簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

薬王山東光寺(日本一路線バスの旅)

2018-08-15 | Weblog


 温泉街の中央に「南無薬師如来」と書かれた赤い幟旗を立て並べる寺がある。
寺と言うほどの境内が広がっているわけでもないので、むしろお堂と言った方
が良いのかもしれないが、薬王山東光寺と言う天台宗のお寺だ。
一時廃寺となり寺領を失った時期も有ったらしいが、再興され薬師如来を祀る
薬師堂を本堂としたのが現在の寺である。



 寺伝によると当地に湧き出る温泉で薬師如来の姿になった湯の花の塊を見つけ、
堂を建てそれをご本尊としてお祀りしたのが始まりと言われている。
その如来の胸から温泉が噴き出ていたことから湯の胸温泉と言われるようになり、
それが何時しか湯の峰温泉に転化し現在に至っているのだそうだ。




 温泉街の中心の湯元橋を降りた川原に、「湯筒」と言う源泉の自噴口がある。
湧出する90度近い温泉で卵や野菜をゆで上げる施設で、この周辺の店では卵や、
サツマイモ、とうもろこし等が売られている。

 荷物を置かせてもらった食堂に戻り、生卵を購入し「つぼ湯」の待ち時間を利
用し、ゆでてみる。ネットに入れて湯につけておくと卵なら10分程度でゆであが
ると言うから、硬さの好みでその前後で上げれば出来上がりだ。



 この近くには有料の「温泉くみとり所」もあり、大きなポリタンクを幾つも
持った人たちが、引っ切り無しに訪れる。
話しを聞くと多くは料理やコーヒーを淹れるのに使うと言う。
卵のゆであがりを待ち、そんな人たちと話をしていると「つぼ湯」の待ち時間
も苦にならない。(続) 



「はれのくに おかやま」観光情報 最新記事アップしました。

西日本豪雨の被害復旧に向け、岡山は元気です。ぜひお越しを。




にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする