先だって、「最強のプロレスラー」を巡って、旧友のミスター.レトロと語り合ってから、すぐ彼から「おい、俺達はプロボク(専門誌「プロレス&ボクシング」のこと)で育ったはずだろ...こっちはどうなっているんだi」と、きついジャブをもらったので、今度は歴代最強のボクサーについて語り合うことになりました。
こっちはプロレスと違って、階級を超越して考慮する(パウンド.フォー.パウンド)ことが大前提なのです。という訳で...いざ、ゴングi(プロボクと並ぶこの名の専門誌もあった)
ー君のことだから、さぞかし古いファイターの名が出てくるのだろうな...ジャック.ジョンソンとかジャック.デンプシー(共にヘビー級王者)とか...
「いや、ボクシングはプロレスと違って体格差とかスピード、技術の進歩がモロに強さに反映されるものだ。これらは60年代以降飛躍的に伸びたものだね。確かジョー小泉さんも言っていたが、それ以前の一流ボクサーで現代でも通用しそうな人は"シュガー.レイ.ロビンソン"(ウェルター、ミドル)くらいのものだろう。」
ーロビンソンは全盛時の40~50年代当時では、あまりにも飛び抜けていたよね。他のボクサーがとてもドンクサく思える。89連勝何てのは今じゃあり得ん数字だよ。攻撃面では圧倒してたけど、防御面は今の選手と比べてどうだったのかなあ...
「あまりにも抜きん出ていたから、高度なディフェンスは必要でなかったんだろうな...うん、やはり史上に残る強豪というのは、ワンチャンスで仕留めるパンチの持ち主...最終回10秒あれば劣勢でも勝てるんだからねえ...それと防御に長けていることが不可欠だi」
ーそれとタフネスだよ。スタミナ的には勿論、耐久力という意味でも...みな兼ね備えている人ってえのは案外思い浮かばないな...
「いや、居るi "ホセ.マンテキーヤ.ナポレス"」
ー居たねえ...ウエルター級ではその後のレナードとかハーンズの派手な活躍で忘れ勝ちだけど、しかし、彼の全盛は60年代の無冠時代だった。
「複数団体があり、階級があり、指命挑戦権が厳しい今では考えられないことだ。おそらく今なら少なくともライト、スーパーライト、スーパーウエルター、ミドルと五戴冠は可能だったのではないかなあ。」
ー藤猛がスーパーライトで王者だった頃、ボクシング識者はこぞって言っていた..."ナポレスだけはヤメといたほうがいい"...一体どんなところがスゴかったの?
「漫画"リングにかけろi"で、京都生まれなのに"おめえ..."とか江戸っ子みたいな、シナトラの神技的ディフェンスを前にして、相手が"パンチがスリ抜けちまったあi"と驚いていたろ、あれは実際にナポレスの相手の口から出たものだったんだ。何がスゴイって、前進しながらパンチをかわすんだよi きっと、そんな感じになるんだろなあ...そして、"ホワーイ?"なんて考えている間も無く、カウンターでワンツーが飛んでくるんだからたまらない...きっと"SRT"(シナトラの必殺ブロー)のように見えなかったに違いないi」
ーそのナポレスも"カルロス.モンソン"(ミドル)のさして早くもないパンチをサンドバッグのように打たれて立ち往生してしまったよねえ...
「モンソンi 独特の間合いというか、あのパンチはノーモーションだったり大振りだったり、よお分からん内に食ってしまうんだろうな...ナポレスはその73年当時は既に下り坂だった...もし"マービン.ハグラー"と戦っていたら...」
ーモンソンは王者のまま引退したけど、いい時期だったと思うな、ハグラーとは一戦交える前で...こういう落城の様を見せないというのは、やはり最強の佇まいは感じられる。クラスはウンと軽量に下がるけど、"カオサイ.ギャラクシー"(スーパーフライ)とか"リカルド.ロペス"(ストロー)とか...ロペスなんか無敗のまま引退した。
「正直、複数王者時代というのは、統一王者しか居なかった時代とは単純に比較出来ない。ロペスはずっと層の薄そうなストロー級だったてのがなあ...その意味ではハグラーは評価していいと思う」
ーハグラーは好調時というのがほとんどのキャリアに及ぶという稀有な例だった。ナポレスほどじゃないけど、無冠の帝王時代が長かったね。キャリアの内の3つの敗戦はいずれも僅差、疑惑つきのものだった...レナード戦もそう。
「前の2戦のようにリベンジを果たさない内に引退するとは思わなかった」
ーハグラーと並ぶ80年代の3強のうちレナードもハーンズも彼に比べると打たれモロイね。
「打たせずに、少々打たれたとしても堪え、必殺ブローを繰り出すというと、元に戻って、ロビンソン、ナポレス、ハグラーあたりか...」
ーモハメッド.アリ、マイク.タイソンは?...で、出ない、あ、そう...そう思った。
「よく出る名前は出ないんだな...」
ーもっとマイナーな名前が出てくるのかと思った...
「じゃあ..."アントニオ.ゴメス"(フェザー)」
ー出たあi 確かに西条正三さんをKOして王者になるまでは強かった...
