リナレスが散った...
ロマチェンコは、いつもの忙しいボクシングでポイント稼ぎに来るのかと思いきや...あんな結末を迎えようとはi
それにしても、リナレスは日本のジムに所属しているのに、何で地上波であの大一番を放映しないのでしょう。
私がボクシングの魅力に取り付かれた70年代だったら世界戦といえばテレビ放映があり、間違いなくやっていたでしょう。その時分世界戦に登場する外国人ボクサーはほとんどラテン系ボクサーばかりでした。
ホルヘ.リナレスは南米ベネズエラのボクサーです。ラテンアメリカではおそらくメキシコに次ぐくらいボクシングが盛んな同国ですが、史上に残るボクサーといったら...これが意外にもすぐには思い付きません。リナレスと同じ日本のジムの所属で、全勝全KOの戦績のまま物故したエドウイン.バレロ? それともやはりリナレス? じゃ、これは..."アントニオ.ゴメスi"
このラテン人にはありふれた名前のボクサーが私には忘れられません。
何しろ、1971年、西城正三という5度フェザー級タイトルを防衛した実績ある人気王者を苦もなく破ってしまった(5回KO)のですから、とても衝撃を受けたものです。"こりゃあ、異次元の強さだi"と。
ちなみに私がこれまで見てきた外国人で、"こりゃ、とてつもなくつええ"と唸らしめたボクサーは、来日した例に限って言えば、75年のアレクシス.アルゲリョ(ニカラグア=フェザー級)、78年のウィルフレード.ゴメス(プエルトリコ=スーパーバンタム)とこのA.ゴメスがベストスリーです。(悲運なボクサーというのは、沢山居るけど、ある意味もっとも悲運だったのは、"KO仕掛人"ロイヤル小林でしょう。アルゲリョ、W.ゴメスという歴史に残るKOパンチャーの引き立て役をさせられてしまったのですから。小林は確かに期待を抱かせるに十分なボクサーでした。それだけに、歯が立たなかったことが"つええ"ってことになるのです)こっちのゴメスは短命王者に終わり、界隈で忘れられてしまいましたが、いずれも70年代、そして中南米のボクサーです。
そう、その70年代、世界のボクシング界はラテン系ボクサーが席巻していたのですi
上記、アルゲリョ、W.ゴメスの他、カルロス.サラテ(メキシコ=バンタム)、ロベルト.デュラン(パナマ=ライト)、アントニオ.セルバンテス(コロンビア=スーパーライト)、ホセ.ナポレス(キューバ~メキシコ=ウェルター)、カルロス.モンソン(アルゼンチン=ミドル)と各級に居たスーパーチャンピオン(いずれも各級史上最強にノミネートされるほど)はほとんどがラテン系であり、ランキングでは特に軽、中量級にはそのボクサーたちがひしめいていたのです。
上記のボクサーたちの特徴は...KOの山を築く破格のパンチの持ち主であり、同時にテクニシャンであることに尽きるでしょう。
今じゃ、こうした類型はピンと来なくなった感が強いですが、昔はボクサーにはアップライト.スタイルで、防御を固くし、軽快なフットワークを駆使してアウトボクシングを主体とした欧州型のボクサータイプと、クラウチング.スタイルで、パワーを活かし、インファイトの打ち合いを得意にした米国型のファイタータイプに大別されていたものです。
KOパンチャーと言えば、ファイタータイプで、ボクサータイプは非力というのが常識でした。
これを覆して、攻防兼備、技巧とパワー兼備のスタイルを持ち込んだ(単純にボクサーファイターなどと呼ばれる)のが、60年代にボツボツ台頭してきたラテン系ボクサーたちだったと言えるでしょう。
その代表的な例として、エデル.ジョフレ(ブラジル=バンタム)、ビセンテ.サルディバル(メキシコ=フェザー)、ホセ.ナポレスを挙げたいと思います。(あれ?最後のはさっき出てきたぞお、と言うなかれ...彼が戴冠したのは実にデビュー11年目のことで、全盛時代はライト、スーパーライトの60年代だったのです)
ジョフレのボクシングを始めて見た人なら、あの堅固な防御主体の試合運びから突如、必殺ブローが繰り出されるのに驚いたに違いありません。(一度は番狂わせはあるものだけど、二度も勝ってしまったファイティング原田さんもスゴいi ジョフレは生涯その二敗しかしてないi)
1964年のシュガー.ラモス(キューバ~メキシコ)とサルディバルの屈指の好カードの王座交代劇こそは、パワーまかせのKOパンチャーに、新型KOパンチャーがスピードと技術で圧倒した好例と言えるでしょう。
サルディバルとナポレスとは、フットワーク、ディフェンスの動きが小さく、無駄が無く、防御から直ぐさま反撃態勢に移るところがよく似てます。
当然カウンターが上手...一流のボクサーファイターはカウンターの名手なのですi
そして...虎視眈々と勝機を伺い、ツーツーと音もなく忍び寄り、おとなしかったと思ったら豹変して、獰猛なファイターになる...
サルディバル、ナポレスそして、私にとっての忘れじのA.ゴメスが三大ラテン系ネコ型?ボクサーなのです。こういう二重人格みたいなのは、観ててホレボレとしてきます。
かつては幻だったが、そのいくつかの勇姿は今では動画で観れる...
ああ、今日もワクワク腰を左右に揺らさずにおれない、ネコ人間...
