スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

加古川青流戦&関係

2012-10-27 18:44:39 | 将棋
 関東所属棋士での対戦となった第2回加古川青流戦決勝三番勝負の第一局。公式戦初対局。
 主催する加古川市の市長による振駒で永瀬拓矢五段の先手。作戦で居飛車を選択。伊藤真吾四段の角交換向飛車でしたが,先手がすぐにその角を打ったことから乱戦模様となり,後手は袖飛車に。結果的に相居飛車のような将棋になりました。先手から動いたのですが大きな戦果が上がったというわけでもなく,馬を作ることができたのが主張点でしたが,その馬も消える展開になったので,先手の作戦自体はあまりうまくいかなかったように感じられます。先手は後手に攻めさせて,その攻め駒に狙いをつけました。
                         
 ここで▲8五歩と蓋。後手は△7五歩▲同銀△8五飛と逃がしました。そこで力強く▲7六金。飛車を引いては完封されるとみた後手は△3九角と飛車取りに打ち,角成を受けつつ▲5八飛と逃げたのに対して△7五飛▲同金△4九銀と飛車を切って襲い掛かりました。▲6八飛と逃げたのに対して△5七角成の追撃。▲6七銀と逃げるのは当然で△6八馬▲同金に△2八飛と打ちました。対して先手も▲8二飛。
                         
 先手玉は上が広くて後手は持ち駒が歩だけで容易に攻めを継続できません。抑え込まれるとみての突撃だったのですが,先手に正しく受け止められて暴発となってしまったようです。この後,後手がずいぶんと追い込んだように思えますが,それでも捕えるまではいかず,ここでのリードを生かした先手の勝ちとなりました。
 永瀬五段が先勝。第二局は明日の午前で,それに伊藤四段が勝てば午後に第三局も続けて指されることになっています。 

 さらなる操作が加えられるべき対象は,第二部定理九系であるということになります。ただ,この点についてはまた後で触れ直すということになるので,実際にそういった操作を加える前に,第二部定理九と第二部定理九との関係について,僕が理解している点を再確認しておくことにします。
 まず基本的に僕は,第二部定理九系は平行論的証明によって論証されると考えています。しかしこの場合は第二部定理七に訴えるべきであるというのが僕の見解で,よってもしもこの系がこの方法によってのみ証明されるという場合には、第二部定理九にどのような操作,この場合では原因の十全性という観点の導入ですが,それに限らずどんな操作が加えられていたとしても,第二部定理九系には影響しないというのが僕の見方であることになります。したがってこれをいい換えるならば,第二部定理九から第二部定理九系が帰結されるという場合には,僕が因果論的迂回といっているスピノザによる論証のプロセスが不可欠であるということになります。この点に関しては今回も変更はありません。というかこれは少なくとも僕にとっては必要不可欠な前提のようなものです。
 次に,もしも第二部定理九から第二部定理九系が導かれる場合には,第二部定理九系の中に,何らかの意味において原因なるものと結果なるものが規定されていなければならないというのが僕の基本認識です。実はこの点に関しては,異論が出ることも考えられるのですが,少なくとも僕は,第二部定理九は現実的に存在する個物の観念の原因と結果の無限連鎖について言及されていると判断しますから,この点も僕にとっては欠くべからざる前提となってくるのです。なおこの異論に関しては,少しだけですが後に考えてみるということにして,ここでは先に進みます。
 このとき,第二部定理九系のうちに原因と結果を具体的に措定するとするならば,それは対象ideatumの観念といわれているものが原因であり,その対象ideatumの観念の中に起こることの観念というのが結果であるということで,前の考察は進んでいきました。なお,これは平行論的観点というのを導入するなら,対象ideatumが原因で対象ideatumの中に起こることが結果であるといっていることと同じです。
コメント
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