からくり出張所

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原発トラブルの終息を願う

2011年03月15日 08時00分23秒 | からくり情報

つい書いてしまうのが原発トラブルの対応。総理大臣が対策本部長、東電社長と官房長官が副本部長ということのようですが、いつかどこかで経験した光景です。

 コンピュータシステム開発には付きもののトラブル対応とよく似た現場の雰囲気だろうなと感じます。船頭多くしてシステム復旧ならず。会社のトップが続々詰めかけて「どうした」、「どうなってる」、「何時治る」という中味の分からない外野席の発言は五月蠅くて作業を止めるものです。 その一方で現場サイドは不眠不休、目先の対応に追われて俯瞰的なものの見方が出来なくなっていると思います。 よく分かっていない人が事故状況を説明するから要領得ないものとなり、不信感と不安感を植え付ける政府、東電の記者会見です。 そんな不評があって政府が旗振りするぞとなったのでしょう。まだ機能していないようですけど。

 この原発は昭和47年頃のもののようですが、どのような構造を持ち、その弱点をも熟知している人は当時設計した人達でしょう。 四十年にわたり引き継ぎに引き継ぎを受けているうちに設計の本質が伝わっているのかは定かではありませんが、当時の関係者を急ぎ召集して検討すべきだったと思います。 この時代は私なども新人の駆け出しですから70歳代の皆さんだろうなと思います。東芝辺りの人達なんでしょうか? 細かいことを思い出して助言をしていただきたいものです。(きっとやっておられると思いますが。)

なぜこのような構造にしているのかを理解していないとなかなか対応できないトラブルのような気がします。それもバックアップ系という普段は動かさない部署ですから尚更です。

趣味で蒸気機関車をやっているものだから高圧ボイラーに大気圧の水を注入するだけでも気を使うのですが、格納容器の高圧に打ち勝って注水するにはよほど余裕を持ったポンプ系が必要だと思います。圧力が高くなって水が入らないということが理解できません。配管がつぶれている? まさか最大圧力に負けてしまう低圧用ポンプではないでしょうね。

とはいえ、周囲がやいのやいの言うと現場は混乱するものです。 実務を分かった人を客観的な目で見る立場に据えて対応すべきですが、今更云っても仕方ありません。 その昔の大きなトラブル時に遊び人と思っていた人がサラリと解決していくのを目の当たりにしたことがあるものですから遊軍というものの大切さを感じていました。重要システムであればあるほど必要なんですが、常識人にはそれを理解しがたくてつい手駒にしてしまうのですけど。 この時の太っ腹な上司をいまでも尊敬しています。

現場サイドでは玉葱の皮を一枚ずつ剥いて本質に迫るような気分かも知れませんが、何とか根気よく解決していって貰いたいと思います。 原因と責任追及、そして今後の対策はそれからです。余計な議論は避けたいですね。

と云うのが今朝の感想です。