空き時間は植栽の手入れに追われる最近ですが、今日はお天気が今一つなのでお休みします。 が、溜めてしまった事務処理のクリアが待っています。今年は先行してやっているつもりなのでいつもより集中度は減っているはずですが、その分別の仕事を探し出している観があります。結局自分を忙しくしてしまっているような気がするのですけど団塊の世代のさがかも知れません。(苦笑)
さて本日は、アスキーネットの古い知り合いのFさんが独逸のクリスマス風景の写真展を開催している東京ガス本社のギャラリーまで行きました。二年前にオリンパスギャラリーで拝見して以来です。独逸のクリスマス風景を生き生きと写してあり、商業ベースの日本のクリスマス風景とは違いやはり宗教行事的な雰囲気が現れています。そんな中にもクリスマスを楽しむ風景も混じっており日本のお盆や正月の風物詩といったところでしょうか。 ホットワインが美味しそうでした。 ちらほら欧州の鐵道風景が混じっているのもFさんらしいと思いました。
その会場で20年ほど前にアスキーネットの鐵道sigopをされていたYさんに遭遇しました。皆さん細々とつながっていたようですね。ご無沙汰していました。
ところでその帰りに「ウエッジ」という雑誌に「3D不振メーカが問われる課題」という文字が踊っています。 立ち読みしてみると「やっぱり」というところです。 各社どうするのだろう? TVに起死回生をかけるのはいささか腑に落ちないと思っていたので気になりますが・・・? アバターでの3D映画フィバーをTVにつなごうとした試みのようですが、はたして周囲の受像器を「あれば面白い」程度の3D機能に変更したいニーズがどれだけあるかはなはだ疑問です。
それにコンテンツ不足もありそうです。このままブームが収束するのではないかと危惧しますが、専門家の見方はどうでしょうか?
3Dについては私も先行ユーザでありまして、我が家には既に数台の3Dカメラがあるのです。一時期はずいぶん3D写真に凝りましたが最近は飾りになったままです。これが10年前、そして使ったカメラがこれです。
昭和22年米国製ステレオリアリストというカメラです。これを活躍させていた頃はコダックのポジで撮影し、イマジカという現像所に出すと二画面一組の専用のステレオマウントに入れて戻ってきました。一説にはこのマウント機械が壊れたタイミングでステレオマウントサービスがお仕舞いになったと聞きました。 その後は自分で切ってマウント用紙を購入して組み上げるのです。そんなことをやっていたのを思い出しました。作品を見るのは専用の双眼鏡のようなビューワーです。リアリストは全手動、しかも暗い場合はマグネシュウムの発光バルブを使います。これの光量は意外に大きいので結果はなかなかなものです。とはいえ絶版球を気軽に使うわけにいかないので市販部品を改造し、ストロボでも撮影できるようにしてあります。
そしてこの10年後に出てきたのがこのカメラです。その間香港製カメラなど色々あったのですが省略します。
意外に優れもので専用のビューワーが付いています。普通のコンパクトの感覚で撮影し、L版プリントをビューワに入れるとそのままステレオ写真になります。こちらのカメラは電池でフィルムや自動露出が動作し、普通の写真も写せます。 基本的にはストロボ多様になるようです。近接撮影は駄目なカメラですけど。
そのまた10年後が現在です。今日目撃したのですが、パナソニックからマイクロフォーサーズ用のステレオレンズが発売されていました。売れないかも知れないのでレアものになる可能性大です。 じつはNikon S型用ステレオレンズには天文学的値段が付いているのは周知の事実です。
そして時代を遡ること100年以上前、日露戦争や当時の日本の観光地を撮った3D写真があるのは有名な話しです。先日の日テレdash村で木製ステレオビューワを早田カメラの早田さんが鑑定?していましたね。 更にその前、リンカーン時代の結婚式などもステレオで撮影されていました。
時代の最先端では、NASAのジェット推進研究所が打ち上げた火星探査ロケットパスファインダーなどでも3D写真を使っています。打ち上げ当時、毎日発表される火星の立体写真を楽しみにしていました。まだ見ることが出来るのかなと、捜してみるとこんなサイトがありました。
http://astro.uchicago.edu/cosmus/projects/marsstereo/
そうそう、交通事故の現場検証写真にも確かステレオカメラを使っていると思います。
何だか違う方向に脱線してしまいました。細かく云えば更に派生した出来事もありますが省略です。 最新技術を使っての3Dと騒いでいるのですが、じつは大昔の技術の蒸し返しです。このように周期的に流行り廃りを繰り返すものを商品化したことに問題がありそうです。そういえば小学生時代に赤と青の眼鏡をかけてみた立体映画がありました。ウーン。(苦笑)