ロマチェンコは、いつもの忙しいボクシングでポイント稼ぎに来るのかと思いきや...あんな結末を迎えようとはi
それにしても、リナレスは日本のジムに所属しているのに、何で地上波であの大一番を放映しないのでしょう。
私がボクシングの魅力に取り付かれた70年代だったら世界戦といえばテレビ放映があり、間違いなくやっていたでしょう。その時分世界戦に登場する外国人ボクサーはほとんどラテン系ボクサーばかりでした。
ホルヘ.リナレスは南米ベネズエラのボクサーです。ラテンアメリカではおそらくメキシコに次ぐくらいボクシングが盛んな同国ですが、史上に残るボクサーといったら...これが意外にもすぐには思い付きません。リナレスと同じ日本のジムの所属で、全勝全KOの戦績のまま物故したエドウイン.バレロ? それともやはりリナレス? じゃ、これは..."アントニオ.ゴメスi"
このラテン人にはありふれた名前のボクサーが私には忘れられません。
何しろ、1971年、西城正三という5度フェザー級タイトルを防衛した実績ある人気王者を苦もなく破ってしまった(5回KO)のですから、とても衝撃を受けたものです。"こりゃあ、異次元の強さだi"と。
ちなみに私がこれまで見てきた外国人で、"こりゃ、とてつもなくつええ"と唸らしめたボクサーは、来日した例に限って言えば、75年のアレクシス.アルゲリョ(ニカラグア=フェザー級)、78年のウィルフレード.ゴメス(プエルトリコ=スーパーバンタム)とこのA.ゴメスがベストスリーです。(悲運なボクサーというのは、沢山居るけど、ある意味もっとも悲運だったのは、"KO仕掛人"ロイヤル小林でしょう。アルゲリョ、W.ゴメスという歴史に残るKOパンチャーの引き立て役をさせられてしまったのですから。小林は確かに期待を抱かせるに十分なボクサーでした。それだけに、歯が立たなかったことが"つええ"ってことになるのです)こっちのゴメスは短命王者に終わり、界隈で忘れられてしまいましたが、いずれも70年代、そして中南米のボクサーです。
そう、その70年代、世界のボクシング界はラテン系ボクサーが席巻していたのですi
上記、アルゲリョ、W.ゴメスの他、カルロス.サラテ(メキシコ=バンタム)、ロベルト.デュラン(パナマ=ライト)、アントニオ.セルバンテス(コロンビア=スーパーライト)、ホセ.ナポレス(キューバ~メキシコ=ウェルター)、カルロス.モンソン(アルゼンチン=ミドル)と各級に居たスーパーチャンピオン(いずれも各級史上最強にノミネートされるほど)はほとんどがラテン系であり、ランキングでは特に軽、中量級にはそのボクサーたちがひしめいていたのです。
上記のボクサーたちの特徴は...KOの山を築く破格のパンチの持ち主であり、同時にテクニシャンであることに尽きるでしょう。
今じゃ、こうした類型はピンと来なくなった感が強いですが、昔はボクサーにはアップライト.スタイルで、防御を固くし、軽快なフットワークを駆使してアウトボクシングを主体とした欧州型のボクサータイプと、クラウチング.スタイルで、パワーを活かし、インファイトの打ち合いを得意にした米国型のファイタータイプに大別されていたものです。
KOパンチャーと言えば、ファイタータイプで、ボクサータイプは非力というのが常識でした。
これを覆して、攻防兼備、技巧とパワー兼備のスタイルを持ち込んだ(単純にボクサーファイターなどと呼ばれる)のが、60年代にボツボツ台頭してきたラテン系ボクサーたちだったと言えるでしょう。
その代表的な例として、エデル.ジョフレ(ブラジル=バンタム)、ビセンテ.サルディバル(メキシコ=フェザー)、ホセ.ナポレスを挙げたいと思います。(あれ?最後のはさっき出てきたぞお、と言うなかれ...彼が戴冠したのは実にデビュー11年目のことで、全盛時代はライト、スーパーライトの60年代だったのです)
ジョフレのボクシングを始めて見た人なら、あの堅固な防御主体の試合運びから突如、必殺ブローが繰り出されるのに驚いたに違いありません。(一度は番狂わせはあるものだけど、二度も勝ってしまったファイティング原田さんもスゴいi ジョフレは生涯その二敗しかしてないi)
1964年のシュガー.ラモス(キューバ~メキシコ)とサルディバルの屈指の好カードの王座交代劇こそは、パワーまかせのKOパンチャーに、新型KOパンチャーがスピードと技術で圧倒した好例と言えるでしょう。
サルディバルとナポレスとは、フットワーク、ディフェンスの動きが小さく、無駄が無く、防御から直ぐさま反撃態勢に移るところがよく似てます。
当然カウンターが上手...一流のボクサーファイターはカウンターの名手なのですi
そして...虎視眈々と勝機を伺い、ツーツーと音もなく忍び寄り、おとなしかったと思ったら豹変して、獰猛なファイターになる...
サルディバル、ナポレスそして、私にとっての忘れじのA.ゴメスが三大ラテン系ネコ型?ボクサーなのです。こういう二重人格みたいなのは、観ててホレボレとしてきます。
かつては幻だったが、そのいくつかの勇姿は今では動画で観れる...
ああ、今日もワクワク腰を左右に揺らさずにおれない、ネコ人間...