伊部を出た赤穂線の列車は、トンネルを抜け大きくカーブして南に
進路を変えるとやがて伊里駅だ。その先で一瞬瀬戸内の海を見せるも
再びカーブしながら東に進路を変え、しばらく単調な山間部を行く。
車窓に町並が戻り、右手に日生湾の長閑な港が見えると日生(ひなせ)
駅に到着だ。
駅は山際のやや高台に有り、南側が大きく開けているので、目の前
には瀬戸内海日生湾の碧い海が見下ろせる。
ここは兵庫県と県境を接した旅情豊かな港町、漁業の町である。
また、瀬戸内海国立公園を構成する日生諸島へ向かう航路の港があり、
観光の拠点駅としての利便性も高まっている。
「妻恋の 鹿海をこゆる話聞き それかと見れば 沖の鶴島」
駅前は小さな公園となっていて、親子鹿の銅像があり、与謝野晶子
が当地で舟を出して遊んだとき読んだ歌が刻まれている。
ここが「日生駅前港」で、小豆島に向かうフェリーが発着している。
町中には、地元漁協の直売店「五味の市」やがあり、新鮮な魚介類が
販売されている。
また、その周辺には特産の「カキ」をふんだんに入れ込んで焼くお好み
焼き「かきおこ」を提供する店も多く、これを目当ての観光客も多い。
沖に浮かぶ島々に渡る小型の定期船の乗り場はここではなく、駅か
らは国道250号線を900mほど(徒歩15分程度)西に行った「日生港」
から出ているので注意が必要だ。
日生諸島への旅客船のほとんどはこの港に発着する。
近年、目の前の鹿久居島に渡る備前日生大橋が完成した事により、
その先の頭島まで橋続きで渡ることができるようになった。
これらの島にはミカン農園が多く、シーズンにはミカン狩りを楽し
むことができる。
鹿久居島は名前の通り野生の鹿が生息する島で、橋が架かる前は鹿が
海を泳いで本土に渡ることが知られていた。
晶子が歌に詠んだ鶴島は流刑の島である。(続)
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進路を変えるとやがて伊里駅だ。その先で一瞬瀬戸内の海を見せるも
再びカーブしながら東に進路を変え、しばらく単調な山間部を行く。
車窓に町並が戻り、右手に日生湾の長閑な港が見えると日生(ひなせ)
駅に到着だ。
駅は山際のやや高台に有り、南側が大きく開けているので、目の前
には瀬戸内海日生湾の碧い海が見下ろせる。
ここは兵庫県と県境を接した旅情豊かな港町、漁業の町である。
また、瀬戸内海国立公園を構成する日生諸島へ向かう航路の港があり、
観光の拠点駅としての利便性も高まっている。
「妻恋の 鹿海をこゆる話聞き それかと見れば 沖の鶴島」
駅前は小さな公園となっていて、親子鹿の銅像があり、与謝野晶子
が当地で舟を出して遊んだとき読んだ歌が刻まれている。
ここが「日生駅前港」で、小豆島に向かうフェリーが発着している。
町中には、地元漁協の直売店「五味の市」やがあり、新鮮な魚介類が
販売されている。
また、その周辺には特産の「カキ」をふんだんに入れ込んで焼くお好み
焼き「かきおこ」を提供する店も多く、これを目当ての観光客も多い。
沖に浮かぶ島々に渡る小型の定期船の乗り場はここではなく、駅か
らは国道250号線を900mほど(徒歩15分程度)西に行った「日生港」
から出ているので注意が必要だ。
日生諸島への旅客船のほとんどはこの港に発着する。
近年、目の前の鹿久居島に渡る備前日生大橋が完成した事により、
その先の頭島まで橋続きで渡ることができるようになった。
これらの島にはミカン農園が多く、シーズンにはミカン狩りを楽し
むことができる。
鹿久居島は名前の通り野生の鹿が生息する島で、橋が架かる前は鹿が
海を泳いで本土に渡ることが知られていた。
晶子が歌に詠んだ鶴島は流刑の島である。(続)
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