今日は地域栄養士会の学習会として、学校給食センターの見学会がありました。
府中市立学校給食センターは西武是政線、多磨駅から徒歩15分の広大な敷地に建っています。
今年9月にこれまで2カ所だった給食センターを統合してオープンしました。
市内の小学校、中学校すべての給食が作られ、配送されています。
以前のイメージですと、センター方式は効率、経済が優先されて、美味しくない、
と思っていましたが、その偏見を払拭されました。
自分も障がい者通所施設、さくらの園の給食管理の仕事もしていますから、とても興味があります。
見学コースでは、施設の管理栄養士さんと栄養教諭さんが、私たち14名の団体に付き添って、大変丁寧に説明してくださいました。
今日は中学校2学期最後の給食ということです。
ここは、煮炊き調理室。
中学校11校の汁ものや副菜を作っています。
左右にそれそれ8つの釜。それぞれ500リットルで1,500人分ができます。
一番手前の2つは電気釜で、ホワイトソースなどを作ります。
ピンクの作業衣を着ているのは栄養士で、指示をだしたり、点検、検食を取り分けたりしていました。
出来上がると食缶に計量しながら分けていきます。
この食缶は、2重になっています。
これで保温もでき、各学校に配食され配膳の段階で汁ものは60度を保っているそうで、驚きでした。
7時半に食材が納品され、下処理質、上処理室で洗浄されます。
これは野菜洗浄シンク。
4槽が2列に並んでいます。向こう側2つはバブル式で泡が両面から勢いよく出て、汚れを落とします。
それから次々と隣のシンクに移動し、徹底的な洗浄がされます。
ゴボウなどは、こんな風に白くなるまで皮をむきて。
ごぼうのひげが入ったりすると、異物としてクレームが出るとか。
ほんとうに、大変です。現場を知っていますからしみじみそう感じます。
中学校は市の直営で、小学校は入札で委託業者が入っているそうです。
小学校は昨日で給食が終わり、器機の洗浄が行われていました。
こちらは中学の倍の食数です。
小中学校合わせて、1日22,000食は日本一の規模だそうです。
この新しい施設になって導入されたのが、炊飯施設とスチームコンベクションオーブン。
今日の鶏のトマトソースはここで肉を焼いています。
左側はフライヤーで、ベルトに乗って粉をふったサワラが揚げられています。
見学コースの階には、調理実習室もあります。
ここでは、月に一度、栄養士や保護者が多数集まり、給食食材選定委員会が開かれるそうです。
食材選定について質問しました。
食材は無添加で国産のものを使うのが原則だそうです。
冷凍食品や中国のものは使わないということで、とても質のよい内容で
あることが分かりました。
最後に試食タイム。
今日はクリスマスメニュー。
ソフトフランスパン、かぶのポトフは野菜いっぱい、鶏のトマトソースかけ、コールスローサラダ。
牛乳、卵・小麦粉フリーのクリスマスケーキ。
どれもとても美味しかったです。
これで、700kcalほど。
ごちそうさまでした。
これが一食300円(中学)でいただけるのはありがたいですね。
栄養士としてもとてもためになる見学会でした。