降旗康男、伊丹十三、周防正行などの作品に携わってきた山川元。東京に原発誘致を掲げるカリスマ都知事VS反対派副知事。白熱する都庁へ爆弾と共にプルトニムがやって来る!?
---------

原発が安全というなら東京に作ればいい。
お金を誘致した地域に膨大に使うなら、財政難の東京へもってこようという、都知事の会議での発言から幕が開きます。
東日本大震災での福島原発事故を経験した自分たちには、安全神話はもうないし、その嘘を知っています。

2011年3月11日になるまで、日本中に54基の原子力発電所があることを知りませんでした。
とても恥じました。

原子力は今や戦争で、発電所が標的になったり、核が大きな戦力になってしまいそうだったり、平和利用とは隔絶したものとなりました。

自分にできることが、あまりに小さく、絶望しないで進むにはどうしたものだか。。
それでも夕方には、晩ごはん作りを楽しんでいる。

ひとりごはん。


今日は一歩も外に出ず。

庭のワビスケ。

クリスマスローズは手入れをせずとも、ひっそり蕾をつけていました。


玄関脇の沈丁花は満開近く。


はてさて、何ができるんでしょうか。



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正倉院宝物 特別展 と今日の料理

2022年02月22日 06時26分00秒 | 美術館・博物館・本・映画
2月21日。
月に1回の美術館巡り。今日はサントリー美術館へ。

「御大典記念」特別展
正倉院宝物 再現模造にみる天平の技


正倉院の宝物を実際に見ることはできません。

明治時代から、宝物の修復とともに、再現模造が作られてきました。
入口に置かれたこの特別展を象徴する五絃の琵琶のレプリカ。

多くの時間をかけ、1300年前の技法が再現されています。
宝物の修理も手掛けた名工たちによる模造作成は、材料や技法、構造の忠実な再現を目指すことになります。
熟練の技と最新の調査・研究成果との融合により、
高い芸術性を兼ね備えた
再現模造が数多く生み出されてきました。

見応えがありました。
複雑な制作工程を映像や工程ごとの現物展示により、分かりやすく解説されています。
ボリュームのある特別展でした。

会場は、六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階のサントリー美術館です。

広々とした周辺。
人通りも少なくのんびりできました。

嬉しい外食もできました。


家での料理の参考にもなります。


このチキンのローズマリーソテーには、
焼いたセロリが添えられていました。

晩ごはん。
我が家にやってきてくれた新しい皿に、
鱈のムニエル。
早速焼いたセロリをあしらってみました。


主食はマッシュルームクリームパスタ。

牛乳、バター、小麦粉でホワイトソースを作り、ナチュラルチーズを煮溶かして、
マッシュルームソテーをたっぷり入れました。

充実した1日でした。

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新宿 落合 記念館めぐり

2022年01月22日 07時27分00秒 | 美術館・博物館・本・映画

1月21日。

寒いけれど、よく晴れた美しい青空が広がっています。
ほっとひと息。
ちょっと足をのばして、西武新宿線の中井まで。
ここに林芙美子記念館があります。
3、4年前に一度来ました。

林芙美子が昭和16年から亡くなる26年まで住んだ家が記念館となって公開されています。
茶の間、台所、お風呂場にこだわって作った
美しい住宅です。
 
きれいに整備された庭に大きなワビスケの木があり、白い花が咲いていました。


林芙美子が好んだ庭木があちらこちらに。


芙美子の仕事部屋です。

もとは納戸だったのを改装したのだそう。
ものすごい勢いで執筆していて、机がその勢いで、ズンズン前にずれていったとか。
林芙美子は、「放浪記」が有名です。
自分は桐野夏生が林芙美子をモデルに書いた「ナニカアル」を読んで惹きつけられました。
 
家の全景、見取り図。


ここから、新宿、落合界隈の散歩をスタートさせました。
 
静かな住宅街を1.5キロ歩いて、次は、
佐伯祐三アトリエ記念館へ。


アトリエ前景。


フランスに渡り、創作していた天才画家です。
このアトリエには住まいも付属していて、妻と子もいましたが、このアトリエにいたのは4年あまり。
昭和3年にパリで、30歳で夭折しています。
 
アトリエと住宅全景のジオラマ。


北側に大きな灯り取りの窓があります。

佐伯祐三が落合で画を描いていたこと、知りませんでした。
 
次は、中村彝アトリエ記念館へ。
可愛い赤い屋根が見えます。
この画家のことは、今日まで知りませんでした。新しい町との出会いでもありました。


中村彝。「つね」と読みます。


アトリエの中。
北側の窓からやわらかい日差しが入ってきます。
 
ここに置かれているのは、複製の「エロシェンコ氏の像」です。
ロシアの盲目の詩人、作家、言語学者です。
帰宅して、中村彝の事をネットで調べました。
この画、説明書きでは、貧しくて絵の具がなく、2,3色で書いたそうですが、名画です。
昨日の朝まで全く知らなかった、病を闘いながら画を描き続けた画家に気持ちが引きつけ
られています。
 
若き日の自画像。
 
こちらは死の前年に描かれたドクロを持つ自画像。
 
恋した、新宿中村屋の相馬愛蔵、黒光夫妻の娘の俊子を描いた「少女」。
 
彝のほんものの作品を見たい!と思います。
 


17歳で肺結核を発症し、このアトリエで、病いと闘いながら絵を描き続けました。
アトリエの隣に続いた小さな洋室で寝起きしていたのです。
37歳でこの場所で亡くなっています。
晩年の絵は悲しみに満ちていました。
アトリエ脇の管理棟には複製画が並び、短い人生の軌跡を辿ることができます。
 
今日訪れた3館は新宿区立の公共施設です。
林芙美子記念館は入場料150円。
あとの2館は無料です。
お客さんもほとんどいなくて、静かな気持ちで作家や画家の残したものと来し方に想いをいたしました。
 
帰りは目白駅から。
コーヒー飲んでゆったり。


風の冷たい寒い寒い日です。
晩ごはんはキムチ鍋にしました。


穏やかないい休日でした。
 
 
コメント
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