簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

奥の院・大師御廟(四国遍路の旅・高野山編)

2016-01-08 | Weblog
 「墓原」の途中、中の橋を渡ったところに「汗かき地蔵」の小さな祠があり、
その横に「姿見の井戸」があった。
上から覗いて、水面に顔が映らないと三年以内に死ぬとの言い伝えがある
らしい。若い女性が恐る恐る覗いていたが、振り返った笑顔につられ、勇気
を出して覗いてみると・・・どうやらまだ三年は生きられそうだ。





 参道はいよいよ「奥の院・大師御廟」に向かう「御廟橋」を渡る。
昔はこの川で体を清め廟前に進んだと言う。今でもここからは飲食も撮影
も禁止である。当然脱帽し、一礼の上、霊域に入ることになる。



 霊廟への道は、途中で転ぶと三年以内に死ぬとの言い伝えがあるそうだ。
そのため石段は「しに」を超える意味から43段あると言う。



 御廟の前に建つのが灯籠堂だ。
二万基以上の灯籠で満ちている。1000年以上の不滅の燈明や、おてる伝
説「貧女の一灯」などがともされていて、この奥が、空海が835年に永遠の
瞑想に入ったと言われる「御廟」である。



 優れた知恵や法力を得るため、深い瞑想に入ることを入定と言うらしく、
空海は高野山で入定したのだとされている。
したがって亡くなったのではなく、今もこの地で生き続けているのだ。



 この地では昔から、生きておられるお大師さんは、雨が降れば高野山に
留まっているが、晴れれば全国を歩き回り、この地を留守にされていると伝
えられている。

 今回の歩き旅は、暑からず寒からず、秋晴れのいい天気に恵まれ幸いで
あったが、残念ながらお大師さんの留守にお邪魔してしまったようだ。(完)


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