先日、も一度観たいと思っていた映画「洲崎パラダイス赤信号」(昭和31年日活)を動画で18年ぶりくらいで観ることが出来ました。
自堕落な男女が行く宛も無くたどり着いたのは、"洲崎パラダイス"と派手にアーチ状にネオンが煌めく"天国"の入り口だった...
"わくわく...生きたいような、いや待てよ、黄色信号だ、要注意i"...ここは、一度足を踏み入れたら二度とそこから抜け出すことの出来ない"地獄の門"ではなかったか...
ここはかつて吉原と並ぶ遊郭があったところだったのです。
天国だか地獄だか知らないが、ありし日の東京の風情が映し出されているのを観てるうち、なんだか無性にわくわくしてきて昨日、映画に出てきた下町の社長さん気取りで、スクーター(死語か?)飛ばして行ってみました。
初めての旧洲崎..."ここは今は何、東陽町?" 下町には疎いのですが、ずっと湾岸にあるのかと思っていました(岬なんでしょ?)。
大横川にかかる沢海橋を渡ってみる...
"あれえ、この時代に取り残されたような風情、見覚えがあるぞう、映画ではもっとデカイ橋のように見えたんだがなあ...地下鉄東西線の木場駅、一体いつんなったら改修するんだろ?...次の次の東京オリンピックまでは無理だろう..."
何てこと思いつつ、永代通り沿いを東へテクります。
"大門通り商店街...そこを過ぎるとジャンi ジャン.カレー店...おお、食った、食ったi...てーことは? なーんだ、ここ初めてじゃないじゃんi"...
そうです、私は約三年前仕事でこの周辺に来たことがあったのです。ただしここの東陽町3丁目交差点の南側へは、なんだか入ってはいけないような気がして(?)行ってなかったのです。
"大門i...ははーん、ここに例の巨大ネオンサインがあったのか..."
そこに入ると、かつてドヤ街だったところがウソのように、わずかにその佇まいの伝わる一角は残っているものの、こじんまりとした街並みが広がります。メイン通りの両脇は閑静な住宅街と言ってもいいでしょう。
"その通りにアーケード商店街とあるが、どこにあるんだろ...まさかこのただの通り沿いが? えっ、短っi"...
アーケードというのは、中野サンモールとか阿佐ヶ谷パール街みたいなとこだと思ってましたが...あまりにコンパクト過ぎやしまいか...
昼も周り、そろそろ腹が減って来たので探していると、やたらと中華料理屋が...それも決まって餃子の看板が目に付きます。
"もしかすると、ここは隠れ餃子の名物エリアなのか?"...そうなると、餃子を食べないといけないような気がしてきたので、空いているお店へ入ってみます。
"まずまず、ウマイi"...しかーし、その店の売りは"日本橋餃子"だったのですi
"なーんだ...しっかし、日本橋って、銀行で餃子作ってんのかi、知らんi"
とにかく、このこじんまりとした旧パラダイスは、アテが色々外れました。
もっとも、外れるのがいいのか、悪いのかよく分かりませんi
売春禁止法と共に、あの多くの人を幻惑させるネオンも消えたが、別の灯火がもたらされたとも言えるでしょう。
"私は一体、ここに何を求めて来たんだろう..."
かつて大きな、あの種類の宿があったとおぼしきところにある、小さいマンションの前で子供たちが無邪気に遊んでいました。
どこにでもある、ありふれた風情...時代は変わっても...
いや、これはどこにでもあるようで、どこにもないのでしょう。
私という人間が他にどこにも居ないように...どこにでも、そこにしかない顔というものがあるのです。
そして、そこに引き合わせられる日というのも、その日しかありません。
涼風が心地よく感じられるのも...そういう感性でいられるのも、やっぱり、そこはパラダイスなんでしょう...。
自堕落な男女が行く宛も無くたどり着いたのは、"洲崎パラダイス"と派手にアーチ状にネオンが煌めく"天国"の入り口だった...
"わくわく...生きたいような、いや待てよ、黄色信号だ、要注意i"...ここは、一度足を踏み入れたら二度とそこから抜け出すことの出来ない"地獄の門"ではなかったか...
ここはかつて吉原と並ぶ遊郭があったところだったのです。
天国だか地獄だか知らないが、ありし日の東京の風情が映し出されているのを観てるうち、なんだか無性にわくわくしてきて昨日、映画に出てきた下町の社長さん気取りで、スクーター(死語か?)飛ばして行ってみました。
初めての旧洲崎..."ここは今は何、東陽町?" 下町には疎いのですが、ずっと湾岸にあるのかと思っていました(岬なんでしょ?)。
大横川にかかる沢海橋を渡ってみる...
"あれえ、この時代に取り残されたような風情、見覚えがあるぞう、映画ではもっとデカイ橋のように見えたんだがなあ...地下鉄東西線の木場駅、一体いつんなったら改修するんだろ?...次の次の東京オリンピックまでは無理だろう..."
何てこと思いつつ、永代通り沿いを東へテクります。
"大門通り商店街...そこを過ぎるとジャンi ジャン.カレー店...おお、食った、食ったi...てーことは? なーんだ、ここ初めてじゃないじゃんi"...
そうです、私は約三年前仕事でこの周辺に来たことがあったのです。ただしここの東陽町3丁目交差点の南側へは、なんだか入ってはいけないような気がして(?)行ってなかったのです。
"大門i...ははーん、ここに例の巨大ネオンサインがあったのか..."
そこに入ると、かつてドヤ街だったところがウソのように、わずかにその佇まいの伝わる一角は残っているものの、こじんまりとした街並みが広がります。メイン通りの両脇は閑静な住宅街と言ってもいいでしょう。
"その通りにアーケード商店街とあるが、どこにあるんだろ...まさかこのただの通り沿いが? えっ、短っi"...
アーケードというのは、中野サンモールとか阿佐ヶ谷パール街みたいなとこだと思ってましたが...あまりにコンパクト過ぎやしまいか...
昼も周り、そろそろ腹が減って来たので探していると、やたらと中華料理屋が...それも決まって餃子の看板が目に付きます。
"もしかすると、ここは隠れ餃子の名物エリアなのか?"...そうなると、餃子を食べないといけないような気がしてきたので、空いているお店へ入ってみます。
"まずまず、ウマイi"...しかーし、その店の売りは"日本橋餃子"だったのですi
"なーんだ...しっかし、日本橋って、銀行で餃子作ってんのかi、知らんi"
とにかく、このこじんまりとした旧パラダイスは、アテが色々外れました。
もっとも、外れるのがいいのか、悪いのかよく分かりませんi
売春禁止法と共に、あの多くの人を幻惑させるネオンも消えたが、別の灯火がもたらされたとも言えるでしょう。
"私は一体、ここに何を求めて来たんだろう..."
かつて大きな、あの種類の宿があったとおぼしきところにある、小さいマンションの前で子供たちが無邪気に遊んでいました。
どこにでもある、ありふれた風情...時代は変わっても...
いや、これはどこにでもあるようで、どこにもないのでしょう。
私という人間が他にどこにも居ないように...どこにでも、そこにしかない顔というものがあるのです。
そして、そこに引き合わせられる日というのも、その日しかありません。
涼風が心地よく感じられるのも...そういう感性でいられるのも、やっぱり、そこはパラダイスなんでしょう...。