「こんな"つおいヤツ"は居ないと思ったよ。僕の中では未だに最強だね」
ー結局、歴代最強ボクサーというのは夢の中にしか居ないんだろう...
こっちはプロレスと違って、階級を超越して考慮する(パウンド.フォー.パウンド)ことが大前提なのです。という訳で...いざ、ゴングi(プロボクと並ぶこの名の専門誌もあった)
ー君のことだから、さぞかし古いファイターの名が出てくるのだろうな...ジャック.ジョンソンとかジャック.デンプシー(共にヘビー級王者)とか...
「いや、ボクシングはプロレスと違って体格差とかスピード、技術の進歩がモロに強さに反映されるものだ。これらは60年代以降飛躍的に伸びたものだね。確かジョー小泉さんも言っていたが、それ以前の一流ボクサーで現代でも通用しそうな人は"シュガー.レイ.ロビンソン"(ウェルター、ミドル)くらいのものだろう。」
ーロビンソンは全盛時の40~50年代当時では、あまりにも飛び抜けていたよね。他のボクサーがとてもドンクサく思える。89連勝何てのは今じゃあり得ん数字だよ。攻撃面では圧倒してたけど、防御面は今の選手と比べてどうだったのかなあ...
「あまりにも抜きん出ていたから、高度なディフェンスは必要でなかったんだろうな...うん、やはり史上に残る強豪というのは、ワンチャンスで仕留めるパンチの持ち主...最終回10秒あれば劣勢でも勝てるんだからねえ...それと防御に長けていることが不可欠だi」
ーそれとタフネスだよ。スタミナ的には勿論、耐久力という意味でも...みな兼ね備えている人ってえのは案外思い浮かばないな...
「いや、居るi "ホセ.マンテキーヤ.ナポレス"」
ー居たねえ...ウエルター級ではその後のレナードとかハーンズの派手な活躍で忘れ勝ちだけど、しかし、彼の全盛は60年代の無冠時代だった。
「複数団体があり、階級があり、指命挑戦権が厳しい今では考えられないことだ。おそらく今なら少なくともライト、スーパーライト、スーパーウエルター、ミドルと五戴冠は可能だったのではないかなあ。」
ー藤猛がスーパーライトで王者だった頃、ボクシング識者はこぞって言っていた..."ナポレスだけはヤメといたほうがいい"...一体どんなところがスゴかったの?
「漫画"リングにかけろi"で、京都生まれなのに"おめえ..."とか江戸っ子みたいな、シナトラの神技的ディフェンスを前にして、相手が"パンチがスリ抜けちまったあi"と驚いていたろ、あれは実際にナポレスの相手の口から出たものだったんだ。何がスゴイって、前進しながらパンチをかわすんだよi きっと、そんな感じになるんだろなあ...そして、"ホワーイ?"なんて考えている間も無く、カウンターでワンツーが飛んでくるんだからたまらない...きっと"SRT"(シナトラの必殺ブロー)のように見えなかったに違いないi」
ーそのナポレスも"カルロス.モンソン"(ミドル)のさして早くもないパンチをサンドバッグのように打たれて立ち往生してしまったよねえ...
「モンソンi 独特の間合いというか、あのパンチはノーモーションだったり大振りだったり、よお分からん内に食ってしまうんだろうな...ナポレスはその73年当時は既に下り坂だった...もし"マービン.ハグラー"と戦っていたら...」
ーモンソンは王者のまま引退したけど、いい時期だったと思うな、ハグラーとは一戦交える前で...こういう落城の様を見せないというのは、やはり最強の佇まいは感じられる。クラスはウンと軽量に下がるけど、"カオサイ.ギャラクシー"(スーパーフライ)とか"リカルド.ロペス"(ストロー)とか...ロペスなんか無敗のまま引退した。
「正直、複数王者時代というのは、統一王者しか居なかった時代とは単純に比較出来ない。ロペスはずっと層の薄そうなストロー級だったてのがなあ...その意味ではハグラーは評価していいと思う」
ーハグラーは好調時というのがほとんどのキャリアに及ぶという稀有な例だった。ナポレスほどじゃないけど、無冠の帝王時代が長かったね。キャリアの内の3つの敗戦はいずれも僅差、疑惑つきのものだった...レナード戦もそう。
「前の2戦のようにリベンジを果たさない内に引退するとは思わなかった」
ーハグラーと並ぶ80年代の3強のうちレナードもハーンズも彼に比べると打たれモロイね。
「打たせずに、少々打たれたとしても堪え、必殺ブローを繰り出すというと、元に戻って、ロビンソン、ナポレス、ハグラーあたりか...」
ーモハメッド.アリ、マイク.タイソンは?...で、出ない、あ、そう...そう思った。
「よく出る名前は出ないんだな...」
ーもっとマイナーな名前が出てくるのかと思った...
「じゃあ..."アントニオ.ゴメス"(フェザー)」
ー出たあi 確かに西条正三さんをKOして王者になるまでは強かった...
「こんな"つおいヤツ"は居ないと思ったよ。僕の中では未だに最強だね」
ー結局、歴代最強ボクサーというのは夢の中にしか居ないんだろう...