簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

西山荘(JR乗り潰しの旅)

2011-01-26 | Weblog
 駅前では、助さん格さんを従えた旅姿の黄門さんが、優しい眼差しで迎えてくれる。
ここはテレビでお馴染みの、「この印籠が目に入らぬか・・」と悪を懲らしめる、「水戸の黄門さま」の縁の地。





 2両編制のワンマンカーキハ123は、8時17分に水戸駅を出発すると、大きくカーブしながら水戸城址を抜け、
那珂川を渡る。
沿線は、何の変哲も無い町並み、田畑の中を進む。
 何と言う山だろうか、左手はるかに雪を頂いた山が見える。
20分ほどで上菅谷に到着、ここで本線から別れると、更に15分ほどで終着駅に到着する。





 折角ここまで遣ってきたのだから是非立ち寄って見たいところが有る。
しかし、今日はこのあと郡山に行き、そこから磐越東線で再び太平洋側のいわきを経て、仙台から石巻まで
行く予定にしているので、ここをゆっくり見学する時間が無い。

 駅中の観光案内所を訪ねると、掃除の手を休め、係の女性が対応してくれた。
「歩くと25分くらい。貸し自転車もありますよ」との事。
駅からは北へ3キロ程、バスも有るようだが、タクシーなら5分程の距離だ。

 多くの木々に囲まれて、静かなところだが、春の新緑、秋の紅葉が美しく、このころが特に賑わうとか。
事情を説明すると「残念ですね。せめてパンフレットでも」と言って何種類も渡してくれた。

 「いい所ですからもう一度是非ユックリお越し下さいね」との声に送られて、慌ただしく折り返しの
9時16分発の列車に乗り込んだ。
上菅谷で「本線」に乗り換え、頂いたパンフレットをみながら郡山に向う。

 そのパンフレットには、「隠居した光圀公が、領民と親交を重ねながら、その晩年「大日本史」の
編纂に心血を注がれ、73歳で亡くなるまで、過ごされた」とある。
テレビの水戸黄門、前シリーズのオープニングの背景で知られる「西山荘」のことだ。(続)




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