簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

久世宿(JR乗り潰し・姫新線)

2018-03-05 | Weblog
 久世は旧出雲街道の美作7宿の一つ、久世宿が置かれた町である。
古くから旭川を使った高瀬舟による舟運や、大山道への追分として、
また牛馬市が立ち博労問屋などが建ち並ぶ、水陸の要、一大集散地、
商業の中心地として繁栄したところらしい。



 残されている記録によると当時の町屋の数はおよそ400軒、人口が1500
人余りと言うから街道筋では比較的大きな宿場町であったことがわかる。



 旧遷喬尋常小学校を背に、車の往来の激しい国道181号を横切り、数十
メートルも歩くと東西に流れる通りに出くわす。
丁度この道筋が旧出雲街道に当たり、その宿場町もこの周辺に広がってい
たと言う。通りはアーケードに覆われたどこの地方都市にでもありそうな
商店街で、曜日のせいもあるのか、人通りも少なく、御多分に漏れず閉め
られたままの店も多い。



 そんな通りには所々に伝統的な漆喰塗白壁の威容を誇る商家がいくつか
あり、当時の面影を今に伝えている。道筋に立ち並ぶ屋並みは低く、平入
の庇の揃った造りで、これはこのあたりの旧出雲街道沿いの宿場町で良く
見受けられるものだ。



 そんな中では三坂川に架かる天神橋の辺りはなかなかにいい雰囲気で、
そのたもとには、「華蔵庵の松」と言われる樹齢360年、樹高18m、県下
でも最大級のクロマツが聳え立ち宿場町の風情を一層盛り上げている。



 商店街を抜けると旭川の堤防に出る。ここらあたりにはウオーキング
コースが設定されていて、この桜並木が続きく堤防路は、花の咲くころ
には見事なトンネル道になると言う。(続)





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