簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

妖怪ワールド(JR全線乗り潰しの旅)

2010-12-17 | Weblog
日本海の美保湾と、中海に挟まれた幅の狭い砂州、弓ヶ浜半島の松林の中を行く18キロ程のローカル線が境線。
途中にはJRの車両工場や米子空港、航空自衛隊美保基地などが有る。
また、余り知られていないが、世界的にも貴重な、環日本海諸国の伝統文化のコレクションを展示する「アジア博物館」と、中国との文化交流に尽力した作家「井上靖の記念館」もこの沿線にある。



境線はこの間に16もの駅が有るが、これらの駅には全て愛称がふられている。
起点の米子は「ねずみ男」、終点の境港駅が「鬼太郎」、途中には「一反木綿」や「砂かけばばあ」「こなきじじい」等々が、各駅のホームにある駅名標に書かれている。

境港は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・漫画家の水木しげるの出身地と言う事で、そこに登場する妖怪たちが、“街おこし、観光客の「魂」抜き”に一役買っているのだ。
この線は、比較的本数も多いので、興味と時間の有る向きは、境港には、終電には間に合うので、米子から一駅ずつ下車しながら、そんな駅名とイラストを楽しむのも良いかもしれない。



米子駅の「霊(0)番線」には文字通り妖怪たちが溢れている。
階段にも、柱にもキャラクターが描かれ、ブロンズ像や立て看板など、そのアイテムは豊富で見飽きることが無い。
また、この路線には何タイプかのキャラクター車両が運行されており、それらの車両の外にも中にもキャラクターが溢れている。
運が良ければ、そんな電車に引きずり込まれて、境港に連れて行かれるかも知れない。

 

そんなわくわく感と妖気が、こころなし薄暗いこのホームには溢れている。(続)




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