車内にそばつゆの匂いが漂い、それがまだ消えぬうちに列車は十数分停車する、出雲横田に到着した。
乗客の多くはカメラを持って列車を降り、いそいそと改札口を出ていく。
お目当てはここの駅舎を写真に収めること。


神話の里、出雲の国らしい荘厳な神社造りの駅舎は、昭和9年に開業した当時のもので、名駅舎として知られている。
駅員さんの「そろそろ出発しま~す」の声で、何人かの乗客があわてて車内に駆け込むと、列車は大きく警笛を一つ鳴らして出発した。
のんびりとしたもので、こんな鉄道の旅は本当に楽しい。
木次線はここからがこの線のハイライト。
25パーミル以上の急坂を喘ぐように登っていく。
やがて左手から線路が一本接近、その合流の先に水色と白に塗り分けられた「奥出雲 おろち号」の車体が見えてくると、三段式スイッチバックで有名な出雲坂根駅に到着だ。

ここでも乗客は忙しい。
「水飲みに行く時間、有りますか?」
「大丈夫ですよ」と運転士。
僅かな停車時間では有るが、乗客がホームの端に湧く名水「延命水」を飲みに走るのを待ってくれる。
他にも「奥出雲 おろち号」を写真に収めたり、三段式スイッチバックの線路を撮ったり・・・・。
この「奥出雲 おろち号」は普通列車の出るのを待って、木次に向けて出発する。


運転士が車内を移動する。
その後を何人かの乗客が付いて移動する。
いよいよ三段式のスイッチバックが始まるのだ。
国内のJRでは全国に4か所しかないそうだ。
手を振る「奥出雲 おろち号」の乗客に見送られ、昇り線にユックリと侵入する。
分岐の先で、今来た線路がすぐ下に見える。
やがて前方に小さなトンネルのようなものが見え、赤信号が灯っている。(続)

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乗客の多くはカメラを持って列車を降り、いそいそと改札口を出ていく。
お目当てはここの駅舎を写真に収めること。


神話の里、出雲の国らしい荘厳な神社造りの駅舎は、昭和9年に開業した当時のもので、名駅舎として知られている。
駅員さんの「そろそろ出発しま~す」の声で、何人かの乗客があわてて車内に駆け込むと、列車は大きく警笛を一つ鳴らして出発した。
のんびりとしたもので、こんな鉄道の旅は本当に楽しい。
木次線はここからがこの線のハイライト。
25パーミル以上の急坂を喘ぐように登っていく。
やがて左手から線路が一本接近、その合流の先に水色と白に塗り分けられた「奥出雲 おろち号」の車体が見えてくると、三段式スイッチバックで有名な出雲坂根駅に到着だ。

ここでも乗客は忙しい。
「水飲みに行く時間、有りますか?」
「大丈夫ですよ」と運転士。
僅かな停車時間では有るが、乗客がホームの端に湧く名水「延命水」を飲みに走るのを待ってくれる。
他にも「奥出雲 おろち号」を写真に収めたり、三段式スイッチバックの線路を撮ったり・・・・。
この「奥出雲 おろち号」は普通列車の出るのを待って、木次に向けて出発する。


運転士が車内を移動する。
その後を何人かの乗客が付いて移動する。
いよいよ三段式のスイッチバックが始まるのだ。
国内のJRでは全国に4か所しかないそうだ。
手を振る「奥出雲 おろち号」の乗客に見送られ、昇り線にユックリと侵入する。
分岐の先で、今来た線路がすぐ下に見える。
やがて前方に小さなトンネルのようなものが見え、赤信号が灯っている。(続)

