からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
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クライマックスの話

2013年03月01日 11時17分18秒 | からくり情報

どんよりとして雨が降るのかなと思ったら日が差してきました。前回の記事で熱機関のことを書いたのでSNCF 140C の慣らし運転をしてみようかと思ったものの風が強くて中止。春一番のようです。(^0^;)
簡単な蒸気消防自動車でも動かして見ようかな、いや何かラジコンが面白いかなぁー。熱機関じゃないから駄目かな? と姿勢の定まらない今朝です。
そういえば、最近のラジコン製品の変革ぶりに追随できていないためからくりネタとして採り上げられない情けなさ、あれはデジタルだからと逃げていますが、ライブスチームのRC化のためにもう少し勉強してもいいのですけどね。

原始的なラジコン化をして外したり付けたりしているのが、昭和57年製のアスターCLIMAXです。この時代は製作記録も曖昧でHomepageにも機関車紹介で掲載しているのみです。ご覧いただいている方も少ないでしょうからここであらためて思いつくままに紹介し本日の埋め草にいたします。あちらは読まずに書きますが、あるいは重複ご容赦。写真は古いものを再利用しています。

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全体像はこんな姿です。1/32縮尺のアスターにあっては、珍しく1/24縮尺なので大作りの格好です。特徴は左右の蒸気機関の回転を車体下を通る駆動軸に90度変換し、その回転を更に各車軸で90度変換して機関車を動かします。至る所に歯車が介在している歯車式機関車です。目的は回転力を高めて山岳の勾配を乗り切るためです。そのため炭水車の台車も動輪としています。

Dc042806ギア部の覆いを外すとぎょっとします。エンジン軸を交差して力を伝える歯車、その左右の偏心カムはスチブンソン弁装置のカムです。傘歯車はこの下の注水ポンプ用クランクを回しています。作成後30年を経ても注水能力は衰えていない現状です。

この様な複雑な機関車をどの程度の時間をかけてやったのかは、全く記録していないので定かではありません。子供達も小さかったので仕事と育児の合間で作り、記録する余裕がなかったような気がします。

Dc042807 上の拡大図です。

Dc020112 動輪側の傘歯車です。少し斜めにカットされた歯で、車高を下げてあります。

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運転室は大変シンプルです。私にとって最初のガス釜で運転はアルコール燃料と違い緊張しました。通常は必須の通風弁がないのに戸惑います。もちろん電池式ブロワーも要りません。
ボイラーは大煙管が一本通るセンターフリュー型です
所定の圧力になり安全弁が噴いたら加減弁を開けるのです。逆転弁はレバー式ですが、古いアナログ式ラジコンを組み込んでいます。 雑音に弱いので時々車体が振るえ挙動不審になることもあります。

Dc102201 サーボは一個だけて加減弁を適当に開き逆転機の前後動で動きを制御します。これで結構巧く動かすことができます。サーボにある程度の力が必要だろうと思いパワーのあるものを求めた記憶があります。

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難点は火付け。いい状態で燃焼させるのがなかなか難しいのです。十数年苦労していましたが、ライブ仲間がガスコックの回転を固くすることで微妙なコントロールができることを示唆してくれました。その措置で快調な燃焼制御が実現できました。

Kita_cl2 吉祥寺北裏鐵道での快調な走りです。事務局長さんの写真を拝借しました。貨物を沢山引かせたのは市が尾にあった横浜ライブスチームクラブの運転場でしたが、それ以降はあまり負荷をかけていません。
そしていつの間にか30歳を越えた次第です。

思いつくままのCLIMAXのお話しはこれでお終いです。