からくり出張所

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古街道を歩く・瀧坂街道

2010年11月26日 09時17分33秒 | ぶらり旅

予定が続いたので勤労感謝の日に開催された地元のイベント記録が消えそうなので慌てて書きました。(汗)

 赤堤生涯学習センタで毎年実行しているアカデミアの古街道歩きです。今回は昨年歩いた瀧坂街道の残り半分を走破しました。瀧坂街道とは渋谷・道玄坂に始まり世田谷を横断し、調布の瀧坂に至る10数kmの街道です。この道は江戸幕府により甲州街道が開かれる以前の甲州への街道です。 しかも経堂のメインストリート(笑)「すずらん通り」がこの街道であることが意外に知られていません。 今年のルートはこの小田急線・経堂を出発し、徳富蘆花の旧居近くの廻沢(めぐりさわ)を通り調布市・仙川の桐朋学園を眺めつつ京王線を横断して瀧坂に至る5kmちょっとの行程です。歩き通して感じたのは古い街道は馬の背と云われる土地土地の尾根伝いに作られていることです。この目で自分の歩いている道を眺めるとなるほどと思うことが多いと思います。そして歩くには心地いいサインカーブの道です。

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最近センタの活動から遠ざかっておりましたが、今回はスタッフとして最後尾つまり殿(しんがり)担当になりました。 この道のプロである酔考氏が今回の講師兼引率者であります。出発前に1時間ほどの蘊蓄にとむ講話があり午前10時出発です。街道である「すずらん通り」を通るのかと思いきや、普段は目に付かない我が家の前の旧村道を通るというハプニングなサービスがありました。 目立たぬようだんまりを決め込み引率の旗は倒しておきました。知人に誰にも会わなかったので幸いです。(汗)

Dscn9230千歳台小学校の壁面には、この辺出身の谷内六郎画伯の絵がタイル画になっていました。この小学校周辺には縄文時代の遺跡があることからこの繪になったそうです。週刊新潮の表紙とコマーシャルが思い出される懐かしいものです。

そうそう、この手前の明治大学ラグビーグランド側で見つけたのがこの林檎です。グランドでは明大と東海大の練習試合をやっているようでした。

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予定にはなかったリンゴのもぎ取りができました。世田谷区の農家でまさかリンゴ狩りが出来るとは、目が点になりました。 「世田谷育ちの赤リンゴ」とコマーシャルで歌いたくなる気分でした。

Dscn9216 この農場経営の高橋さんのご厚意で特別にもぎ取りをさせていただいたのですが、生まれて初めての体験です。 今度の日曜日、28日が今年最後のもぎ取り日です。 ご覧のようにまだ残っているので近所の方は走りましょう。

20名近くの熟年グループが事故もなく歩き通せたのが何よりでした。 酔考さま、センタスタッフの皆さま大変勉強になりました。ありがとうございます。

途中色々ありましたが、無事終了してホッとしました。 ところで、 世田谷だけではなく、各地域に残っている古街道ですけど、車中心社会となり、いつの間にか消え去ろうとしています。 興味と時間のある方は、是非とも各地元の歴史を見直して歩き回ることもリタイヤ後の楽しみの一つになると思います。 かくいう我々は現役時代に既に細々ながら手を付けていましたので抵抗感なくうろつけるようになっています。後輩の方々には端的只今実行あるのみです。

Dscn9241地元では有名なキューピー仙川工場ですが、閉鎖されるという噂もあります。この対面には江戸のお菓子、榮太楼の工場もあります。

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そしてこれが終着点の瀧坂です。雨が降ると瀧のように水が流れる急坂なので名付けられたとも。お地蔵さんか石碑の説明だったかも知れません。

おまけの画像です。狭い道筋に無造作に置いてあるところが古道らしいですね。

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歩きの速度で地元を眺めていくと、住宅の新築ラッシュと何処に通じているか分からない道路の新設、古い町並みが一気に消えているように感じました。ちと寂しい限りです。鎌倉街道と云われる道が顕著な例のようです。

皆様方も是非のんびりと古い無名の街道を歩かれたらいかがでしょうか。街道の特徴は、道側にあるお地蔵さま、石の道標、緩やかなカーブです。独特のホッとする雰囲気を持っているので意外に見つかると思います。

帰路は酔考さんとつつじヶ丘駅から下北沢経由で帰宅、短い距離でしたが我々の巡航速度よりも遅い散歩だったせいが意外に疲れました。お疲れ様でした。