白新線は、新潟から新発田までの10駅27.3Kmの路線だ。
しかし新潟を発つ列車の多くは、新発田からそのまま北上し、羽越本線を走り、村上
止めと成るケースが多い。
村上から先へ行く普通列車は、村上発7時30分があり、その次は10時34分まで無い。
さらにその後が13時33分だから、凡そ3時間に1本と言う事になる。
【写真:小雪舞う新潟駅】
今回のたびは、ここ新潟の白新線をスタートとした。
村上でこの早い便に乗るためには新潟発6時01分に乗る必要が有るが、さすがに早す
ぎて気後れした。
次の便なら、8時48分発が連絡しているが、折角だから少し村上の町を楽しもうと、
新潟を6時47分に出発する列車に乗り込んだ。
これだと、10時台の便に乗るにしても、村上で2時間半ほど余裕が出来る。
小雪の舞う冬の休日の早朝とあり、車内の乗客はまばら、冷え冷えとした空気を閉じ
込めて列車は定刻に出発したが、外はまだ暗く景色を見るこが出来ない。
暫くは新潟のベットタウン化した市街地を走行しているらしく、まだ明け切らぬ町の
灯だけが後ろに通り過ぎていく。
【写真:白新線を行く】
大形駅を過ぎて暫くすると長い鉄橋を渡る。水を満々と湛え、悠久と流れる阿賀野川だ。
この頃になると車窓も白んできたかに見えるが、外はなんだかどんよりと鉛色に重く暗い。
それもその筈、ところどころ地吹雪のように雪が舞い、広大な穀倉地帯は、一面白い
雪に覆われていた。
【写真:雪の越後平野】
新発田で羽越本線に入ると、雪で若干ダイヤが狂っているのか、途中の金塚駅で暫く
停車すると言う。
手動で扉を開け、誰も歩いていない雪のホームに靴跡を付けてやろうと降りてみる。
寒い。風が身を切るように冷たい。
行き成り身体を締め付けられるような寒さが襲う。頬に当たる風が痛い。
それでも五つ六つ足跡を残してみたが、寒すぎて遭えなく早々と車内に退散。
【写真:金塚駅にて】
米坂線の分岐、坂町駅辺りから、学生が大勢乗り込んで来た。
列車が停まるに連れ数も増え、学生たちの話し声で車内が一遍に賑やかになった。
そんな学生たちのお喋りを乗せた列車は、少し遅れて終点の村上駅に到着した。(続)
【写真:村上駅に到着】
しかし新潟を発つ列車の多くは、新発田からそのまま北上し、羽越本線を走り、村上
止めと成るケースが多い。
村上から先へ行く普通列車は、村上発7時30分があり、その次は10時34分まで無い。
さらにその後が13時33分だから、凡そ3時間に1本と言う事になる。
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今回のたびは、ここ新潟の白新線をスタートとした。
村上でこの早い便に乗るためには新潟発6時01分に乗る必要が有るが、さすがに早す
ぎて気後れした。
次の便なら、8時48分発が連絡しているが、折角だから少し村上の町を楽しもうと、
新潟を6時47分に出発する列車に乗り込んだ。
これだと、10時台の便に乗るにしても、村上で2時間半ほど余裕が出来る。
小雪の舞う冬の休日の早朝とあり、車内の乗客はまばら、冷え冷えとした空気を閉じ
込めて列車は定刻に出発したが、外はまだ暗く景色を見るこが出来ない。
暫くは新潟のベットタウン化した市街地を走行しているらしく、まだ明け切らぬ町の
灯だけが後ろに通り過ぎていく。
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大形駅を過ぎて暫くすると長い鉄橋を渡る。水を満々と湛え、悠久と流れる阿賀野川だ。
この頃になると車窓も白んできたかに見えるが、外はなんだかどんよりと鉛色に重く暗い。
それもその筈、ところどころ地吹雪のように雪が舞い、広大な穀倉地帯は、一面白い
雪に覆われていた。
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新発田で羽越本線に入ると、雪で若干ダイヤが狂っているのか、途中の金塚駅で暫く
停車すると言う。
手動で扉を開け、誰も歩いていない雪のホームに靴跡を付けてやろうと降りてみる。
寒い。風が身を切るように冷たい。
行き成り身体を締め付けられるような寒さが襲う。頬に当たる風が痛い。
それでも五つ六つ足跡を残してみたが、寒すぎて遭えなく早々と車内に退散。
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米坂線の分岐、坂町駅辺りから、学生が大勢乗り込んで来た。
列車が停まるに連れ数も増え、学生たちの話し声で車内が一遍に賑やかになった。
そんな学生たちのお喋りを乗せた列車は、少し遅れて終点の村上駅に到着した。(続)
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